マイティ・ソー バトルロイヤル

マイティ・ソー バトルロイヤル』(原題: Thor: Ragnarok)は、マーベル・スタジオが製作し、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが配給する2017年アメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画である。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の続編となるシリーズ第3作。

マイティ・ソー バトルロイヤル
Thor: Ragnarok
Thor Ragnarok Logo Black.svg
監督 タイカ・ワイティティ英語版
脚本 エリック・ピアソン
原案 クレイグ・カイル英語版
クリストファー・ヨスト
エリック・ピアソン
原作 スタン・リー
ラリー・リーバー
ジャック・カービー
製作 ケヴィン・ファイギ
製作総指揮 ルイス・デスポジート
ヴィクトリア・アロンソ
ブラッド・ヴィンダーバウム
トーマス・M・ハメル
スタン・リー
出演者 クリス・ヘムズワース
トム・ヒドルストン
ケイト・ブランシェット
イドリス・エルバ
ジェフ・ゴールドブラム
テッサ・トンプソン
カール・アーバン
マーク・ラファロ
アンソニー・ホプキンス
浅野忠信
音楽 マーク・マザーズボー
主題歌 レッド・ツェッペリン移民の歌[1]
撮影 ハビエル・アギーレサロベ
編集 ジョエル・ネグロン
ゼン・ベイカー英語版
製作会社 マーベル・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開 世界の旗アメリカ合衆国の旗日本の旗 2017年11月3日
上映時間 130分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $180,000,000[2]
興行収入 世界の旗 $853,977,126[2]
アメリカ合衆国の旗 $315,058,289[2]
日本の旗 11.5億円[3]
前作 マイティ・ソー/ダーク・ワールド(シリーズ前作)
スパイダーマン:ホームカミングマーベル・シネマティック・ユニバース前作)
次作 ブラックパンサー(マーベル・シネマティック・ユニバース次作)
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目次

概要編集

マーベル・コミック」のアメリカン・コミックマイティ・ソー』の実写映画シリーズ第3作。また、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズとしては、第17作品目の映画となる。原題のサブタイトルラグナロク」(古ノルド語Ragnarøk(Ragnarök、ラグナレク)、「神々の運命(黄昏)」の意)とは、北欧神話における「世界の終末」を意味する。本作は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』へと繋がる重要なストーリーとして描かれる。

ストーリー編集

ソコヴィアでの人工知能ウルトロンとの戦いから2年。雷神ソーはアベンジャーズを離れ、全てを破壊するほどの比類なきエネルギーを秘めた6つの結晶石:インフィニティ・ストーンを探して宇宙を旅していたが、手掛かりも無く結局見つからなかった。その旅の途中で、炎の悪魔の国・ムスペルヘイムにてアスガルドを滅ぼさんとし、アスガルドの最後:ラグナロクの預言を語る炎の巨人スルトにわざと囚われてしまうが、これを辛くも撃退しアスガルドへと帰還する。しかしビフレストの番人はスカージに変わり、ロキの像が立てられ、ラグナロクが始まろうとしているのにのんきにオーディンは芝居見物をしているなど様子がおかしいことに気付いたソーは、マレキスとの戦いで死んだと思っていたロキがオーディンに化けていたことを暴いた。

