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マイティ・ソー バトルロイヤル』(原題: Thor: Ragnarok)は、マーベル・スタジオが製作し、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが配給する2017年アメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画である。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の続編となるシリーズ第3作。

マイティ・ソー バトルロイヤル
Thor: Ragnarok
Thor Ragnarok Logo Black.svg
監督 タイカ・ワイティティ
脚本 エリック・ピアソン
原案 クレイグ・カイル英語版
クリストファー・ヨスト
エリック・ピアソン
原作 スタン・リー
ラリー・リーバー
ジャック・カービー
製作 ケヴィン・ファイギ
製作総指揮 ルイス・デスポジート
ヴィクトリア・アロンソ
ブラッド・ヴィンダーバウム
トーマス・M・ハメル
スタン・リー
出演者 クリス・ヘムズワース
トム・ヒドルストン
ケイト・ブランシェット
イドリス・エルバ
ジェフ・ゴールドブラム
テッサ・トンプソン
カール・アーバン
マーク・ラファロ
ベネディクト・カンバーバッチ
アンソニー・ホプキンス
浅野忠信
音楽 マーク・マザーズボー
主題歌 レッド・ツェッペリン移民の歌[1]
撮影 ハビエル・アギーレサロベ
編集 ジョエル・ネグロン
ゼン・ベイカー英語版
製作会社 マーベル・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開 世界の旗アメリカ合衆国の旗日本の旗 2017年11月3日
上映時間 130分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $180,000,000[2]
興行収入 世界の旗 $853,977,126[2]
アメリカ合衆国の旗 $315,058,289[2]
日本の旗 11.5億円[3]
前作 マイティ・ソー/ダーク・ワールド(シリーズ前作)
スパイダーマン:ホームカミングマーベル・シネマティック・ユニバース前作)
次作 マイティ・ソー ラブ&サンダー(シリーズ次作)
ブラックパンサー(マーベル・シネマティック・ユニバース次作)
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目次

概要編集

マーベル・コミック」のアメリカン・コミックマイティ・ソー』の実写映画シリーズ第3作。また、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズとしては、第17作品目の映画となる。原題のサブタイトルの「ラグナロク」(古ノルド語Ragnarøk(Ragnarök、ラグナレク)、「神々の運命(黄昏)」の意)とは、北欧神話における「世界の終末」を意味する言葉だが、権利の関係で使用出来ず、『バトルロイヤル』に変更された。

また、マーベル・シネマティック・ユニバースシリーズで初めて日米同日公開された映画である(2作目は半年後の2018年4月27日公開の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、3作目は2019年4月26日公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』)。

ストーリー編集

ウルトロンとの戦いから2年。ソーはアベンジャーズを離れインフィニティ・ストーンを探して宇宙を旅していたが、手がかりは見つからなかった。その途中、ソーはアスガルドの滅亡「ラグナロク」を招くとされる炎の巨人スルトに囚われるも、からくも倒してアスガルドへと帰還する。帰還後、故郷の様子がおかしいことに気づいたソーは、マレキスとの戦いで死んだと思っていたロキがオーディンに化けていたことを暴く。

オーディンの不在を問いつめ、地球の老人ホームに預けられていたことがわかるが、すでに老人ホームは取り壊されオーディンの行方はわからなくなっていた。2人が途方に暮れていたところ、突然ロキが足元にできた謎の穴によって姿を消してしまう。ソーはそばに落ちていた名刺を拾い書かれている住所へと向かう。住所の場所は、魔術師ドクター・ストレンジの住む館“サンクタム・サンクトラム”だった。ストレンジがオーディンを保護していたことを知ったソーは、ロキと共にオーディンがいるノルウェーへと移動する。

2人はオーディンと再会。ソーは帰還を促すが、オーディンは自身の寿命を理由に拒否する。オーディンは、アスガルドの危機と邪悪なため異次元に幽閉していた姉ヘラの存在を告げ、自分の死による彼女の復活を警告し2人に託した後消滅する。復活したヘラはソーとロキの前に現れ、ソーのハンマー・ムジョルニアを粉々に破壊し、2人を一蹴。危険を感じたロキは虹の橋ビフレストを開きソー共々アスガルドへ逃れようとするが、追って来たヘラに攻撃され2人ともビフレストの移動空間外へと吹き飛ばされてしまう。

アスガルドへ到着したヘラは、ウォリアーズ・スリーを始めとする戦士たちを始末し、ヘラに寝返ったスカージを手下にするが、王宮に入り都合よく改ざんされた歴史に愕然とする。ヘラは、侵略と略奪を繰り返し作られた国の真実をスカージに語り、「永久なる炎」の力で怪物フェンリス・ウルフや死んだ兵士を蘇らせ、9つの全世界を支配すべく行動を開始する。しかし、世界を移動するためのビフレストの鍵となる剣は、ヘイムダルによってすでに持ち出されていた。

