マットレス(mattress)とは、ベッドの上や敷き布団の下などに用いる寝具である。アラビア語で「横たわる場所」を意味するMatrah(مطرح)の語に由来する。

クイーンサイズのマットレス

マットレスは大きく分けて、ベッド用と布団用に分けられる。ベッド用は主にベッドのボトムの上にのせて使用する。寝心地という面ではメインになるため様々なバリエーションがある。布団用は床の上に置きその上に布団がのる。あくまで敷き布団の補助といった意味合いで使われる。器械体操で使用されるマットは、マットレスではない。

なお、日本ではウレタンフォームマットレス及びスプリングマットレスについて家庭用品品質表示法の適用対象となっており雑貨工業品品質表示規程に定めがある[1]

南アフリカ共和国で発見された世界最古のマットレスは、7万7000年前に存在したとされ、アシやイグサを何層にも重ねて作られていた[2]。20世紀に入ると、わらや綿を袋に詰めたものから、羽毛、馬の毛など、さまざまな天然素材が使われるように変化していく。北米でマットレスが一般的に販売されるようになると、スプリングと綿の中綿、繊維などの詰め物で構成されるようになった[3]

種類編集

ベッド用マットレス編集

スプリング(ばね・コイルスプリング)マットレス
硬鋼線と呼ばれる線状のをつかったもの。形状は様々ある。有名なものにボンネルコイルスプリング・ポケットコイルスプリングなどがある。
ウレタンマットレス
中材にウレタンのみを使用しているマットレス。加工の過程で反発力を変えられるためいわゆる「高反発ウレタン」と「低反発ウレタン」の2種類に分かれ[4]る。
ウレタンマットレスを使用するベッドフレームはウッドスプリング(板バネ)形式が多い。
パームマットレス
中材にやしの実(パーム)の繊維を使用しているマットレス。主に2段ベッド介護ベッドに使われる。
ファイバーマットレス
ポリエチレンやポリエステルのプラスチック繊維を使用しているマットレス。通気性が高く水洗いできるのが特徴。

布団用マットレス編集

ウレタンマットレス
ベッド用に比べて厚みが薄くなる場合が多くウレタンの素材もほとんどが石油系の合成物質であるので安価なものが多い。また、ほとんどが三つ折りや二つ折りになるので持ち運びは楽である。
スプリング(ばね・コイルスプリング)マットレス
ベッド用よりも薄いが布団用のスプリングマットレスもある。

エアーマットレス編集

エアーベッドとも呼ばれ、浮き袋のように空気を入れて使用する。2010年代には電動ポンプを内蔵するベッドも流通し、空気圧の調整や収納などが容易となったが、ビニール素材のものがほとんどであるため気密を保持といった耐久性が問題になることがある[5]。簡易マットレスとして使われることも多い。浴室内で使用する風呂マットもある。

サイズ編集

マットレスの大きさは国や地域によって同じ名称でも大きく異なる。以下は日本で一般的に用いられるサイズである。日本産業規格としては JIS S 1102:2004 があるが、この規格でサイズの名称が定められているわけではない。

  • セミシングル(85cm×195cm)
  • シングル(97cm×195cm)
  • セミダブル(122cm×195cm)
  • ダブル(140cm×195cm)
  • ワイドダブル(152cm×195cm)
  • クイーン(170cm×195cm)
  • キング(200cm×195cm)

脚注・出典編集

[脚注の使い方]
  1. ^ 雑貨工業品品質表示規程”. 消費者庁. 2013年5月23日閲覧。
  2. ^ 人類最古のマットレス、南アで発見”. NATIONAL GEOGRAPHIC. 2011年12月8日閲覧。
  3. ^ 2020年5月1日 (2020年3月8日). “マットレスの歴史” (日本語). マットレス.jp. 2021年5月17日閲覧。
  4. ^ 2020年7月4日 (2020年1月27日). “ウレタンマットレスの特徴” (日本語). マットレス大学. 2020年8月19日閲覧。
  5. ^ エアーベッドの空気漏れに注意”. 国民生活センター (2020年12月17日). 2021年1月30日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集