ソーはロキを連れて地球のニューヨークまでオーディンを捜しに来たが、ロキがオーディンを預けた老人ホームは取り壊されており、オーディンの行方が分からずにいると、突然ロキは謎のワームホールによって異次元へと移動させられてしまう。ソーはロキのポケットから落ちていた名刺を拾い、その場所へと向かった。そこは、あるゆる異次元の脅威から地球を守護する魔術師:ドクター・ストレンジの住む館(サンクタム)だった。ストレンジからオーディンを助けて保護していた事を告げられ、オーディンの元へと繋がるワームホールにより、異次元から引き戻されたロキと共にオーディンがいるノルウェーへと移動させてもらう。再会したオーディンにアスガルドへの帰還を促すが、自身の寿命が近づいていたオーディンは拒否し、逆に故郷のアスガルドに重大な危機が迫っていると告げる。実はソーには死を司る女神として恐れられるヘラという姉がいた。アスガルドから力を得て、アスガルドにいるほどに力を増すというヘラは余りにも邪悪なため、オーディンはアスガルドの遥か彼方の異次元へと追放・幽閉していたが、自分が死ねば彼女が解き放たれてしまうという。オーディンはヘラを止めるようソーとロキに言葉をかけると光となって消滅した。ほどなくして解き放たれたヘラがソーとロキの前に現れた。王位継承権を持つヘラはソーが投げつけた自慢のハンマームジョルニアをたやすく受け止めて粉々に破壊し、二人を一蹴する。ロキはビフレストを開きアスガルドへ逃れようとするが、追って来たヘラはビフレスト内で二人を吹き飛ばした。

一方、アスガルドではヘラがウォリアーズ・スリーを始めとする戦士たちを次々とを倒し、保身から裏切りヘラに寝返ったスカージを処刑人として手下にするが、王宮に入り愕然とした。王宮に描かれたアスガルドの歴史は偽りの歴史だった。真のアスガルドはオーディンがヘラと共に敵対勢力を力ずくで排除して誕生した帝国だった。アスガルドの平和は侵略や裏切りを繰り返し、罪なき者たちの血の上に築かれた平和だったのだ。そして、ヘラはオーディンの宝物庫の地下に封じられていた「永遠なる炎」の力でオオカミの怪物:フェンリルや死んだ兵士を蘇らせ、九つの全世界を支配すべく行動を開始するが、ヘイムダルによってビフレストの鍵となる剣を持ち出されてしまい、ヘラは死の兵士たちを集め剣を探し始めていた。ヘイムダルは、生き残りの兵士たちと共に死の兵士に追われている民を保護し、秘密の場所へと匿っていた。

一方その頃、空間を飛び越えて辺境の惑星サカールへ流れついたソーは、そこでヴァルキリーという女賞金稼ぎによって捕らえられ、サカールの統治者グランドマスターにグラディエーターとして売られてしまう。先にサカールへと流れ着いていたロキはグランドマスターに取り入っており、ソーを助けようとしない。ソーはグランドマスターの主催するバトルロイヤル(闘技大会)でチャンピオンに勝利すればグランドマスターが望みを叶えると聞いたソーはアスガルドへ帰還するため、挑戦者として参加することになった。戦いの直前、ソーは女賞金稼ぎがアスガルドの伝説女戦士の精鋭部隊;ヴァルキリー部隊の一員だと気付くが、ヴァルキリーはソーを突き放す。そして、バトルロイヤルのチャンピオンとして現れたのは、アベンジャーズのメンバーであるかつての戦友:ハルクだった。ソーはハルクとの戦いで雷神の力を一時的に覚醒させハルクを圧倒するが、首につけられた服従ディスクの電気ショックで気絶し、ハルクの渾身の一撃を喰らい敗北した。