一方、ビフレストの外へ投げ出され辺境の惑星サカールへ流れついたソーは、そこで“スクラッパー142”と名乗る女賞金稼ぎによって捕らえられ、統治者グランドマスターにグラディエーターとして売られてしまう。ロキは、先にサカールへと流れつきグランドマスターに取り入っていた。グランドマスターとの謁見で、「バトルロイヤルでチャンピオンに勝利すれば望みを叶える」と聞いたソーは、アスガルドへ帰還するべく挑戦者として参加する。戦いの直前、ソーはスクラッパー142が実はアスガルドの伝説の精鋭部隊ヴァルキリーの一員だと気づき手助けを求めるが無視される。そんな中開催されたバトルロイヤルのチャンピオンとしてソーの前に現れたのは、行方不明になっていたハルクだった。ソーはピンチに陥るが雷神の力を一時的に覚醒させハルクを圧倒。しかし勝利の寸前、グランドマスターによる電気ショックの一撃で麻痺、ハルクの反撃で敗北する。

その後、ハルクの部屋に連れてこられたソーは、ハルクの乗ってきたクインジェットでサカールを脱出しようと持ちかけるが拒否される。ソーはヘイムダルに呼びかけて自身の意識をアスガルドへと飛ばす。彼は生き残りの兵士たちと共に民を保護し、秘密の場所へと匿っていた。ヘイムダルは、守備隊が全滅すればビフレストで民と共にアスガルドを脱出する旨をソーに語り、サカールを囲む扉(ワームホール)を抜けて戻るように助言した。

アスガルドの現状を知ったソーは、ヴァルキリーに、オーディンの死とヘラがアスガルドを侵略していることを告げ協力を再度求めるが、彼女はヘラへのトラウマや王家への不信感・恨みから手助けを再度拒否。彼女の過酷な過去を聞き、協力が得られないと実感したソーは、ハルクの部屋を脱走。クインジェットを起動したソーをハルクが妨害するが、モニターに映ったナターシャ・ロマノフの映像を見てハルクはブルース・バナーに戻り鎮静する。

2年の空白で状況が把握できず混乱するブルースを連れて逃げるソーの前に、追っ手としてヴァルキリーが現れる。しかし彼女は、ヘラへの復讐を遂げたいとソーに協力を申し出る。彼女が和解の印として捕縛してきたロキも、協力する代わりに自分も脱出させるよう申し出る。その後、ロキの裏切りを出し抜いたソーらは宇宙船コモドールでサカールを脱出する。

その頃アスガルドでは、民をビフレストで避難させようとするヘイムダルらの元にヘラの軍勢が迫っていた。間一髪帰還したソーらはヘラの軍勢と対峙。乱戦の中、大型宇宙船ステイツマンに乗ったロキがサカールの囚人たちを引き連れて現れ、逃げ惑う民を船へと誘導する。

ソーはヘラの攻撃で右目を失うが、死の淵でオーディンの幻影と対面、自在に雷神の力を操れるようになる。アスガルドとは場所ではなく民であることを理解したソーは、アスガルドにいる限り力を増し続けるヘラに対抗するため、スルトを復活させてラグナロクを引き起こす。本来の力を取り戻したスルトは、自身へと攻撃してくるヘラもろともアスガルドを滅ぼす。ソーたちは宇宙へ逃れ、地球を目指そうとするが、彼らの眼前にサノスの宇宙船「サンクチュアリII」が現れる。

