マイティ・ソー バトルロイヤル

マイティ・ソー バトルロイヤル』(原題: Thor: Ragnarok)は、マーベル・スタジオが製作し、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが配給する2017年アメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画である。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の続編となるシリーズ第3作。

マイティ・ソー バトルロイヤル
Thor: Ragnarok
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監督 タイカ・ワイティティ英語版
脚本 エリック・ピアソン
原案 クレイグ・カイル英語版
クリストファー・ヨスト
エリック・ピアソン
原作 スタン・リー
ラリー・リーバー
ジャック・カービー
製作 ケヴィン・ファイギ
製作総指揮 ルイス・デスポジート
ヴィクトリア・アロンソ
ブラッド・ヴィンダーバウム
トーマス・M・ハメル
スタン・リー
出演者 クリス・ヘムズワース
トム・ヒドルストン
ケイト・ブランシェット
イドリス・エルバ
ジェフ・ゴールドブラム
テッサ・トンプソン
カール・アーバン
マーク・ラファロ
アンソニー・ホプキンス
浅野忠信
音楽 マーク・マザーズボー
主題歌 レッド・ツェッペリン移民の歌[1]
撮影 ハビエル・アギーレサロベ
編集 ジョエル・ネグロン
ゼン・ベイカー英語版
製作会社 マーベル・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開 世界の旗アメリカ合衆国の旗日本の旗 2017年11月3日
上映時間 130分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 日本の旗 11.5億円[2]
前作 マイティ・ソー/ダーク・ワールド(シリーズ前作)
スパイダーマン:ホームカミングマーベル・シネマティック・ユニバース前作)
次作 ブラックパンサー(マーベル・シネマティック・ユニバース次作)
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目次

概要編集

マーベル・コミック」のアメリカン・コミックマイティ・ソー』の実写映画シリーズ第3作。また、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズとしては、第17作品目の映画となる。原題のサブタイトルラグナロク」(古ノルド語Ragnarøk(Ragnarök、ラグナレク)、「神々の運命」の意)とは、北欧神話における「世界の終末」を意味する。

ストーリー編集

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』から2年。雷神ソーはアベンジャーズのメンバーから離れ、インフィニティ・ストーンについて調べていた。その旅の途中で炎の悪魔の国・ムスペルヘイムにてアスガルドを滅ぼさんとし、ラグナロクの預言を語る炎の巨人スルトにわざと囚われてしまうが、これを辛くも撃退しアスガルドへと帰還する。しかしビフレストの番人はスカージに変わり、ロキの像が立てられ、ラグナロクが始まろうとしているのにのんきにオーディンは芝居見物をしている等様子がおかしい事に気付いたソーは、死んだと思っていたロキがオーディンに化けていた事を暴いた。

ソーはロキを連れてニューヨークまでオーディンを探しに来たが、ロキがオーディンを預けた老人ホームは取り壊されており、オーディンの行方が分からずにいると、突然ロキは謎のワームホールによって移動させられてしまう。ソーはロキのポケットから落ちていた名刺を拾い、ドクター・ストレンジの館へとたどり着いた。ストレンジからオーディンを助けていた事を告げられ、オーディンの元にワームホールによりロキと共に移動させてもらう。再会したオーディンにアスガルドへの帰還を促すが、寿命が近づいていたオーディンは拒否し、逆に故郷のアスガルドに重大な危機が迫っていると告げる。実はソーには死を司る女神として恐れられるヘラという姉がいた。アスガルドから力を得て、アスガルドにいるほどに力を増すというヘラは余りにも邪悪なためオーディンはアスガルドのとあるところに幽閉していたが、自分が死ねば彼女が解き放たれてしまうという。オーディンはヘラを止めるようソーとロキに言葉をかけると光となって散った。ほどなくして解き放たれたヘラがソーとロキの前に現れた。王位継承権を持つヘラはソーが投げつけた自慢のムジョルニアをたやすく受け止めさらに木っ端微塵に破壊し、二人を一蹴する。ロキはビフレストを開きアスガルドへ逃れようとするが、追って来たヘラはビフレスト内で二人を吹き飛ばした。

