ポートサービスとは、横浜港にて船舶を運航する海運会社である。山下公園を拠点に横浜港内で水上バスの「シーバス」やクルーズ船を運航している。

株式会社ポートサービス
THE PORT SERVICE CORPORATION
本社のある産業貿易センタービル
本社のある産業貿易センタービル
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
231-0023
神奈川県横浜市中区山下町2番地
産業貿易センタービル7階
設立 1953年7月3日
業種 海運業
法人番号 5020001028793 ウィキデータを編集
事業内容 遊覧船・作業船の運航
代表者 代表取締役社長 齊藤 昌哉
資本金 1600万円
純利益 3億2450万3000円(2021年03月31日時点)[1]
総資産 5億9505万8000円(2021年03月31日時点)[1]
主要株主 藤木企業
外部リンク http://www.yokohama-cruising.jp/
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シーバス:船体後部がオープンデッキ構造になっている。

東急カードと提携しており、「TOKYUポイント」のサービスが利用できる。

沿革編集

1953年昭和28年)7月、藤木企業の交通船[2]繋離船事業を分社化して設立された[3]。当初の社名は株式会社ジャパンポートサービスであったが、1957年(昭和32年)に株式会社ポートサービスに商号変更した[4]

運航路線編集

定期航路編集

  • 海上連絡船「シーバス」[注 1]
    横浜駅東口〜みなとみらい(ぷかりさん橋)〜ピア赤レンガ〜山下公園
    横浜駅東口⇔山下公園の直行便と、みなとみらい地区赤レンガ倉庫、または赤レンガ倉庫のみに寄港する経由便がある。
  • 観光船「マリーンシャトル」
    山下公園、ピア赤レンガ、みなとみらい(ぷかりさん橋)に寄港し、横浜港周辺を周回遊覧する。時間帯によって40分、60分、90分のコースがある。
    2階前方ビューシートは前方に向かって斜めになっているので横浜港の臨場感が後方の席でも味わえる。
  • レストランシップマリーンルージュ
    山下公園、ピア赤レンガ、みなとみらい(ぷかりさん橋)に寄港し、横浜港周辺を周回遊覧する。90分のランチクルーズ、同じく90分のサンセットクルーズ、120分のディナークルーズがある。
    フランス料理は旬の食材を取り入れ2ヶ月ごとにメニューが変更される。

臨時航路編集

のシーズンになると、大さん橋発着で大岡川の桜並木を見物する「横浜大岡川桜満開クルーズ」が運航される。昼の便のほか、夜桜を楽しむ夜の便もある。なお、大岡川は川幅が狭く、シーバスなどの水上バスは入れないため、普段は船員の移動に使っているミニボートで運航される。

1989年平成元年)の横浜博覧会会期中は、会場内の「海のゲート」付近に設置されていた浮桟橋(現在の臨港パーク潮入りの池そばの海上)にも、観光船 あかいくつ号・シーバス・マリーンシャトルが寄港していた[6][7]

港湾作業船編集

横浜港や川崎港で、交通船(沖合に停泊している船舶に船員を輸送する作業船)[8]や繋離船(船舶を岸壁に接岸させたり離岸させたりする作業船)業務を行う[9]

所属船舶編集

 
マリーンルージュ
  • マリーンルージュ
    1992年(平成4年)就航。主にランチクルーズやディナークルーズを目的として造られた高級感重視のレストランシップ。船内は3階建てで、目的、規模に応じたクレスト、カレント、イザベラ、セレッソの大小4つのダイニングと、ルミエールやスカイデッキなどの眺望のためのスペースがある。ランチクルーズ、ディナークルーズ共に本格的なフランス料理フルコースが楽しめるが、遊覧のみの乗船も可能。詳しくは同船の項も参照の事。
 
マリーンシャトル
  • マリーンシャトル
    1985年(昭和60年)就航。主に横浜港周辺の見学を目的として作られた遊覧船修学旅行遠足等での利用も多い。船内は3階建てで、劇場のような形式のビューシートやオープンデッキなど眺望重視の船室が多く、船内のモニターでは横浜港の案内ビデオが放映される。また、カジュアルレストラン「プラネット」があり、別料金で食事も楽しめる。
  • シーバス
    1986年(昭和61年)就航。水上バス航路専用に造られたシャトル船。シーバス、シーバス2号[注 2]、シーバス5号、シーバス ゼロ(後述)の4隻所有。みなとみらい大橋高島貨物線の橋梁もくぐれるよう、河川を航行する水上バスのような低い船高を持つ。
    2019年令和元年)9月9日令和元年房総半島台風(台風15号)の高波によって山下公園乗船場に係留されていたシーバス3号が浸水し沈没。27日に引き上げられたものの損害が大きく廃船となった。また5号も係船索が切断して漂流、修理に1か月以上の損傷を受けた[11]。その後、3号の代替船として「シーバス ゼロ(SEA BASS ZERO)」を新造し、2020年(令和2年)8月14日に就航している[12][13]

過去の船舶編集

  • よこはま
    1959年(昭和34年)就航。
  • かながわ
    不明。
  • しんよこはま
    1970年(昭和45年)就航。のちに、かもめ号に改称。
  • あかいくつ号
    1979年(昭和54年)就航。金川造船株式会社が建造。

発着場編集

参考文献編集

  • 藤木企業株式会社『藤木企業株式会社創立50周年記念誌』、1997年。

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 英語表記は“SEA BUS”(海上バス)ではなく“SEA BASS”(魚のスズキ)となっており、横浜駅東口の帷子川河口(淡水)と海水)を行き来できることを表現している[5]
  2. ^ シーバスとシーバス2号、廃船となったシーバス3号の船体は天井部のラインの色分けが1隻ずつ異なる。なお、2号は2018年4月より期間限定で京急カラーのラッピングが施されている[10]

出典編集

  1. ^ a b 株式会社ポートサービス 第72期決算公告
  2. ^ 船舶の乗組員や港湾工事関係者・港湾作業員を、本船・作業船・作業現場まで輸送するための船。
  3. ^ (藤木企業 1997, p. 59)
  4. ^ (藤木企業 1997, p. 94)
  5. ^ 山下公園とベイクォーターを結ぶシーバス、その歴史は?(はまれぽ.com 2012年7月17日)
  6. ^ 『横浜博覧会・会場計画と建設の記録』 横浜博覧会協会、1990年3月、276ページ
  7. ^ 『横浜博覧会公式記録』 財団法人横浜博覧会協会、1990年3月、236ページ
  8. ^ 関東の旅客船を紹介します。”. 関東旅客船協会. 2018年12月8日閲覧。
  9. ^ 通船料 (PDF)”. ポートサービス、京浜フェリーボート (2014年4月1日). 2018年12月8日閲覧。
  10. ^ 4月7日(土)から「シーバス」の中も外も京急に!(京浜急行電鉄:ニュースリリース 2018年3月28日)
  11. ^ 【台風15号】沈没シーバス引き揚げ 損傷大きく廃船に”. カナロコ. 神奈川新聞社 (2019年9月27日). 2019年9月28日閲覧。
  12. ^ 横浜港遊覧の足、新顔です 新造「シーバス」お披露目”. カナロコ. 神奈川新聞社 (2020年8月8日). 2020年9月8日閲覧。
  13. ^ シーバスにニューフェイス「SEA BASS ZERO(シーバス ゼロ)」で横浜港散策(横浜観光情報 2020年8月13日)

関連項目編集

外部リンク編集