登場人物・キャスト編集

ソー
演 - クリス・ヘムズワース、日本語吹替 - 三宅健太[4]
北欧神話雷神トールのモデルであり、神々の国アスガルドの王オーディンの息子にして最強の雷神。アベンジャーズの主力メンバーでもある。
本作ではこれまでに比べて機転が利き、ロキやヴァルキリーを手玉に取るといった行動も見せた。その反面、父やムジョルニアを失って落ち込んだり、ヘラに太刀打ちできずに弱気になるなど、かつて地球に追放されたときを彷彿させる姿が複数ある。また、サカールで服従ディスクを打ち込まれて翻弄されるなど、今まで以上に災難やコミカルな場面が多い。ロキに対しては、本作でも複雑な義兄弟の間柄であるが、やはり義弟として大事に想っていて、若干の情を見せることもある。前作まで恋仲だったジェーン・フォスターとは破局しており、彼曰く「フラれたんじゃない、互いにフリ合ったんだ」と語っている。この破局談はニューヨークでは一般市民が知っているほど有名らしい。
インフィニティ・ストーンについて調べるべくアベンジャーズを離れ、宇宙を旅していたが、結局見つからなかった。地球でオーディンの最期を看取った後に復活した実の姉であるヘラにムジョルニアを破壊され、アクシデントでサカールまで吹き飛ばされたことも手伝ってアスガルドまで奪われてしまう。しかしサカールで出会ったヴァルキリーや再会したハルクと紆余曲折の末に「リベンジャーズ」を結成し、アスガルドへと帰還した。ヘラとの決戦でオーディンと同じく右目を失うが、完全に覚醒させた雷神の力でヘラと渡り合う。それでも自力だけで倒すことは叶わず、スルトを復活させてアスガルドの滅亡を意味する「ラグナロク」を実行させた。ヘラが打倒されると、乗船した宇宙船ステイツマンで、ロキたちや民衆からアスガルドの王位継承者として迎えられながら、新天地として地球へと向かうことを決意する。
グラディエーターにされたときに髪を切られて短髪になり、右目を失ったことでオーディンと同様にアイパッチをつけるようになるなど、物語中で外見が大きく変化する。
ロキ
演 - トム・ヒドルストン、日本語吹替 - 平川大輔[4]
北欧神話の悪戯の神ロキのモデルである、ソーの義弟。口達者ぶりは健在なものの、本作ではコミックリリーフの役割も担っており、オーディンを連れ戻すべくソーと共に地球を訪ねたときには、ストレンジが開いたゲートウェイで異空間に閉じ込められ、最後まで彼の魔術に翻弄されていたり、サカールでチャンピオンとしてハルクが登場した際には、以前地球でハルクに手ひどく叩きのめされたトラウマを露わにするなど、ソーに勝るとも劣らないほど滑稽な様子を見せる。また、グランドマスターにうまく取り入って友人並の厚遇を受けたり、ソーがかつての自分と全く同じシチュエーションでハルクに地面に叩きつけられる様子を見て「私の痛みを思い知ったか!」と激しく歓喜するなど、ちゃっかりした態度を取り続けた。
宇宙船ステイツマンでアスガルドに加勢に現れた後、ソーの頼みで王宮の武器庫に向かうが、そこに保管されていたインフィニティ・ストーンの1つ「テッセラクト/四次元キューブ(スペース・ストーン)」に目を留めたことが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』へとつながっていく。
ヘラ英語版
演 - ケイト・ブランシェット、日本語吹替 - 天海祐希[4]
北欧神話の死者の国を支配する女神ヘルのモデルである、オーディンの最初の子どもで、ソーの姉にあたる死の女神。
かつてオーディンと共にアスガルドを強大な帝国に造り上げ、銀河に恐怖をばらまいた。しかしオーディンがアスガルドを平和に統治しようと改心し、さらなる征服を訴えた自身と対立して、多大な犠牲の下に封印された。
その外見に違わず、傍若無人且つ奔放な性格で、ムジョルニアを片手で受け止めて握り潰すほどのパワーや、自身の毛髪を節足動物のような形状に固める能力、黒曜石製の刀剣や長槍などの武器を無尽蔵に生み出して撃ち出す能力を持ち、包囲する大勢の敵を単独で一掃するほどの戦闘力を発揮する。またアスガルドから力を得ているため、アスガルドでは剣で身体を貫かれても平然としており、アスガルドに滞在するほど力が高まって強くなる。
圧倒的なパワーでソーたちの攻撃をほとんど受け付けなかったが、最終的にアスガルドに固執したことが仇となり、ラグナロクを引き起こしたスルトの一撃によって滅びる。
ヘイムダル英語版
演 - イドリス・エルバ、日本語吹替 - 斉藤次郎
北欧神話の光の神ヘイムダルのモデルである、アスガルドと地球などの9つの世界をつなぐ虹の橋ビフレストの天文台からすべてを監視する番人にして、ソーの親友でもある戦士。本作ではロキとスカージによって門番の任を追われ、姿を隠していた。そのためか髪型は長髪となり、金色の鎧兜も身に纏っていない。千里眼で9つの世界をすべて見通すことができるほか、遥か遠方にいるソーの思念を感じ取り、彼の意識のみを自分の居場所まで飛ばすこともできる。
ヘラの帰還後はビフレストの鍵となる剣ホーフンドを奪還し、生き残りの兵士たちと共にアスガルドの民を1人でも多く逃がすべく密かに保護して戦い続け、ソー不在のアスガルドを守っていた。そしてクライマックスまで生き延び、ソーや多数の民と共にステイツマンに乗船する。
グランドマスター英語版
演 - ジェフ・ゴールドブラム、日本語吹替 - 大塚芳忠
宇宙の辺境にある惑星サカールを統治する独裁者。外宇宙とは時の流れが異なるサカールを築き上げた頃から一切歳をとっていないが、実年齢は数百万歳ぐらいになる。
ロキによれば「嗜好がおかしいが話は通じる男」らしく、浪費が大好きで、ディスコで遊ぶことを趣味としている。自身に反逆した者に対しては、メルト・ステッキで身体を溶かして処刑したり、服従ディスクを埋め込んだ状態でバトルロイヤルで戦士として戦わせたりするなど非道なところもあるが、ソーが自分のことを雷神(the God of Thunder)と名乗っても、“雷様(Load of Thunder)”と呼び続けたり、囚人相手にジョークを言ったりと基本的にはユーモラスな気分屋である。
余興でバトルロイヤルも主催し、バトルの際には自ら前口上役も務め、非常に強い思い入れを持つチャンピオンのハルクの挑戦者候補として、ヴァルキリーが捕らえて差し出したソーを買い取った。
