マシュー・マット・ベルチャー(Mathew "Mat" Belcher、1982年9月20日 - )は、オーストラリアセーリング選手(スキッパー)。オリンピックセーリング男子470級において2度の金メダルを獲得している。

獲得メダル
オーストラリアの旗 オーストラリア
男子セーリング
オリンピック
2012 ロンドン 470
2016 リオデジャネイロ 470
2020 東京 470
世界選手権
2000 ラロッシェル 420
2010 ハーグ 470
2011 パース 470
2012 バルセロナ 470
2013 ラロッシェル 470
2014 サンタンデール 470
2015 ハイファ 470
2016 ブエノスアイレス 470
2017 テッサロニキ 470
2018 ブリスベン Etchells
2019 江の島 470

東京オリンピック閉会式では、オーストラリア選手団の旗手も務めた。470世界選手権とオリンピックを合わせて10度の優勝を成し遂げている[1]

来歴 編集

クイーンズランド州ゴールドコーストで幼少期を過ごし、常に海が近くにある環境で育った。6歳でヨットを始め、1989年に7歳の若さでサウスポートヨットクラブで自身最初のレースに出場した[2]。 2000年、420級の世界選手権で優勝をしたことで、シドニーオリンピックの閉会式においてオリンピック旗を掲揚前に運ぶメンバーの一人に選ばれた。この時に将来オリンピックに出る決意をした。

数年後、オーストラリアの470セーリングチームに入り、ネイサン・ウィルモットマルコム・ペイジのチューニングパートナーになった。スキッパーとして、ベルチャーは2007年にISAFランキング1位にランクインしたが、ウィルモットとペイジが470世界選手権で優勝し、2008年北京オリンピックでオーストラリア代表に選ばれたため、ベルチャー自身はオリンピックに出場できなかった。

2012年、ベルチャーは北京オリンピックの金メダリストとなったマルコム・ページとともに、ロンドンオリンピックで470級に出場し、金メダルを獲得した[3]。 2016年にはウィリアム・ライアンとともに、リオデジャネイロオリンピックで銀メダルを獲得した[4]。 2020年の東京オリンピックでは、ベルチャーとライアンが470クラスで金メダルを獲得した[5]

2022年10月、オリンピック活動からの引退を表明し、ZhikのCEOに就任すると発表した[6]

脚注 編集

  1. ^ Australia's 15th gold medal of Tokyo Games secured by 470 class sailors” (英語). the Guardian (2021年8月4日). 2021年8月11日閲覧。
  2. ^ Mat Belcher” (英語). Australian Olympic Committee. 2021年8月26日閲覧。
  3. ^ Staff writers (2012年8月11日). “Belcher and Page win 470 sailing gold”. ABC London 2012 (Australian Broadcasting Corporation). http://www.abc.net.au/news/2012-08-10/belcher-and-page-win-470-sailing-gold/4191752 2012年8月11日閲覧。 
  4. ^ http://www.sailing.org.au/performance/olympic/
  5. ^ Australian duo Mathew Belcher and Will Ryan win gold in men's 470 sailing at Tokyo Olympics”. Australian Broadcasting Corporation (2021年8月4日). 2021年8月4日閲覧。
  6. ^ Mat Belcher OAM announces retirement from Olympic sailing” (英語). Mysailing | Australian Sailing News, World Sailing, Yacht Racing (2022年10月20日). 2022年10月22日閲覧。

外部リンク 編集