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マツダ・ボンゴ

ボンゴBONGO )とは、マツダが製造・発売しているキャブオーバースタイルのワンボックス商用車ならびに派生車種の乗用車、およびトラックである。

マツダ・ボンゴ
販売期間 1966年-
製造国 日本の旗 日本
ボディタイプ キャブオーバーワンボックスカー
トラック
駆動方式 RR
別名 日産・バネット(3、4代目)
三菱・デリカ(4代目)
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目次

概要編集

商用車用途をメインとしたキャブオーバースタイルのワンボックス車である。以前は乗用登録のワゴンも販売されていたが、現在はバントラックのみの販売となっている。また、後輪小径ダブルタイヤをこのクラスでは2016年のマイナーチェンジで廃止されるまで長らく設定していた。

初代は小型ワンボックスバンとして当時のベストセラーであり、ワンボックスカーの代名詞としてその名を広く浸透させた。かつて、自動車のスタイルの呼称である、ワンボックスカーという名称が一般に定着する以前は「ボンゴ型車」や「ボンゴ車」と呼ばれ「○×(社名)が出したボンゴの名前は?」と言われたほどである。中国地方の中高年層は、ワンボックスカー全般を指して「ボンゴ」ということもある。しかもこの事象は日本だけではなく、起亜で現地生産されていた影響で韓国にもあるとされる。

3代目と同時に発売されたフォード・スペクトロンをはじめ、OEM供給による数多くの姉妹車バッジエンジニアリング車)が国内外に存在する。過去には韓国の起亜自動車でノックダウン生産された。

日本国外ではマツダ・Eシリーズとして販売されていた。現在では国内専売車種となっている。

トヨタ自動車2007年平成19年)7月にタウンエースライトエースの受注を一時中断したため、インドネシア[注釈 1]の新型が登場する同年12月までの5か月間、このクラスの商用車(ワンボックスバン・トラック)は「ボンゴ3姉妹」[注釈 2]のみとなり、生産もマツダ1社による独占状態となった。

歴史編集

初代(1966年-1975年)編集

マツダ・ボンゴ(初代)
販売期間 1966年-1975年
乗車定員 2-8人
ボディタイプ 4ドアキャブオーバースタイルワンボックス
4ドアキャブオーバースタイルライトバン
2ドアキャブオーバースタイルトラック
エンジン 0.8L 水冷直列4気筒OHV
1.0L 水冷直列4気筒OHV
駆動方式 RR
変速機 マニュアル前進4段(2,3,4シンクロメッシュ)、後退1段
サスペンション 前後コイルスプリング独立懸架
全長 3,770 mm
全幅 1,500 mm
全高 1,700 mm
ホイールベース 2,000 mm
車両重量 885 kg(バン)910 kg(コーチ)775 kg(トラック)
-自動車のスペック表-
1966年昭和41年)5月
新規車種として登場。
ボディーはキャブオーバースタイルであるが、リアエンジン後輪駆動(RR)で、サスペンションは4輪独立懸架を採用。トラックバン、コーチ(乗用登録ワゴン)がラインナップされた。車体寸法は、全長3,770 mm/全幅1,500 mm/全高1,700 mmと、現在の軽自動車の全長を長くした程度である。
オールアルミで「白いエンジン」とも呼ばれた、ファミリアと共通の、水冷直列4気筒 OHV排気量782 ccのガソリンエンジンをリアに縦置き搭載するが、増加する負荷を考慮して特性は低速型に変更されており、最高出力37 ps/5,000 rpm、最大トルク6.3 kg-m/3,000 rpm[注釈 3]となっている。
1968年(昭和43年)4月
マイナーチェンジ。排気量を1,000 ccとした、48 ps/5,500 rpm、7.7 kg-m/2,500 rpm の直列4気筒OHVガソリンエンジンへ変更し、「ボンゴ1000」という名称で発売する。このエンジンは小排気量ながら最大トルクの発生回転数が非常に低く、扱いやすさが大きく向上した。
1975年(昭和50年)
第1次オイルショック後のマツダの経営危機などにより、51年排出ガス規制(A-/B-)への対応は行われず、生産は一旦中止となる。