ソーにハルクを連れ去られたことでサカールの住民たちに捜索を呼びかけ、ロキとヴァルキリーにも報酬金で2人の捕獲を依頼するも失敗。それに加えてソーに解放されて革命を起こした元奴隷たちに追い詰められ、エンドロール後にて、居合わせたサカールの民たちに「自分が倒され役を見事にこなしたために革命が成功したのだ」と大ぼらを吹く。
ダーク・ワールド』でエーテルを手に入れ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でガモーラからオーブを受け取り損ねたタニリーア・ティヴァン / コレクター英語版の兄であり、カリフォルニアのディズニーパークにあるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのアトラクション内には仲がよさそうに話す2人が描かれた絵が飾ってある。
ヴァルキリー(ブリュンヒルデ)英語版
演 - テッサ・トンプソン、日本語吹替 - 沢城みゆき[4]
サカールで賞金稼ぎ“スクラッパー142”として生計を立てる女戦士。かつては、アスガルドの女戦士ヴァルキリーの1人だったが、太古の時代に幽閉先から脱出を図ったヘラとの戦いで同胞たちを全滅させられ、ただ1人生き延びる。その後はサカールに逃げ延び、アルコール中毒になるほど酒好きの賞金稼ぎと成り果てていた。
ワイルドでタフでありながら、ハルクとは“大男さん”・“怒る女”と呼び合って戯れるなど朗らかな一面も持ち、歯向かってきたロキを軽く取り押さえ、バーサーカー群を蹴散らすほど単身での戦闘力も高い。
サカールに漂着したソーに服従ディスクを打ち込んで捕縛し、グランドマスターへ彼を1000万ユニットで売り渡す。その後ソーからオーディンの死とヘラの復活を知らされるも、前述の過去から戦う意味を見失っていたため、彼からの協力の頼みを2度も断った。しかし、ソーの熱意に心を動かされ、再びヘラと戦う決意を固めて、アスガルドへの道中に同行。故郷に到着すると、かつての戦闘服に身を包み、ソーたちと共にヘラに挑む。
劇中では明かされないが、本名は“ブリュンヒルデで、北欧神話の楯の乙女ブリュンヒルドのモデルである。
スカージ英語版
演 - カール・アーバン、日本語吹替 - 楠大典
ヘイムダルに代わってビフレストの天文台の番人を務めているアスガルドの戦士。父親が石工であるらしく、ヴァナヘイムの戦いにも参加したと本人は言及している。
がさつで単純な性分の男で、自分の実力を認めさせて上にのし上がりたいという願望を持つものの、現在の役職を乱用して武器などの収集を宇宙中で行い、仕事中にはべらかしていた美女たちに銃器を自慢したり、ビフレストを架けたまま持ち場を長く離れてヘイムダルにホーフンドを奪還されるなど、責任感はかなり低く、圧倒的な力を持つ敵を目前にすると追従してしまう日和見主義者でもある。
ヘラがアスガルドに帰還した際、命を奪われることを恐れて、彼女にひれ伏してしまい、ヘラの側近的存在となって死刑執行人の役割も与えられる。だが、おびえ嘆く民衆の様子を目の当たりにして自身の行為に躊躇いを抱き、結局ロキたちが乗ってきたステイツマンに身を隠しながら民衆に紛れて乗船する。しかし本船が危機に陥ると、覚悟を決めてヘラに反旗を翻し、捨て身の戦いを挑むが、ヘラの一撃の犠牲となる。
スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ
演 - ベネディクト・カンバーバッチ、日本語吹替 - 三上哲
交通事故により“神の手”と呼ばれた医療技術を失って、魔術の道に転身した元天才外科医の魔術師。現在はニューヨークの魔術師の館“サンクタム・サンクトラム”の主として、この世の脅威となるあらゆる存在について調べ、サンクタムを守護している。本作では魔術師になったばかりの頃よりさらに魔術が向上し、ロキをたやすく捕獲し、ソーも翻弄するほどの魔術の冴えを見せる。
アスガルド人が地球に来ると何かとトラブルを起こると危惧しているため、ソーとロキが地球に来たときにはいち早くその存在を察知。以前地球に危機をもたらしたロキを連れてきたソーの目的を聞き出すべく、ロキを異空間へ閉じ込めた上でソーをサンクタム・サンクトラムへ招き、オーディンを見つけたら直ちにアスガルドに帰ることを条件に、2人をオーディンのいるノルウェーへ導く。
コーグ英語版
演 - タイカ・ワイティティ、日本語吹替 - 金谷ヒデユキ[4]
サカールで奴隷とされている者たちの中心格的存在のクロナン人。グランドマスターの独裁に反対し、一度革命を企てるも失敗。反逆罪で投獄されて、バトルロイヤルの前座役を務めている。
その外見や、これまでのMCU作品に登場した同族たちとは打って変わり、気さくで陽気な人柄の持ち主であり、新たに奴隷となったソーにも親切に接して、お互いの理解を深める。革命を計画しながらも、同じ目的を持ちリーダーシップを発揮できる者がいれば、その人物に抵抗なくついていく柔軟性もある。
獄中でソーと出会った縁で、バトルロイヤル時に彼を応援し、ソーのリモコン操作で服従ディスクを外されると、奴隷仲間たちと共に革命を起こす。ソーたちに置き去りにされたロキを介抱して自分たちのリーダーと認め、アスガルドを巡る戦いにも参加。結果的にアスガルドの民の避難に貢献し、物語のラストではソーたちと地球への旅路を共にする。
原作ではソーが初めて戦ったヴィラン(土星を拠点にしていた異星人)の生き残りで、「プラネット・ハルク」でハルクの仲間・ウォーバウンドのメンバーとして登場。映画で演じているのは、監督のワイティティ[5]
トパーズ・カルロ英語版
演 - レイチェル・ハウス英語版、日本語吹替 - 磯辺万沙子
グランドマスターの腹心。無表情で口数が少ない分、話す言葉がどれも下品でグランドマスターを呆れさせている。サカールからの脱出を図るソーたちを、警備隊を率いて自らも宇宙船で追撃するが、奪取されたコモドールに搭載されている花火をブルースが打ち上げたことで視界が遮られてしまい、ゴミの山に激突した。その後の消息は不明。
スルト英語版
声 - クランシー・ブラウン、日本語吹替 - 佐々木省三
北欧神話の巨人スルトのモデルである、炎の悪魔の国ムスペルヘイムの王。50万年前にオーディンに敗れ、自身に力を与える“永久なる炎”を奪われて弱体化し、母国の地下深くでアスガルドへの復讐のために、ラグナロクを起こそうと誓いながら来たるべき時を待っていた。
