マグネティック (テレンス・ブランチャードのアルバム)

テレンス・ブランチャードのアルバム

マグネティック』(Magnetic)は、アメリカ合衆国ジャズトランペット奏者、テレンス・ブランチャード2013年に発表したスタジオ・アルバム

マグネティック
テレンス・ブランチャードスタジオ・アルバム
リリース
録音 ニューヨーク アバター・スタジオ[1]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ブルーノート・レコード
プロデュース テレンス・ブランチャード、ロビン・バージェス、フランク・ウルフ[1]
専門評論家によるレビュー
テレンス・ブランチャード アルバム 年表
チョイセズ
(2009年)
マグネティック
(2013年)
Breathless
(2015年)
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背景 編集

自身4年ぶりの新作で、6年ぶりにブルーノート・レコードへ復帰してリリースされた[2]。ブランチャードのレギュラー・クインテットに、ゲストのロン・カーターラヴィ・コルトレーン英語版リオーネル・ルエケを加えた布陣で録音され[2]、クインテットのメンバー全員が作曲に貢献した[3]。「コメット」はファビアン・アルマザン英語版のソロ・ピアノによる曲で、ブランチャードを含む他のメンバーは参加していない[1]

なお、本作のリリースから間もない2013年6月には、ブランチャード初のオペラ作品『チャンピオン』が初演された[4]

反響・評価 編集

アメリカの『ビルボード』では、ジャズ・アルバム・チャートで9位、トップ・ヒートシーカーズで35位に達した[5]第56回グラミー賞では、収録曲「ドント・ラン」が最優秀インプロヴァイズド・ジャズ・ソロ賞にノミネートされた[6]

Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「『マグネティック』は、バンドが熱さ、想像力、そして相当な洗練を伴い、すべてのシリンダーに点火したかの如き状態にあることの証である」と評している[3]。また、Thomas Conradは『ジャズタイムズ (JazzTimes)』誌において「『マグネティック』は、小編成のグループによる類い稀な豊かさ、複雑さ、広がりを持つ録音である。オペラも作れるジャズ・ミュージシャンの作品らしい響きだ」「まだ2013年の前半だが、年間最優秀レコードの有力候補が登場した」と評している[4]

収録曲 編集

特記なき楽曲はテレンス・ブランチャード作。

  1. マグネティック - "Magnetic" - 7:02
  2. ジェイコブズ・ラダー - "Jacob's Ladder" (Joshua Crumbly) - 7:59
  3. ドント・ラン - "Don't Run" - 7:29
  4. ペット・ステップ・シッターズ・テーマ・ソング - "Pet Step Sitter's Theme Song" (Fabian Almazan) - 10:31
  5. ハルシネイションズ - "Hallucinations" - 8:42
  6. ノー・ボーダーズ・ジャスト・ホライズンズ - "No Borders Just Horizons" (Kendrick Scott) - 7:21
  7. コメット - "Comet" (F. Almazan) - 4:53
  8. セントラル・フォーカス - "Central Focus" - 4:31
  9. アナザー・ステップ - "Another Step" (F. Almazan) - 2:34
  10. タイム・トゥ・スペア - "Time to Spare" (Brice Winston) - 6:56

参加ミュージシャン 編集

脚注・出典 編集

  1. ^ a b c CD英文ブックレット内クレジット
  2. ^ a b テレンス・ブランチャード、6年振りブルーノート復帰作『マグネティック』リリース”. CDJournal. 音楽出版社 (2013年7月31日). 2018年10月5日閲覧。
  3. ^ a b Jurek, Thom. “Magnetic - Terence Blanchard”. AllMusic. 2018年10月5日閲覧。
  4. ^ a b Conrad, Thomas (2013年6月18日). “Terence Blanchard: Magnetic”. JazzTimes. 2018年10月5日閲覧。
  5. ^ Terence Blanchard - Awards”. AllMusic. 2016年1月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月5日閲覧。
  6. ^ Terence Blanchard - Artist”. grammy.com. The Recording Academy. 2018年10月5日閲覧。