2代目 BA2系(1977年-1983年)編集

マツダ・ボンゴ(2代目)
BA2型
トラック(前期型)
ワゴン(ウエストコースト後期型)
販売期間 1977年-1983年
乗車定員 2-10人
ボディタイプ 4ドアキャブオーバーワンボックス
4・5ドアキャブオーバーライトバン
2ドアキャブオーバートラック
エンジン 1.3L SOHC水冷直4 (TC)
1.4L SOHC水冷直4 (UC)
1.6L SOHC水冷直4 (NA)
1.8L SOHC水冷直4 (VC)
2.2L SOHC水冷直4渦流室式ディーゼル (S2)
2.2L SOHC水冷直4渦流室式ディーゼル (RF)
駆動方式 FR
サスペンション 前:ダブルウイッシュボーン
+トーションバースプリング
後:固定車軸+半だ円板ばね
全長 3,995-4,455 mm
全幅 1,620 mm
全高 1,850-1,990 mm
ホイールベース 2,155 mm
-自動車のスペック表-
1977年(昭和52年)9月
2年のスパンを置き、トラックがフルモデルチェンジ。この間にマツダはコスモAPのヒットで息を吹き返しており、ボンゴの新規開発も再開されることとなった。
駆動方式はリアエンジンリアドライブ(RR)から、荷役性、積載性の良いフロントエンジンリアドライブ(FR)へ変更された。また、全車リヤタイヤを小径ダブルタイヤ化し、荷台からホイールハウスを無くした。このトラックは「ボンゴワイドロー」の名称で販売される。この後輪小径ダブルタイヤによる低床化は、1974年に登場したいすゞ・エルフ低床フラットローのアイデアを真似たものであるが、マツダは他社に先んじて低床エルフをコピーし、小型トラックで人気の高かったエルフ・フラットローシリーズにいち早く追従した。
エンジンはTC型(1.3 L・77 ps/10.7 kg-m)とNA型(1.6 L・82 ps/13.5 kg-m)のガソリンエンジン二機種。車体は標準ボディの全長3,995 mm/全幅1,620 mm/全高1,850 mm・積載量750 kg、ロングボディの全長4,445 mm・積載量1,000 kgがあり、標準が1.3 L、ロングが1.6 Lのエンジンを搭載した。
1978年(昭和53年)1月
後輪小径ダブルタイヤによる「まっ平らフロア」の「ボンゴマルチバン」と「ボンゴワイドロー ダブルキャブ」を追加。バンは積載量(600 kg積、850 kg積)により、2種類のホイールベースが設定される。当初、標準ボディは標準ルーフ、ロングボディがハイルーフの組み合わせであった。キャッチコピーは「これからはマルチバンの時代」
一方の「ボンゴワイドロー ダブルキャブ」は、ロングホイールベースのシャシに6人乗りキャビンと750 kg積荷台を乗せ、1.6 Lのガソリンエンジンを搭載している。廉価で乗車定員が多いことから、建設業界には人気があった。
1978年(昭和53年)10月
9/10人乗りの「ボンゴマルチワゴン」を追加。標準ボディーとロングボディーがあり、ロングには4列シートの10人乗りも設定された。乗車定員の増加とデュアルクーラーで増える負荷に対応し、1.8 L・95 ps/15.2 kg-mのVC型エンジンを搭載する。
1979年(昭和54年)7月
フロントのデザインを変更したマツダオート店向けの姉妹車「ボンゴボンディ」を追加。
1979年(昭和54年)10月
同クラス1BOXカー初のディーゼル車を発売。パーキンス・エンジンズ(英語版)からの技術供与(ライセンス生産)による2.2 L・70 ps/14.5 kg-mのS2型エンジン(英語版)を搭載。バンとトラックは昭和54年排出ガス規制適合。バンのガソリン車は、排出ガス規制での出力低下を補うため、排気量を1.3 Lから1.4 Lへ拡大した、76 ps/11.8 kg-mを発揮する UC型に変更された。
1980年(昭和55年)2月
マルチワゴンに2.2 LのRF型(英語版)を搭載するディーゼル車を追加。
1981年(昭和56年)1月
マイナーチェンジ。
ヘッドランプ規格型の丸形二灯から、規格型の角形二灯へと変更し、同時にインパネのデザインも変更する。
バン、ワゴンはリアコンビランプのデザインとナンバープレートの位置を変更。
電動サンルーフ、回転対座シートなどを装備した上級グレードの「ウェストコースト」を設定。
ボンゴとボンゴボンディはフロントグリルのデザインが異なる。
当時経営の行き詰まっていたマツダの救世主となり、1978年(昭和53年)から1980年(昭和55年)まで、国内マツダディーラーの最量販車であった(1980年以降はFFファミリアが取って代わる)。
1979年(昭和54年)にマツダとフォード・モーターが資本提携し、フォードはアジアオセアニア環太平洋地域向けの小型車の開発生産をマツダに任せることにした。そのアライアンスの一環として、日本を除く同地域向けにエコノバン(Econovan・商用)とスペクトロン(Spectron・乗用)の名でOEM供給されて販売された。