物語冒頭でムスペルヘイムに現れてわざと捕らわれたソーと戦って敗れ、残った王冠を奪われてしまうが、終盤で永久なる炎の力で巨大化しながら復活し、ラグナロクを引き起こした。アスガルドを滅ぼさせまいとヘラの反撃を喰らうも、ヘラを撃破し、滅びるアスガルドと運命を共にする。
ウォリアーズ・スリー英語版
アスガルドの冒険家にして、勇敢な男性戦士3人組。本作では前2作とは異なり、出番は非常に少なく、3人ともヘラによって命を落とし、劇中においてソーが彼らの最期を知った描写はない。
ホーガン英語版
演 - 浅野忠信、日本語吹替 - 浅野忠信
“強面のホーガン”と呼ばれる、ヴァナヘイム出身の戦士。都に入ろうとするヘラに対して、兵を率いて降伏を迫って戦いを挑むも返り討ちにあい、ヘラの攻撃で串刺しとなり絶命する。
ヴォルスタッグ英語版
演 - レイ・スティーヴンソン、日本語吹替 - 咲野俊介
“大いなるヴォルスタッグ”と呼ばれる戦士。 スカージが天文台内の汚れた床を掃除していたときに、彼の代わりにビフレストの起動装置の前に立っていた。アスガルドへ戻ってきたヘラに身構えるも、彼女の連続攻撃で絶命する。
ファンドラル英語版
演 - ザッカリー・リーヴァイ、日本語吹替 - 遠藤大智
“鮮烈なるファンドラル”と呼ばれる戦士。 スカージが汚れた天文台内の汚れた床を掃除していたときに、ヴォルスタッグの隣で構えていたが、自身もヴォルスタッグと同時にヘラの連続攻撃で絶命する。
ソーを演じる役者
演 - ルーク・ヘムズワース、日本語吹替 - 宮本淳
オーディンに化けたロキがアスガルドの都で披露させていた茶番劇にソー役で出演していた男性で、ソーと雰囲気が若干似通っている。
オーディンを演じる役者
演 - サム・ニール、日本語吹替 - 宮崎敦吉
ロキが披露させていた茶番劇にオーディン役で出演していた男性で、劇のラストでロキが氷の巨人の子である事実を明示する。
ブルース・バナー / ハルク
演 - マーク・ラファロ、日本語吹替 - 宮内敦士[4]
大量のガンマ線を浴びたことにより、心拍数が上昇すると緑色の大男“ハルク”に変身してしまう体質となった天才生物学者。ソーと同じくアベンジャーズの初期・主力メンバー。ウルトロンとの戦いの後に行方不明になっていたが、ハルクの姿のままクインジェットでワームホールに入ってサカールに辿り着き、グランドマスターの下でバトルロイヤルのチャンピオンとして君臨していた。
ハルクとしては、2年におけるサカールでの生活で知能が上がっており、単語レベルの言葉しか話せなかった状態から、他者との意思疎通が可能なくらいの簡単な会話ができ、喜怒哀楽までも明確に表せるようになった。自分は地球では嫌われているからとサカールを出ることを拒否したり、ソーと口喧嘩したりと幼さを感じるそぶりや人間らしさを醸し出すようになった。
一方主人格のブルースとしては、ソコヴィアでの戦いの直前からの記憶がなく、2年間ハルクの状態でいたために「今度ハルクに変身したら2度と元には戻れないと思う」と語るほどハルクに身体の主導権を奪われつつあるらしく、自分の知らないうちに異星人の星に身を置かれたことも手伝って精神的にネガティブになっている。しかし、ソーたちと行動を共にする中で、内に秘めるアクティブさを徐々に発揮するようになり、トパーズの宇宙船を撃墜した際には喜びの声を上げるノリの良さも見せる。
ハルクとして登場した当初は、バトルロイヤルの挑戦者としてしか扱わないほどソーのことを忘れていたようで、拳を交えた後は彼には非協力的ながらも、会話を交わす中でソーを友達として認めるようになる。そんなソーを引き留めようとクインジェットまで追いかけてきて、機内に記録されていたナターシャの映像をきっかけにブルースへと戻った。
それでも事情が飲み込めず不安定な心理状態になるものの、ソーに支えられ、故郷である地球に戻るべく、アスガルドを巡る戦いに巻き込まれることになる。そしてクライマックスでは、フェンリス・ウルフに襲われかけるアスガルドの民衆を救うため、ハルクに変身。激しい肉弾戦でフェンリス・ウルフを倒し、ソーとヴァルキリーを抱えてステイツマンに乗船し、ラグナロクを見届ける。
オーディン英語版
演 - アンソニー・ホプキンス、日本語吹替 - 浦山迅
北欧神話の最高神オーディンのモデルである、アスガルドの偉大なる王にして、ソーの父、ロキの養父。全知全能の神でもあり、この世のすべてを見通す力を持つ。しかし本作では、ソーやロキが生まれる前にヘラと共に宇宙の侵略を進めていた過去をなかったことにし、封印したヘラの存在を息子たちに秘密にしたま現在に至っていた事実が明かされる。
ロキにより記憶を封じられてひそかに地球へ追放され、ニューヨークの老人ホームに入れられており、その後ストレンジに発見されるが、自身は記憶が徐々に戻りつつも、死期が近づいていることを悟って追放を受け入れ、地球に滞在することを選んだ。
ノルウェーの海岸でソーとロキに再会すると、自身に対するロキの所業を責めずに、ヘラの存在とアスガルドに危険が迫っていることを告げ、父親から愛する息子たちへのメッセージとして、2人で協力してヘラに挑むようにと言葉をかけ、光の粒子となって消滅し、帰らぬ人となる。
死後は、ソーが垣間見る幻影に現れて彼を導き、ヘラに太刀打ちできずに戦意喪失しかけたソーに励ましの言葉を送り、これがソーの力の完全覚醒へと繋がる。
ノンクレジット・カメオ出演
ロキを演じる役者
演 - マット・デイモン、日本語吹替 - 中村章吾
ロキが披露させていた茶番劇にロキ役で出演していた男性で、ロキと対照的に厳つい顔つきをしている。
ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ
演 - スカーレット・ヨハンソン、日本語吹替 - 米倉涼子
アベンジャーズの主力メンバーである女スパイ。クインジェットに記録されていたソコヴィアでの戦いの時の通信映像にて登場し、ハルクがブルースに戻るきっかけになる。
理髪師
演 - スタン・リー、日本語吹替 - 高桑満
サカールの理髪師である怪しげな老人。右腕の珍妙な機械で、バトルロイヤルに出場する直前のソーの髪の毛を切ってしまう。

