マイク・コンリー (バスケットボール)

アメリカのバスケットボール選手 (1987 - )

マイケル・アレックス・コンリー・ジュニアMichael Alex Conley Jr., 1987年10月11日 - )は、アメリカ合衆国アーカンソー州フェイエットビル出身のプロバスケットボール選手。NBAミネソタ・ティンバーウルブズに所属している。ポジションはポイントガード。父はバルセロナオリンピック男子三段跳の金メダリストのマイク・コンリー

マイク・コンリー
Mike Conley
メンフィス・グリズリーズでのコンリー
(2013年)
ミネソタ・ティンバーウルブズ  No.10
ポジション PG
所属リーグ NBA
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1987-10-11) 1987年10月11日(36歳)
出身地 アーカンソー州フェイエットビル
身長 183cm (6 ft 0 in)
体重 79kg (174 lb)
キャリア情報
高校 ローレンス・ノース高等学校
大学 オハイオ州立大学
NBAドラフト 2007年 / 1巡目 / 全体4位[1]
プロ選手期間 2007年–現在
経歴
20072019メンフィス・グリズリーズ
20192023ユタ・ジャズ
2023ミネソタ・ティンバーウルブズ
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

経歴 編集

生い立ち 編集

三段跳び金メダリストの父と元NFL選手のスティーブ・コンリーを叔父に持つスポーツ一家で育った。少年時代は父の指導のもと、後に高校と大学をともにするグレッグ・オデンとともにバスケットボールに励んだ。

高校はローレンスノース高校に進学。オデンとコンリー擁するローレンスノース高校はインディアナ州を代表する強豪校となり、2004年から3年連続で同州のタイトルを獲得、彼らが在学中の4年間の戦績は103勝7敗で2006年にはインディアナ州のチームとしては初めてUSAトゥデイ紙のランキング1位にランクされた。コンリー個人は最終学年には16.5得点4アシストのアベレージを残し、オデンとともにマクドナルド選出のオールアメリカンチームに選ばれた。

大学はオハイオ州立大学に進学。1年生ながら39試合全てで先発に起用され、11.3得点6.1アシスト2.2スティールのアベレージでオデンとともにチームを牽引。コンリーはビッグ・テン・カンファレンスのファーストチームに選ばれた。NCAAトーナメントでは決勝まで勝ち進むが、フロリダ大学のまえに敗退した。シーズン終了後NBA入りか進級か最後まで迷ったが、父を代理人に立て、2007年のNBAドラフトアーリーエントリーした。なお、オデンもコンリーの父と代理人の契約を結んだ[1]

メンフィス・グリズリーズ 編集

ドラフトではメンフィス・グリズリーズから1巡目4位指名を受けてNBA入りを果たす(オデンは全体1位指名を受けた)。1年目の2007-08シーズンは積極的に先発に起用され、9.4得点4.2アシストと上位指名ルーキーとしてはまずまずの成績を残したが、29試合を欠場している。翌2008-09シーズンは開幕から調子が上がらず、一時はトレード話も流れたが、シーズン後半からようやく調子が上がり始め、20得点以上の試合を連発するなどして成績を10.9得点4.3アシストまで持ち直させた。

その後も順調に成績を伸ばし、マルク・ガソルと並ぶグリズリーズのフランチャイズ・プレイヤーとして君臨。2016年7月2日には5年1億5300万ドルのマックス契約でグリズリーズと延長契約を結んだ[2]。しかし、新契約を結んで挑んだ2016年11月28日のシャーロット・ホーネッツ戦で脊髄を骨折する重傷を負った[3][4]2018-19シーズン、2019年3月5日、ポートランド・トレイルブレイザーズとの対戦でキャリアハイの40得点を記録した[5]

ユタ・ジャズ 編集

2019年6月20日、ジェイ・クラウダーカイル・コーバーグレイソン・アレン、ドラフト指名権とのトレードでユタ・ジャズへ移籍した[6]2021年には初のNBAオールスターゲーム出場を果たした。

ミネソタ・ティンバーウルブズ 編集

2023年2月9日に3チーム間のトレードで、ニッケル・アレクサンダー=ウォーカーと共にミネソタ・ティンバーウルブズへ移籍した[7]。同年4月9日のサンアントニオ・スパーズとの対戦で20得点を挙げるなど、NBAキャリア通算15000得点に到達した[8]

プレースタイル 編集

グリズリーズ所属時には、ペネトレーションなどでの得点も多く、シーズンの平均得点が20を超えることもあったが、ジャズ移籍以降は平均得点は下がったものの、アシストはキャリアハイを記録するなど、頼れるベテランのロールプレイヤーとして活躍を続けている[9]

