マッソン・ウルセル

マッソン・ウルセル(Paul Masson-Oursel, 1882年7月5日 - 1956年3月18日)はフランス東洋学者哲学者

略歴編集

「比較思想」の創始者のひとりである。哲学者、社会学者であったリュシアン・レヴィ=ブリュールに学んだ。彼のソルボンヌ大学での博士論文で試みられた「比較思想」は、コントの実証主義やヨーロッパ・インド・中国の比較方法論に専念したものであった。彼は、「思想は、その研究の範囲が我々に固有の文明の中に限られている限り、その正値性を発展させえない。」なぜなら「どんな思想も、自らをこそ人間精神とするような権利を持たない。」からである、とした。これは彼の生きた20世紀初頭の西洋文明がシュペングラーの『西洋の没落』などに代表される自己反省の潮流のなかにあったことを反映している。 1956年、パリで亡くなった。