空間を飛び越え辺境の惑星サカールへ流れついたソーは、そこでヴァルキリーによって捕らえられ、サカールの統治者グランドマスターに闘士として売られてしまう。先にサカールへと流れ着いていたロキはグランドマスターに取り入っており、かつてアスガルドの王に忠誠を誓ったはずのヴァルキリーも王子であるソーを突き放す。グランドマスターが主催する格闘大会でチャンピオンに勝利すればグランドマスターが望みを叶えると聞いたソーはアスガルドへ帰還するため参加したが、チャンピオンとして現れたのはかつての戦友・超人ハルクだった…。

一方、アスガルドではヘラがウォリアーズ・スリーを含めたアスガルドの戦士を排除し、保身から裏切ったスカージを処刑人として手下にするが、王宮に入り愕然とした。王宮に描かれたアスガルドの歴史は偽りの歴史だった。真のアスガルドはオーディンがヘラと共に敵対勢力を力ずくで排除して誕生した帝国だった。アスガルドの平和は侵略や裏切りを繰り返し、罪なき者たちの血の上に築かれた平和だったのだ。ヘラはオーディンの宝物庫の地下に封じられていたフェンリルや死んだ兵士を蘇らせ、九つの全世界を支配すべく、それを防ぐ為にヘイムダルが持ち出したビフレストの鍵となる剣を探し始めていた。

キャスト編集

※括弧内は日本語吹替[3]