個人成績 編集

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

NBA 編集

レギュラーシーズン 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2007–08 MEM 53 46 26.1 .428 .330 .732 2.6 4.2 .8 .0 1.7 9.4
2008–09 82 61 30.6 .442 .406 .817 3.4 4.3 1.1 .1 1.7 10.9
2009–10 80 80 32.1 .445 .387 .743 2.4 5.3 1.4 .2 2.1 12.0
2010–11 81 81 35.5 .444 .369 .733 3.0 6.5 1.8 .2 2.2 13.7
2011–12 62 61 35.1 .433 .377 .861 2.5 6.5 2.2 .2 2.0 12.7
2012–13 80 80 34.5 .440 .362 .830 2.8 6.1 2.2 .3 2.4 14.6
2013–14 73 73 33.5 .450 .361 .815 2.9 6.0 1.5 .2 2.1 17.2
2014–15 70 70 31.8 .446 .386 .859 3.0 5.4 1.3 .2 2.2 15.8
2015–16 56 56 31.4 .422 .363 .834 2.9 6.1 1.2 .3 1.5 15.3
2016–17 69 68 33.2 .460 .408 .859 3.5 6.3 1.3 .3 2.3 20.5
2017–18 12 12 31.1 .381 .312 .803 2.3 4.1 1.0 .3 1.5 17.1
2018–19 70 70 33.5 .438 .364 .845 3.4 6.4 1.3 .3 1.9 21.1
2019–20 UTA 47 41 29.0 .409 .375 .827 3.2 4.4 .8 .1 2.0 14.4
2020–21 51 51 29.4 .444 .412 .852 3.5 6.0 1.4 .2 1.9 16.2
2021–22 72 72 28.6 .435 .408 .796 3.0 5.3 1.3 .3 1.7 13.7
2022–23 43 42 29.7 .408 .362 .813 2.5 7.7 1.0 .2 1.7 10.7
MIN 24 24 31.4 .460 .420 .863 3.1 5.0 1.2 .2 1.2 14.0
通算:16年 1032 995 31.8 .439 .383 .820 3.0 5.7 1.4 .2 2.0 14.6
オールスター 1 0 12.0 .167 .200 --- 1.0 2.0 1.0 .0 1.0 3.0

プレーオフ 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2011 MEM 13 13 39.0 .388 .297 .830 3.8 6.4 1.1 .2 2.3 15.2
2012 7 7 39.6 .421 .500 .750 3.3 7.1 .9 .0 2.3 14.1
2013 15 15 38.3 .384 .281 .763 4.7 7.1 1.7 .3 2.3 17.0
2014 7 7 38.1 .431 .111 .769 4.6 7.9 2.0 .1 2.1 15.9
2015 8 8 30.4 .427 .303 .821 1.1 5.0 1.4 .0 1.5 14.4
2017 6 6 37.3 .485 .447 .838 3.3 7.0 1.7 .5 2.0 24.7
2020 UTA 5 5 33.0 .484 .529 .864 2.8 5.2 1.6 .2 1.0 19.8
2021 6 6 29.3 .426 .486 1.000 3.5 7.7 .2 .5 2.3 15.3
2022 6 6 29.0 .333 .200 .800 3.2 4.8 .8 .3 2.2 9.2
2023 MIN 5 5 36.6 .476 .455 .909 2.6 6.4 .6 .0 1.4 12.0
出場:10回 78 78 35.8 .417 .357 .811 3.5 6.5 1.3 .2 2.0 15.8

記録 編集

  • キャリアハイポイント : 40 (2019年3月5日、対ポートランド)
  • キャリアハイアシスト : 15 (2013年3月12日、対ポートランド)

大学 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2006-07 オハイオ州立大学 39 39 31.6 .518 .304 .694 3.4 6.1 2.2 .3 11.3
キャリア 39 39 31.6 .518 .304 .694 3.4 6.1 2.2 .3 11.3

脚注 編集

  1. ^ Source: Oden ends speculation, to declare for NBA”. ESPN.com (2007年4月20日). 2018年5月2日閲覧。
  2. ^ Mike Conley will sign the richest contract in NBA history with Grizzlies: 5 years, $153 million” (英語). www.sportando.com (2016年7月2日). 2018年5月2日閲覧。
  3. ^ Grizzlies' Mike Conley expected to miss six weeks
  4. ^ マイク・コンリーが脊椎骨折で最低でも6週間の離脱 NBA JAPAN
  5. ^ Mike Conley NBA” (英語). NBA. Feburary 8, 2024閲覧。
  6. ^ nomuruka (2019年6月19日). “ユタ・ジャズ、トレードでマイク・コンリーを獲得!”. NBA-INTEREST. 2020年4月30日閲覧。
  7. ^ Lakers Acquire D'Angelo Russell, Malik Beasley, and Jarred Vanderbilt” (英語). www.nba.com. 2023年2月9日閲覧。
  8. ^ Timberwolves' Mike Conley reaches 15,000 career points” (英語). Startribune (2023年4月9日). 2024年3月17日閲覧。
  9. ^ ベテランになり『チームメートに点を取らせる』プレーを研ぎ澄ませるマイク・コンリー、再建ジャズを導く司令塔に”. BASKET COUNT (2023年1月2日). 2024年2月8日閲覧。

外部リンク 編集