その後、ハルクの部屋に連れてこられたソーは、ハルクにどうやってサカールへと辿り着いたかを聞くと、ハルクはウルトロンとの戦いの後に、クインジェットで宇宙へと飛び出し、この惑星にたどり着いたことを語る。そう聞くと、ソーはハルクに共にクインジェットでサカールを脱出しようと持ち掛けるが、サカールでの暮らしに馴染んでいたハルクはソーの誘いを拒否した。ハルクが部屋から出た後、ソーはヘイムダルに呼び掛けて自身の意識をヘイムダルを介してアスガルドへと飛ばした。アスガルドでは、ヘイムダルが生き残った守備隊を率いて民を避難させているが、もし守備隊が全滅すればビフレストで民と共にアスガルドを脱出する旨をソーに語る。ヘイムダルはソーに、サカールを囲むワームホールを抜けて戻るように助言し、ソーの意識を戻した。アスガルドの現状を知ったソーは、自分の首に付けられた服従ディスクを外すべく、ハルクにヴァルキリーを部屋に呼び止めるように頼んだ。翌朝、ハルクの部屋に呼び出されたヴァルキリーは、ソーからオーディンが死に、ヘラがアスガルドを侵略していることを告げ協力を求めると、ヴァルキリーは自分とヘラの因縁を語る。ヘラはかつてオーディンより強くなると彼から王座を奪おうとしたが、その罪によりオーディンによって追放・幽閉された。しかし、脱獄しようとしたヘラに気づいたオーディンはこれを阻止するべくヴァルキリー部隊を派遣したが、部隊は全滅し、生き残ったのはヴァルキリーただ一人。それ以来、アスガルドから出国し、過去を忘れるべくサカールへと逃げ延び、酒に浸りながら賞金稼ぎとして暮らしていた。これによって彼女の協力が得られないことを知ったソーは、密かに彼女の懐から服従ディスクのコントローラーを盗み、ディスクの機能をオフにして首から外した。その後ソーは、自分の問題から絶対逃げないことをヴァルキリー告げると、ハルクの部屋を脱出し、クインジェットへと向かった。そして、アイアンマンことトニー・スタークがソーに無断で登録した「サーファーくん(Point Break)」をソーが口にすると、クインジェットが起動した。だがその直後、ハルクがソーを連れ戻すべくジェットに侵入してきたが、ソーがコンソールをいじると、モニターには、2年前のソコヴィアでの戦いの後にハルクに向けて通信してきたアベンジャーズのメンバー:ナターシャ・ロマノフの記録映像が映し出された。それを見たハルクは突然苦しみだし暴れたが、ようやく落ち着くと、ハルクの体はブルース・バナー博士へと戻った。

バナー博士を連れて逃げるソーの前に、追っ手としてヴァルキリーが現れた。しかし彼女は、ヘラへの復讐を遂げたいとソーに協力を申し出る。彼女が「和解の印」として捕縛してきたロキも、協力する代わりに自分も共に惑星を脱出させるよう申し出てきた。その後ロキは例のごとく裏切るものの、ソーは服従ディスクを使ってロキを出し抜き、バナー博士とヴァルキリーと共にグランドマスターのレジャー用宇宙船「コモドール」でサカールを脱出する。

その頃アスガルドでは、民をビフレストで避難させようとするヘイムダルらの元にヘラの軍勢が迫っていた。間一髪帰還したソーはヘラと対峙し、バナー博士とヴァルキリーはヘイムダルを援護してフェンリルや死の兵士たちと戦う。乱戦の中、援軍としてサカールの囚人たちを引き連れて現れたのは、グランドマスターの大型宇宙船「ステイツマン」に乗ったロキだった。ロキは逃げ惑う民をステイツマンへと誘導する。

ソーはヘラの攻撃で右目を失うが、死の淵でオーディンの幻と会話を交わし、ハンマーなしでも自在に雷神の力を操れるようになる。アスガルドとは場所ではなく民であることを理解したソーは、アスガルドにいる限り力を増し続けるヘラに対抗するため、ロキに指示し、スルトをわざと復活させてラグナロクを引き起こした。「永久なる炎」の力で復活し本来の力を取り戻したスルトは、アスガルドを攻撃してくるヘラもろとも滅ぼす。ステイツマンで宇宙へ逃れたソーたちは、崩れゆく故郷を静かに見つめる。

仲間たちやアスガルドの民の見守る中、ソーは王座を模したステイツマンの椅子に座り、地球へ向かうことを宣言する。主要クレジットが流れた後、宇宙を眺めて話をしていたソーとロキの目の前に、かつてロキを地球へと送り込んだ凶暴なタイタン人:サノスの宇宙船「サンクチュアリⅡ」が迫るのだった・・・・・。

登場人物編集

※括弧内は日本語吹替[4]