ソー
演 - クリス・ヘムズワース三宅健太[4]
アスガルドの王子。北欧神話トールがモデル。
キャプテン・アメリカアイアンマンと並ぶアベンジャーズの主力メンバー。
エイジ・オブ・ウルトロン』の後、インフィニティ・ストーン英語版について調べていた。故郷アスガルドを奪われ、盟友ハルク、宿敵ロキらと型破りのチーム“リベンジャーズ”を結成しヘラに対抗する。
前作で恋仲だったジェーン・フォスターとは、約束を守れなかったことから破局している。この破局談は記念撮影を求めた一般市民が知っているほどニューヨークでは有名な様子。過去作に比べて機転が利き、本作ではロキやヴァルキリーを手玉に取るといった行動も見せた。
ロキ
演 - トム・ヒドルストン平川大輔[4]
ソーの義弟で宿敵。北欧神話のロキがモデル。
ダークエルフとの戦いで自分の死を偽装し、ソーが留守の間にオーディンを地球に追放し、オーディンになりすましてアスガルドを統治していた。帰還したソーによって化けの皮を剥がされたことで地球へ連れて行かれ、本物のオーディンと再会し死を見届けたのも束の間、ソーのムジョルニアを破壊する程の圧倒的なヘラの力を見せられ、アスガルドへ帰還しようとするもヘラの妨害によってサカールに飛ばされる。
サカールではソーと違いグランドマスターにうまく取り入り、友人並の厚遇を受けていたが、チャンピオンがハルクだとは知らなかった。ハルクには『アベンジャーズ』にて叩きのめされた事から、チャンピオンとしてハルクが登場した際には「この星から逃げなければ」と焦るほどのトラウマになっている。バトルでソーがハルクに地面に叩きつけられると「私の痛みを思い知ったか!」とはしゃぐ(このときの様子がかつて自分がハルクに受けた仕打ちと全く同じだったため)。
ヘラ英語版
演 - ケイト・ブランシェット天海祐希[4]
オーディンの最初の子供でソーの姉に当たる死の女神。北欧神話のヘルがモデル。
かつてオーディンと共にアスガルドを強大な帝国に作り上げ、銀河に恐怖をばらまいた。剣や槍など刃物を生み出し、恐ろしいほどの正確さと速度で撃ち出す力を持つ。またアスガルドから力を得ているため、アスガルドでは剣で身体を貫かれても平然としており、更にアスガルドにいる程力が高まる。オーディンによって永らく封印されていたが、オーディンがロキに追放されたことによって力を失い封印が解かれて復活し、ソーのムジョルニアを破壊するほどの圧倒的な力を見せつける。ロキが焦って発動させたビフレストによってアスガルドに帰還し、邪魔者を排除した後、永遠なる炎の力で死んだ兵士やフェンリスを復活させ、9つの世界の征服を目論む。最終的にアスガルドに固執したことが仇となり、滅んだ。
ヘイムダル英語版
演 - イドリス・エルバ斉藤次郎
アスガルドと地球をつなぐ架け橋ビフレストからすべてを監視するアスガルドの護衛者。北欧神話のヘイムダルがモデル。
ロキがアスガルドを統治するようになってからは逃亡していた。ラグナロクを予見し、ヘラの帰還後は虹の橋の剣を盗み出して、都から逃げ出したアスガルド人を一人でも多く逃がすべく保護を行っている。千里眼で9つの世界をすべて見通すことができる他、ソーの意識を自分の居場所まで飛ばすことが可能になっている。
グランドマスター英語版
演 - ジェフ・ゴールドブラム大塚芳忠
宇宙の辺境にある惑星サカールを統治する独裁者。余興で格闘大会を主催し、服従ディスクで支配下に置いた絶対王者ハルクの挑戦者として、ヴァルキリーからソーを買い取る。
ダーク・ワールド』でエーテルを手に入れるも、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でガモーラからオーブを受け取り損ねたタニリーア・ティヴァン / コレクター英語版の兄である。
カリフォルニアのディズニーパークにあるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのアトラクション内には仲がよさそうに話す2人が描かれた絵が飾ってある。
ヴァルキリー英語版
演 - テッサ・トンプソン沢城みゆき[4]
元々はアスガルドで王に忠誠を誓う選ばれし戦士ヴァルキリーの一人だった。かつて復活しかけたヘラを倒す為に派遣されるが、多くの仲間を失いサカールに逃げ延び、大酒飲みの賞金稼ぎと成り果てていた。サカールに飛ばされたソーを捕縛し、グランドマスターに売り渡す。作中では明かされないが、本名はブリュンヒルデ
スカージ英語版
演 - カール・アーバン楠大典
ヘイムダルに代わって、ビフレストの番人を務める傍ら宇宙中から武器などを集めていて、特に気に入っているテキサス州から持ってきたM16アサルトライフル 2丁(「デス」と「トロイ」の2つ合わせて「デストロイ」)を美女達に自慢したりしていた。ヘラがアスガルドに帰還した際、殺されることを恐れ王家を裏切り彼女の手下となる。