設定・用語編集

※「マイティ・ソー (映画)#設定・用語」も参照のこと。

武器・アイテム編集

ムジョルニア
北欧神話のミョルニルのモデルである鉄槌。ソーが地球に再訪した際には黒い傘に擬態した。これまで長くソーに愛用され、物語序盤のスルトとの戦いでもその力を発揮したが、復活したヘラに投げつけたときにたやすく受け止められ、そのまま粉砕されてしまう。
本作では、ソーの雷のパワーはこの武器にではなくソー自身に宿っていることが判明し、ムジョルニアは雷のパワーを引き出すために介するアイテムに過ぎないとオーディンが言及した。また、アスガルドの王宮内の天井画にはこれを握って掲げるヘラが描かれ、太古の時代には彼女を所有者としていたことが示唆されている。
グングニル
北欧神話のグングニルのモデルである、“王の杖”・“万能の槍”と言われる、アスガルドの王が持つ黄金色の長杖。本作では遂にソーがクライマックスでこれを握り、ヘラに白兵戦を挑む。
スルトの冠
スルトが力の源として額に被っている仮面状の王冠。ソーはこれを「“ゲジゲジ眉毛”」と揶揄した。
ソーが奪取した後、アスガルドの王宮の武器庫に保管されていた。クライマックスで、ヘラを倒すためにソーの指示でロキによって永久なる炎にくべられたことで、スルトが巨大化して復活する。
ホーフンド
北欧神話の聖剣ホーフンドのモデルである、ヘイムダルが管理・使用する長剣。ビフレストを起動するための鍵として使われる。
本作では、ビフレストの新たな番人となったスカージが保有していたが、ヘイムダルが奪還し、再び愛剣として振るう。
ドラゴンファング
ブリュンヒルデ/ヴァルキリーの専用武器である強力な名剣。
ヴァルキリーがヘラとの戦いに使用し、彼女がアスガルドから離れると同時に持ち去って以降、逃亡先のサカールの住居に保管されていたが、ヴァルキリーがソーたちとアスガルドに帰郷することを決意して取り出され、再び振るわれる。
服従ディスク
サカールで奴隷として扱われる者の身体に埋め込まれる小型ディスク。これを埋め込まれた者は、連動するリモコン操作で激しい苦痛に襲われ、全身が痙攣・麻痺する。皮膚だけでなく、着衣に取り付けてもその効果が発揮される。素手のみの力で直接取り外すことは非常に困難であり、取り外しにもリモコン操作が必要不可欠である。
コーグたちのほか、ソーもヴァルキリーによって首筋に埋め込まれ、リモコンを持つ彼女やグランドマスターによって苦しめられたが、機転を利かせてヴァルキリーからリモコンを奪い取って、取り外しに成功。コーグたち全ての奴隷の分も外され、後にソーがロキを出し抜く際にも使用する。
メルト・ステッキ
グランドマスターが反逆者の始末に使用する杖。先端のオレンジ色の球体を押し当てられた者は、悪臭を放ちながら跡形もなく溶解してしまう。
デス&トロイ
スカージが収集した武器の一種である、 2丁のM16アサルトライフル。地球のアメリカ・テキサス州から持ってきたといわれ、はべらしていた美女2人に自慢するほど、スカージが集めた武器の中でも一番のお気に入りであるという。
クライマックスで、バーサーカー群からアスガルドの民を救うためにスカージがこれを駆使して奮戦する。
王宮の武器庫のアイテム
永久なる炎
太古の時代にオーディンがスルトから奪い取ったと言われる、神秘的で決して消すことのできない炎を常に灯す火桶。その炎を亡骸に与えることで、死者を復活させることができ、掌大の小さなものでも多数の者を同時に復活させることができる。
ヘラはこの炎そのものを直接手にとり、太古のエインヘリャルのミイラや自身のフェンリス・ウルフに与えて配下とした。前述のとおりロキがスルトの冠をこの炎にくべたことで、スルトが復活する。
テッセラクト/四次元キューブ
インフィニティ・ストーンの1つである“スペース・ストーン"を内包した青白い立方体。ヘラからは「まあまあね」と評された。物語のラストでロキがこれを発見する。
インフィニティ・ガントレット
インフィニティ・ストーンの力を最大限に発揮できるグローブ。後にサノスが身につける物と同じ外見をしているが、ヘラには即座にレプリカと見抜かれた。