ソー
演 - クリス・ヘムズワース三宅健太[5]
神々の国;アスガルドの王子にして最強の雷神。北欧神話トールがモデル。 キャプテン・アメリカアイアンマンと並ぶ、アベンジャーズの主力メンバー。
ウルトロンとの戦いの後、全てを破壊する程の比類なき力を持つ石:インフィニティ・ストーンについて調べるべくアベンジャーズを離れ、宇宙を旅していたが、結局見つからなかった。だが、故郷アスガルドを実の姉にして死の女神であるヘラに奪われ、自身のハンマームジョルニアも破壊されてしまう。本作では過去作に比べて機転が利き、ロキやヴァルキリーを手玉に取るといった行動も見せた。惑星サカールで髪の毛を切られて短髪になり、ヘラとの戦いで父オーディンと同じく右目を失う。
前作で恋仲だったジェーン・フォスターとは、約束を守れなかったことから破局している。ソー曰く「フラれたんじゃない、フッたんだ」、と語っている。この破局談はソーに記念撮影を求めた一般市民が知っているほどニューヨークでは有名な様子。ハルクが乗ってきたクインジェットを起動する時にソーが言った登録名「サーファーくん(Point Break)」は、『アベンジャーズ』でトニー・スタークがソーにつけたあだ名である。
ロキ
演 - トム・ヒドルストン平川大輔[5]
ソーの義弟で、宿敵の邪神。北欧神話のロキがモデル。
前作のダークエルフとの戦いで自分の死を偽装しており、ソーが留守の間にオーディンを地球に追放し、オーディンになりすましてアスガルドを統治していた。帰還したソーによって化けの皮を剥がされて地球へ連れて行かれ、本物のオーディンと再会してその死を見届けたのも束の間、ヘラとの戦闘でビフレストから吹き飛ばされ、ソーより先にサカールにたどり着く。
サカールではソーと違いグランドマスターにうまく取り入り、友人並の厚遇を受けていたが、チャンピオンがハルクだとは知らなかった。『アベンジャーズ』でハルクに手ひどく叩きのめされたため、チャンピオンとしてハルクが登場した際には「この星から逃げなければ」と焦るほどのトラウマになっている。一方バトルでソーがかつての自分と全く同じシチュエーションでハルクに地面に叩きつけられる様を見て、「私の痛みを思い知ったか!」とはしゃいだ。オーディンを連れ戻すべくソーと共に地球へ来たときは、ドクター・ストレンジの作り出したワームホールで異空間に閉じ込められ、その中で30分も落ち続けた。解放された後は怒りを露わにしてストレンジに襲いかかったが、再びストレンジによってワームホールの中へソーと共に押し込まれ、最後まで彼の魔術に翻弄されてしまった。
物語終盤で、ソーの指示を受けて王宮の宝物庫に向かうが、そこに保管されていたインフィニティ・ストーンの一つ「テッセラクト(四次元キューブ)」に目を留めたことが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』へとつながっていく。
ヘラ英語版
演 - ケイト・ブランシェット天海祐希[5]
オーディンの最初の子供で、ソーの姉に当たる死の女神。北欧神話のヘルがモデル。
かつてオーディンと共にアスガルドを強大な帝国に作り上げ、銀河に恐怖をばらまいた。剣や槍などの刀剣類を無尽蔵に生み出し、恐ろしいほどの正確さと速度で撃ち出す能力を持つ。これを自身の格闘技と織り交ぜて使用することで、包囲する敵を単独で一掃するほどの戦闘力を発揮する。またアスガルドから力を得ているため、アスガルドでは剣で身体を貫かれても平然としており、更にアスガルドにいる程力が高まり強くなる。
オーディンによって永らく追放・封印されていたが、オーディンが死んだことによって封印が解かれて復活し、圧倒的な力を見せつける。アスガルドに帰還して邪魔者を排除した後、オーディンがかつてスルトから奪った「永久なる炎」の力で死の兵士やオオカミの怪物フェンリルを復活させ、9つの世界の征服を目論む。しかし、最終的にアスガルドに固執したことが仇となり、ラグナロクを発動させたスルトにアスガルドごと破壊され滅びた。
ヘイムダル英語版
演 - イドリス・エルバ斉藤次郎
アスガルドと地球等のあらゆる世界をつなぐ虹の橋ビフレストからすべてを監視するアスガルドの門番。北欧神話のヘイムダルがモデル。
オーディンに化けたロキがアスガルドを統治するようになってからは逃亡していた。ヘラの帰還後はビフレストの鍵となる剣を盗み出し、生き残りの兵士たちと共に、アスガルドの民を一人でも多く逃がすべく保護を行っている。千里眼で9つの世界をすべて見通すことができる他、サカールにいるソーの意識を自分の居場所まで飛ばすこともできる。