ブルース・バナー / ハルク
演 - マーク・ラファロ宮内敦士[4]
大量のガンマ線を浴びたことにより、心拍数が上昇すると超人ハルクに変身してしまう天才科学者。ソーと同じくアベンジャーズの初期メンバー。
『エイジ・オブ・ウルトロン』の後行方不明になっていたが、ハルクの姿のままクインジェットでサカール星にたどり着き、グランドマスターの下で闘技大会の絶対王者として君臨していた。その間にハルクとしての知能は上がっており、過去作の単語レベルの言葉しか話せなかった状態から簡単な会話ができるまでになっている。思わぬ形で再会したソーに非協力的で、バナーに戻った後も2年間ハルクの状態でいたためハルクに主導権を奪われつつあるらしく、見知らぬ異星人の星で精神的にネガティブになっている。ソーに励まされ、事情が飲み込めないままアスガルドを巡る戦いに巻き込まれていく。
オーディン英語版
演 - アンソニー・ホプキンス浦山迅
アスガルドの偉大な王で、ソーの父、ロキの養父。北欧神話のオーディンがモデル。全知全能の神でもあり、この世のすべてを見通す力を持つ。
ロキに記憶を消されて地球に追放されていたが、ストレンジによって発見され、記憶を取り戻して「世界の終わり」を予言した後消滅する。
本作ではソーやロキが生まれる前の知られざる過去が明かされる。
ドクター・ストレンジ
演 - ベネディクト・カンバーバッチ三上哲
交通事故により「神の手」を失い魔術師となった元天才外科医。現在はニューヨークのサンクタムを守護している。両手に手袋をはめ、アガモットの目を身に付けていることから正式な所持者として認められたと思われる。かつて地球に危険を脅かした危険人物ロキをニューヨークに連れてきたソーの目的を聞き出すべく、ロキを異空間へ閉じ込めた上でソーと対面し、オーディンを見つけたら直ちにアスガルドに帰ることを条件に2人をオーディンの居場所(ノルウェー)へ導く。前作よりさらに技術が向上し、ロキを容易く捕獲し、ソーすら翻弄する程の魔術の冴えを見せる。
コーグ英語版
演 - タイカ・ワイティティ英語版金谷ヒデユキ[4]
サカールの囚人。グランドマスターの独裁に反対し革命を企てるも失敗し、投獄されてバトルロイヤルの前座役を務めている。
ソーとは獄中で出会い、お互いの理解を深める。その縁で、アスガルドを巡る戦いに参加する。
トパーズ英語版
演 - レイチェル・ハウス英語版磯辺万沙子
グランドマスターの腹心。口数が少ない分、話す言葉がどれも下品でグランドマスターを呆れさせている。
スルト英語版
声 - クランシー・ブラウン佐々木省三
ムスペルヘイムの王。北欧神話のスルトがモデル。「ラグナロク」を起こしてアスガルドを滅ぼそうと企んでいる。序盤にソーと戦い、力の源である王冠を奪われてしまうが終盤に「永遠の炎」の力で復活する。
ヴォルスタッグ英語版
演 - レイ・スティーヴンソン咲野俊介
ソーと共に冒険を繰り広げた3人組ウォリアーズ・スリー英語版の1人だが、ヘラに殺される。ソーは彼の死を知らない。
ファンドラル英語版
演 - ザッカリー・リーヴァイ遠藤大智
ウォリアーズ・スリーの1人だが、ヘラに殺される。ソーは彼の死を知らない。
ホーガン英語版
演 - 浅野忠信(浅野忠信)
ウォリアーズ・スリーの1人。都に入ろうとするヘラに兵を率いて降伏を迫るも返り討ちに合って殺される。ソーは彼の死を知らない。
ソーを演じる役者
演 - ルーク・ヘムズワース宮本淳
ロキを演じる役者
演 - マット・デイモン(クレジットなし)(中村章吾
オーディンを演じる役者
演 - サム・ニール宮崎敦吉
ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ
演 - スカーレット・ヨハンソン(クレジットなし)(米倉涼子
クインジェットの記録映像。
理髪師
演 - スタン・リー(クレジットなし)(高桑満
サカールの理髪師。珍妙な機械で、ソーの髪の毛を切ってしまう。

日本での公開編集

「新たなヒーロー達の伝説がはじまるー」「死の女神の復讐がはじまる」のキャッチコピーで11月3日にMCU(マーベルシマティックユニバース)シリーズ初となる日米同時公開となった。10月19日には最速上映が行われ、同月26日の吹き替え版完成披露試写会では、ヘラの吹き替えを担当した天海祐希、サプライズゲストでホーガンを演じる浅野忠信が登壇した。映画興行収入ランキングでは1位になり、MCUシリーズとしては五本目、『マイティ・ソー』シリーズとしては初の1位獲得となった。アメコミ映画が年内で二回1位を獲得し(一回目は『ドクター・ストレンジ』)、年数を空けることなく首位を取れたのはランキング史上初の快挙である(この記録は数週間後に公開された『ジャスティス・リーグ』にて更新されることになった)。

脚注編集

外部リンク編集