ビークル編集

ウォーソング
ヴァルキリーがサカールで用いる宇宙船。ヴァルキリーの初登場から、捕らえたソーの連行、バトルロイヤルの観戦まで、ヴァルキリーによって運用されたが、サカールからの脱出を試みた際に、トパーズ率いる警備隊の宇宙船とのドッグファイトの末、破壊される。
クインジェット
アベンジャーズが保有する特殊航空機。本作に登場する機体は、かつて地球のソコヴィアでの戦いの際に、ハルクを乗せたまま飛行した末にワームホールに入り、サカールへと辿り着いたもの。以降サカールのスクラップ置き場に長く駐機されていたようで、コクピットの装置各種は埃を被っていた。起動には掌紋認証と登録名の音声入力が必要で、ソーは“サーファーくん(Point Break)”(『アベンジャーズ』でトニー・スタークがソーにつけたあだ名)、ブルースはファミリーネームの“バナー”という登録名で機体を起動させることができた。
サカールから脱出することを決意したソーが乗り込み、本機を発進させようとしたが、彼を引きとめようとするハルクに後部を破壊されてしまい飛び立てなくなる。しかし、本機のモニターにハルクが失踪直前にナターシャから受けた通信映像が表示されたことが、ハルクがブルースに戻るきっかけとなった。また、トニーの衣服も置かれており、元に戻ったブルースが着用した。
コモドール
グランドマスターが所有する、乱行パーティー用の小型レジャー宇宙船。計器のボタンを押すと、グランドマスターのホログラムと共にディスコ調のメロディーが流れ、派手な誕生日用花火を放つ。武装は皆無だが外装は意外と頑丈で、バーサーカーの群れにまとわりつかれて墜落しても、損傷しないどころか機能不全も起こさなかった。
ソーとヴァルキリー、ブルースがサカールを脱出するためにグランドマスターの宮殿の格納庫から奪取し、アスガルドでの決戦まで用いられた。ラストシーンの直前には、ステイツマンの天板の上に乗せられている様子が描写される。
ステイツマン
グランドマスターが所有していた巨大宇宙船。劇中では内部に大勢の乗員を収容できる広間と、複数の酒瓶が置かれた個室が確認でき、双方ともに船外を一望できる窓がある。
ロキと、コーグをはじめとするサカールで奴隷にされていた者たちに奪取され、彼らの脱出船として用いられた。そしてそのままアスガルドへ向かい、追い詰められていた大勢の国民たちやヘイムダルを助けだし、今度は彼らの避難船となった。アスガルド滅亡後は、ソーの決定で地球目指して宇宙を航行する。
サンクチュアリⅡ
本作のエンドクレジットに登場した、サノスの超巨大宇宙船。地球を目指すステイツマンの前に現れる。