グランドマスター英語版
演 - ジェフ・ゴールドブラム大塚芳忠
宇宙の辺境にある惑星サカールを統治する独裁者。サカールは時の流れが異なるため、サカールを築き上げた頃から一切歳をとっていないが、実年齢は数百万歳ぐらいになる。自身に反逆した者に対しては、熔解ステッキで身体を溶かして処刑したり、服従ディスクをつけた状態でバトルロイヤルで戦士として戦わせたりするなど残忍なところもあるが、囚人相手にジョークを言ったり、パーティを取り仕切って楽しんだりとユーモラスな一面もある。余興でバトルロイヤルを主催し、チャンピオンであるハルクの挑戦者候補としてソーを買い取った。チャンピオンであるハルクに勝てば自由を与えることを条件にソーをハルクと戦わせるが、ソーがハルクを追い詰めると、リモコンで服従ディスクを作動させてソーを気絶させ、ハルクを勝利させてしまう。
ポスト・クレジット・シーンにて、革命を起こしたサカールの民達に追い詰められていたが、自分が倒され役を見事にこなしたために革命が成功したのだとうそぶいていた。
ダーク・ワールド』でエーテルを手に入れるも、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でガモーラからオーブを受け取り損ねたタニリーア・ティヴァン / コレクター英語版の兄であり、カリフォルニアのディズニーパークにあるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのアトラクション内には仲がよさそうに話す2人が描かれた絵が飾ってある。
ヴァルキリー(ブリュンヒルデ)英語版
演 - テッサ・トンプソン沢城みゆき[5]
サカールの女賞金稼ぎ。 元々は、アスガルドで王に忠誠を誓う選ばれし女戦士たちの精鋭部隊ヴァルキリーの一人だったが、かつて幽閉先から脱出を図ったヘラとの戦いで部隊を全滅させられ、ただ一人生き延びる。その後はサカールに逃げ延びて大酒飲みの賞金稼ぎと成り果てていた。サカールに漂着したソーを捕縛してグランドマスターに売り渡すが、オーディンの死とヘラの復活を知ったことで再びヘラと戦う決意を固める。
作中では明かされないが、本名はブリュンヒルデ
スカージ英語版
演 - カール・アーバン楠大典
ヘイムダルに代わってビフレストの番人を務めている戦士。番人を務める傍ら宇宙中から武器などを集めていて、特に気に入っているテキサス州から持ってきたM16アサルトライフル 2丁(「デス」と「トロイ」を2つ合わせて「デストロイ」)を美女たちに自慢していた。ヘラがアスガルドに帰還した際、殺されることを恐れて王家を裏切ってヘラの死刑執行人となるが、おびえ嘆く民衆の様子を見てためらいの色をのぞかせる。
ブルース・バナー / ハルク
演 - マーク・ラファロ宮内敦士[5]
スーパーソルジャー計画の再現実験中に大量のガンマ線を浴びたことにより、心拍数が上昇すると緑色の超人ハルクに変身してしまう天才科学者。ソーと同じくアベンジャーズの初期・主力メンバー。
ソコヴィアでの戦いの後に行方不明になっていたが、ハルクの姿のままクインジェットで惑星サカールにたどり着き、グランドマスターの下でバトルロイヤルの絶対王者として君臨していた。その間にハルクとしての知能は上がっており、過去作の単語レベルの言葉しか話せなかった状態から簡単な会話ができるまでになっている。
当初はソーに対して非協力的で、自分は地球では嫌われているからとサカールを出ることも拒否したが、会話を交わす中でソーを友達として認めるようになる。ソーを引き留めようとクインジェットまで追いかけてきて、機内に記録されていたナターシャの映像をきっかけにバナーへと戻った。バナーはソコヴィアでの戦いの直前からの記憶がないため、意識を取り戻してすぐにナターシャの安否とソコヴィアがどうなったかを質問した。2年間ハルクの状態でいたためにハルクに身体の主導権を奪われつつあるらしく、「今度ハルクに変身したら2度とバナーには戻れないと思う」と語るほど。見知らぬ異星人の星で精神的にネガティブになっているが、ソーに励まされ、故郷である地球に戻るべく、事情が飲み込めないままアスガルドを巡る戦いに巻き込まれていく。
本作でバナーが着ている服は、ソコヴィアでの戦いの前にトニー・スタークが着ていた服であり、ハルクから元の姿に戻り服が無かったバナーの為にソーが辺りを探していたら、偶然クインジェットの中で見つけた。
