マジシャンロード』 (Magician Lord) は、1990年にアルファ電子(後のADK)がMulti Video System(業務用ネオジオ)向けに制作したアクションゲーム。家庭用ネオジオ版も同年4月26日に発売された。本作は後に発売された『クロスソード』と『クロスソードII』の二作と合わせて、ベルカナ三部作となっている。

解説 編集

ADK(アルファ電子)NEO-GEO参入第1弾。1990年代ネオジオCD版(1994年10月31日発売)が発売して以降長らく他のゲーム機に移植されなかったが、2007年9月28日Wiiバーチャルコンソールで配信された。また、2009年5月21日PSPソフト『SNK ARCADE CLASSICS Vol.1』として復刻、2010年12月22日にはオンライン協力プレイ、アドホックプレイ対応でPS3・PSPダウンロードソフトとしてリリースされている。更にアケアカNEOGEOの1作品として2017年8月17日PS4Xbox OneNintendo Switch[1][2]2018年4月27日PCWindows 10)で、2022年6月9日iOSAndroid[3][4][5]それぞれ配信されている。

ストーリー 編集

カダシスという国の支配を目論み、破壊神「アズ・アトース」の召喚を企てた魔人「ガル・アジース」が封印を破り甦った。
かつての英雄「マジシャンロード」の末裔である魔術師エルタは世界を救うために立ち上がる。

変身 編集

宝箱から出現する火(赤色)・水(青色)・風(緑色)のエレメンタル(球状のアイテム)を二つ組み合わせる事で、エルタは以下のキャラクターに変身できる。

ドラゴンウォーリアー (火+火)
炎を吐く。射程は短いが攻撃力が高い。
シノビ(忍)(火+風)
身軽で攻撃力もそれなりに高い。利用度が高いキャラクター。
ライジン (風+風)
主人公を囲む様に電気を発生させ攻撃をする。ジャンプ力が高い。
サムライ(侍)(風+水)
刃をブーメランの様に飛ばし攻撃する。エレメンタルの配置上、あまり変身出来ない。
ポセイドン (水+水)
魔界村』のたいまつの様な攻撃をする。移動速度が遅い。
ウォーターマン (水+火)
小さい水柱を起こし攻撃をする。雑誌『ゲーメスト』では全く使えないキャラと酷評された。

ステージ構成 編集

  • ステージ1 邪神の谷    かつては聖地であったが、魔物により荒廃した。
  • ステージ2 魔の鉱山へ   樹々の根に覆われた炭坑の町。
  • ステージ3 異空間への街道 骨や臓器など体内をモチーフとしたグロテスクなステージ。
  • ステージ4 悪魔の城    
  • ステージ5 恐怖の地下道  城の地下に広がる地下道。大量のカエルが巨大化し襲いかかってくる。
  • ステージ6 地獄への廊下  荒廃と化した宮殿のステージ。 
  • ステージ7 ガル・アジース
  • ステージ8 破壊神復活   最終ステージ。 

その他 編集

  • クトゥルフ神話に影響を受けたゲーム。
  • 開発者によると試作品の段階では難易度が甘かったらしい。
  • 中ボスを倒した後、ガル・アジースが登場しエルタに向かってセリフを発する。このセリフは開発者の声で行われた。
  • 本作は「前期ROM版」(戻り復活・オープニングデモ有り・体力上限6)、「後期ROM版」(その場復活・オープニングデモ省略・体力上限4)、「CD版」(その場復活・オープニングデモ有り・体力上限5)の3バージョンが存在する(後期ROM版は発売時期により「紙箱版」と「プラスチック箱版」もある)。これは海外と日本のプレイヤー事情を検討した結果との事。
  • ネオジオCD版にはガル・アジースの英語のセリフ(海外版仕様)が収録されている。CDプレーヤーで再生すると確認できる。

脚注 編集

外部リンク 編集