世界・種族編集

アスガルド
9つの世界の頂点と言われる神の国。物語前半まではオーディンに擬態したロキが統治しており、彼の指示により都の一角にロキの巨大な像が建造され、ダーク・エルフとの戦いを題材にした茶番劇『アスガルドのロキの悲劇』が披露されていた。
本作において、アスガルドは太古の時代に全宇宙征服の野望を抱いたオーディンとヘラによって、宇宙各地から簒奪した資源や数々の宝物などで黄金の都が並び立つ帝国として築かれたことが明らかになり、ヘラはそれを「“暗黒の歴史”」と形容した。また、具体的な原理は不明だが、ヘラは本国に滞在することで無限の脅威的なパワーを得られる。
ヘラの襲来により大混乱に陥り、ソーたちの応戦もあったが、「アスガルドは“場所”ではなく“民”である」と悟ったソーの策でラグナロクが引き起こされたことにより、本国の全土が炎上し宇宙の藻屑となる。
ビフレスト
9つの世界の移動手段となる虹の架け橋。本作では、天文台内の起動装置に、橋を架けた世界に滞在する者と交信できる機能があることや、移動中にトラブルなどで橋に激突すると外宇宙や他の惑星へと飛び出してしまうといった事象が描写される。
ラグナロク
アスガルドがスルトの炎により焼き尽くされ滅ぶという、予言めいた言い伝え。北欧神話においては、神が悪魔と戦い相打ちになって世界が滅び、新たな世代の神の時代が始まるという“終末の日”・または“神々の黄昏”と呼ばれている。
物語の序盤から、スルトやオーディンはこの言い伝えが既に始まっていると断言し、予知夢を見ていたソーも用心していたが、実際にはクライマックスまでその予兆は見られなかった。しかし、アスガルドから得た力で全宇宙征服を成し遂げようとするヘラを倒すために、ソーは皮肉にもこの言い伝えを実行させることを決意。ヘラを打倒したことと引き換えに、スルトによってアスガルドが滅びる予言は成就する結果となる。
ヴァルハラ
アスガルドの民の間で、「“名誉ある戦死を遂げた勇士の魂”が送られる場所」として言い伝えられている世界。物語の前半で亡くなったオーディンの魂もここに送られており、以後ソーが度々垣間見る幻影の中では、オーディンを看取った場所であるノルウェーの海岸に似た風景で現れる。
サカール
宇宙の辺境に位置し、上空に開く大量のワームホールからひっきりなしに異星のガラクタが落ちてくるという混沌とした惑星。
※ 詳細はマーベル・シネマティック・ユニバースの作中世界を参照のこと。
ヴァルキリー
太古のアスガルドを守護し、王に忠誠を誓う最強の選ばれし女戦士の一族及び一団の総称。皆片前腕に一族の紋章を施し、薄い灰色を基調とした戦闘服に身を包んで、ペガサスを愛馬としていた。ソーも幼少時代に女族と知るまで憧れ、ブリュンヒルデ/ヴァルキリーの素性を知った時には敬意を表した。
太古の時代にヘラが反乱を起こしたとき、オーディンの命を受けて鎮圧に向かったが、ブリュンヒルデ以外の戦士たちはヘラに返り討ちにされて全滅。この一件でブリュンヒルデはアスガルドを去って、サカールに移住した。
バーサーカー
太古の時代にヘラに仕え、王宮の武器庫の最下層部に安置されていたアスガルド軍兵士“エインヘリャル”のミイラに永久なる炎を与えて復活させたゾンビ兵群。ヘラに忠実に従うものの各々の自我はなく獣のような挙動だが、2〜3体程度でもヘイムダルとある程度拮抗できるほどの戦闘力を発揮する。
ヘラによって復活させられると、彼女の手下としてアスガルドの民たちを窮地に陥れるが、ソーたちや改心したスカージの奮戦で全て粉砕される。
フェンリス・ウルフ
北欧神話の狼の姿をした巨大な怪物フェンリルのモデルであり、ヘラの忠実なペットでもある黒い体毛に覆われた巨大な狼。機銃掃射にも耐え素早く動ける肉体と、主人同様に極めて凶暴な性質を併せ持つ。
太古のエインヘリャルと共にその亡骸はアスガルドの武器庫の最下層部に安置されていたが、ヘラによって復活。以後は主人に従い、アスガルドの民に襲いかかるが、ブルースとの激しい戦闘の末に、巨大な滝へ流される。

日本での公開編集

「新たなヒーローたちの伝説がはじまるー」「死の女神の復讐がはじまる」のキャッチコピーで11月3日にMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズ初となる日米同時公開となった。10月19日には最速上映が行われ、同月26日の吹き替え版完成披露試写会では、ヘラの吹き替えを担当した天海祐希、サプライズゲストでホーガンを演じる浅野忠信が登壇した。映画興行収入ランキングでは1位になり、MCUシリーズとしては五本目、『マイティ・ソー』シリーズとしては初の1位獲得となった。アメコミ映画が年内で二回1位を獲得し(一回目は『ドクター・ストレンジ』)、年数を空けることなく首位を取れたのはランキング史上初の快挙である(この記録は数週間後に公開された『ジャスティス・リーグ』にて更新されることになった)。

他のMCU作品とのタイ・イン編集

  • 中盤でソー、バナー、ヴァルキリーがサカールを脱出する計画を立てている最中、会話のなかでヴァルキリーの口から『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場した惑星「ザンダー星」が名前のみだが登場する。
  • 主要キャストのクレジットシーン後に、ソーたちの前に登場する巨大な宇宙船は、『アベンジャーズ』でロキを地球へと送り込み、四次元キューブを手に入れようとした凶暴なタイタン人のサノスの宇宙船である。これにより、物語が『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』へと続く事を暗示している。

脚注編集

  1. ^ 『マイティ・ソー/バトルロイヤル』全曲紹介!サントラ・主題歌が最高すぎる (2017年11月2日) 2017年11月20日閲覧
  2. ^ a b c Thor:Ragnarok”. Box Office Mojo. 2018年5月23日閲覧。
  3. ^ キネマ旬報』2018年3月下旬 映画業界決算特別号 p.32
  4. ^ a b c d e f “天海祐希が死の女神に!「マイティ・ソー」最新作でC・ブランシェットの吹き替え挑戦”. 映画.com. (2017年10月3日). http://eiga.com/news/20171003/1/ 2017年10月3日閲覧。 
  5. ^ https://marvel-guide.com”. 2018年9月18日閲覧。

外部リンク編集