オーディン英語版
演 - アンソニー・ホプキンス浦山迅
神々の国アスガルドの偉大なる王(最高神)にして、ソーの父、ロキの養父。北欧神話のオーディンがモデル。全知全能の神でもあり、この世のすべてを見通す力を持つ。
ロキによってひそかに地球に追放され、ニューヨークの老人ホームに入れられていた。その後ドクター・ストレンジに発見されるが、オーディン自身は追放を受け入れ地球にいることを選ぶ。ノルウェーでソーとロキに再会した後、ヘラの存在とアスガルドに危険が迫っていることを告げ、二人に最後の言葉をかけて消滅する。死後は、ソーが垣間見る幻影としてソーを導いている。
本作では、ソーやロキが生まれる前の知られざる過去が明かされる。
スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ
演 - ベネディクト・カンバーバッチ三上哲
交通事故により「神の手」を失い、魔術師となった元天才外科医。現在はニューヨークのサンクタムの主として、あらゆる異次元の脅威からサンクタムを守護している。本作では両手に手袋をはめ、インフィニティ・ストーンの一つ「タイム・ストーン」が収められているアガモットの目を身に付けている。
以前地球に危機をもたらしたロキを連れてきたソーの目的を聞き出すべく、ロキを異空間へ閉じ込めた上でソーと対面し、オーディンを見つけたら直ちにアスガルドに帰ることを条件に、2人をオーディンのいるノルウェーへ導く。前作よりさらに魔術が向上し、ロキを容易く捕獲し、ソーすら翻弄する程の魔術の冴えを見せる。
コーグ英語版
演 - タイカ・ワイティティ英語版金谷ヒデユキ[5]
サカールの囚人となっている岩のヒューマノイド。グランドマスターの独裁に反対し革命を企てるも失敗し、反逆罪で投獄されてバトルロイヤルの前座役を務めている。
ソーとは獄中で出会い、お互いの理解を深める。その縁で、アスガルドを巡る戦いに参加する。
トパーズ英語版
演 - レイチェル・ハウス英語版磯辺万沙子
グランドマスターの腹心。口数が少ない分、話す言葉がどれも下品でグランドマスターを呆れさせている。 サカールからの脱出を図るソー達を追撃するが、奪取された宇宙船コモドールに搭載されている花火をバナーが起動した事で視界が遮られてしまい、ゴミの山に激突した。その後の消息は不明。
スルト英語版
声 - クランシー・ブラウン佐々木省三
炎の悪魔の国ムスペルヘイムの王。北欧神話のスルトがモデル。50万年前にオーディンに敗れ、自身の力を強くする「永久なる炎」を奪われて弱体化し、地下深くでアスガルドへの復讐を誓いながら来たるべき時を待っていた。アスガルドの滅亡を意味するラグナロクを起こそうと企んでいる。物語冒頭でソーと戦い、力の源である王冠を奪われてしまうが、終盤で「永久なる炎」の力で復活し、ラグナロクを引き起こした。
ヴォルスタッグ英語版
演 - レイ・スティーヴンソン咲野俊介
ソーと共に冒険を繰り広げた3人組ウォリアーズ・スリー英語版の1人だが、アスガルドへ戻ってきたヘラに殺される。作中においてソーが彼の死を知った描写は無い。
ファンドラル英語版
演 - ザッカリー・リーヴァイ遠藤大智
ウォリアーズ・スリーの1人だが、ソーとロキをビフレストから排除し、アスガルドへ戻ってきたヘラに殺される。作中においてソーが彼の死を知った描写は無い。
ホーガン英語版
演 - 浅野忠信(浅野忠信)
ウォリアーズ・スリーの1人。都に入ろうとするヘラに兵を率いて降伏を迫るも、返り討ちに合って殺される。作中においてソーが彼の死を知った描写は無い。
ソーを演じる役者
演 - ルーク・ヘムズワース宮本淳
ロキを演じる役者
演 - マット・デイモン(クレジットなし)(中村章吾
オーディンを演じる役者
演 - サム・ニール宮崎敦吉
上記3名は冒頭でオーディン(に化けたロキ)が鑑賞していた演劇の役者で、前作『ダーク・ワールド』のワンシーンを(内容をかなりロキ中心に美化した上で)演じていた。
ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ
演 - スカーレット・ヨハンソン(クレジットなし)(米倉涼子
アベンジャーズの主力メンバーである女スパイ。
クインジェットに残されていた記録映像にて登場し、ハルクがバナーに戻るきっかけになった。
理髪師
演 - スタン・リー(クレジットなし)(高桑満
サカールの理髪師。珍妙な機械でソーの髪の毛を切ってしまう。

日本での公開編集

「新たなヒーローたちの伝説がはじまるー」「死の女神の復讐がはじまる」のキャッチコピーで11月3日にMCU(マーベルシマティックユニバース)シリーズ初となる日米同時公開となった。10月19日には最速上映が行われ、同月26日の吹き替え版完成披露試写会では、ヘラの吹き替えを担当した天海祐希、サプライズゲストでホーガンを演じる浅野忠信が登壇した。映画興行収入ランキングでは1位になり、MCUシリーズとしては五本目、『マイティ・ソー』シリーズとしては初の1位獲得となった。アメコミ映画が年内で二回1位を獲得し(一回目は『ドクター・ストレンジ』)、年数を空けることなく首位を取れたのはランキング史上初の快挙である(この記録は数週間後に公開された『ジャスティス・リーグ』にて更新されることになった)。

マーベル作品とのクロスオーバー編集

  • 中盤でソー、バナー、ヴァルキリーがサカールを脱出する計画を立てている最中、会話のなかでヴァルキリーの口から『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場した惑星「ザンダー星」が名前のみだが登場する。
  • 主要キャストのクレジットシーン後に、ソー達の前に登場する巨大な宇宙船は、『アベンジャーズ』でロキを地球へと送り込み、四次元キューブを手に入れようとした凶暴なタイタン人のサノスの宇宙船である。これにより、物語が『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』へと続く事を暗示している。

脚注編集

  1. ^ 『マイティ・ソー/バトルロイヤル』全曲紹介!サントラ・主題歌が最高すぎる (2017年11月2日) 2017年11月20日閲覧
  2. ^ a b c Thor:Ragnarok”. Box Office Mojo. 2018年5月23日閲覧。
  3. ^ キネマ旬報』2018年3月下旬 映画業界決算特別号 p.32
  4. ^ “話題のふきカエ マイティ・ソー/バトルロイヤル”. ふきカエル大作戦!!. (2017年11月3日). http://www.fukikaeru.com/?p=8169 2017年11月4日閲覧。 
  5. ^ a b c d e f “天海祐希が死の女神に!「マイティ・ソー」最新作でC・ブランシェットの吹き替え挑戦”. 映画.com. (2017年10月3日). http://eiga.com/news/20171003/1/ 2017年10月3日閲覧。 

外部リンク編集