3代目(1983年-1999年)編集

マツダ・ボンゴ(3代目)
ワゴン WAUX
トラック(中期型)
販売期間 1983年-1999年
乗車定員 2-9人
ボディタイプ 4ドアキャブオーバーワンボックス
4・5ドアキャブオーバーライトバン
2ドアキャブオーバートラック
エンジン 1.5L SOHC水冷直4 (D5)
1.8L SOHC水冷直4 (F8)
2.0L SOHC水冷直4 (FE)
2.0L SOHC水冷直4渦流室式ディーゼル (RF)
2.2L SOHC水冷直4渦流室式ディーゼル (R2)
駆動方式 FR/4WD
変速機 5速MT/4速AT
サスペンション 前:ダブルウイッシュボーン
+トーションバースプリング
後:固定車軸+半だ円板ばね
全長 4,230-4,475 mm
全幅 1,630-1,690 mm
全高 1,835-1,980 mm
ホイールベース 2,220 mm
車両重量 1,280-1,780 kg
-自動車のスペック表-
1983年(昭和58年)9月
フルモデルチェンジ。
マツダとフォードの新販売チャネルオートラマ向けに乗用タイプの「スペクトロン」と商用タイプの「J80」をOEM供給開始。
従来型に設定されていたロングボディは先行発売されたボンゴブローニイ(後述)に統合され、一部のグレードに後輪小径ダブルタイヤ仕様(ワイドロー)が設定された他は前後同サイズとなった。
この代より日本国内向け仕様はフロントブレーキにディスクブレーキが装備される(ただし当初はワゴンのみ標準装備)。
内装を中心とした装備と快適装備は先代に比べ充実が図られ、ワゴンの上位グレードにはパワーウインドーパワーステアリング(グレードにより標準及びオプション設定)などが装備された。
冷房装置も吊り下げ式クーラーから、ヒーター組み込み型のエアコンへ変更された。
1984年(昭和59年)11月
4WDを追加。1.8 Lガソリンエンジンを搭載し、フロントベンチレーテッドディスクブレーキが標準装備。
ワゴンの後輪ダブルタイヤ仕様は廃止される。
バンの1年車検を嫌うユーザー向けに、2列シート6人乗り、バンと同様の内装を持つ乗用向けグレードのBW(ビジネス・ワゴン)を追加する。
1986年(昭和61年)11月
ワゴンをマイナーチェンジ。外装を中心とした。フェイスリフトを実施。ワゴンのガソリンエンジンが2.0 L化される。
1987年(昭和62年)9月
トラック、バンをマイナーチェンジ。内外装の一部を変更。
4WDにディーゼル車登場。
パワーステアリング、ELR3点式フロントシートベルトを全車に標準装備。バン全車にリヤワイパーを標準装備。
1989年1月
マイナーチェンジ。2.0 Lターボディーゼル車を追加。
ワゴン4WD車の2.2 Lディーゼルを2.0 Lターボディーゼルへ変更。
1990年(平成2年)2月
マイナーチェンジ。同時に同社が展開する新販売店ブランド、ユーノスに向けた「ユーノス・カーゴワゴン」の販売を開始。内外装デザインが一部変更され、カラードバンパーが全車標準装備。
バン、ワゴン全車にはリアアンダーミラーと集中ドアロックが標準装備される。
ワゴン2WD車の一部グレードの2.0 Lディーゼルを2.0 Lターボディーゼルへ変更。
バン、トラックの2WD車の上位グレードにフロントディスクブレーキが標準装備となる。
フロントワイパーアームが変更。(センターロックからUフックタイプへ変更)
1994年(平成6年)4月
日産自動車に対し、ボンゴバン、ボンゴトラックの供給を開始する。同時に日産からADワゴン/バンがマツダに供給され、ファミリアワゴン/バンとなる。
1995年(平成7年)6月
セミキャブオーバータイプの派生モデル「ボンゴフレンディ」を発売。乗用グレードの事実上の後継モデルとなる。ボンゴフレンディの発売に伴い、ボンゴワゴンとボンゴブローニイワゴンが統合された。
従来車種は継続販売。
マイナーチェンジ。ワゴンのディーゼルを2.0 Lインタークーラーターボディーゼルに変更。それに伴いWAUXのバンパーガード変更・標準車のフロントバンパーにエアインテーク追加。
WAUXのサイドガードのボディー同色化。
1996年(平成8年)10月
マイナーチェンジ。バン/トラックは内外装デザインが大幅に変更される。
バンの1.5 LのD5型ガソリンエンジンと、2.0 LのRF型ディーゼルエンジンを廃止、トラックは1.5 L D5型を1.8 L F8型に変更。2.2 LのR2型ディーゼルエンジンを61 psから76 psにパワーアップ。
バンにはGLスーパーが追加されるが、2WDはハイルーフ、4WDはミドルルーフの組み合わせとなる。
これに伴いバン/トラックの2WD車の廉価グレードにフロントディスクブレーキが標準装備され、ようやく全グレードがフロントディスクブレーキ化した。
ワゴンのグレード縮小。4WD2グレード(WAUX・GSX)と2WD3グレード(GSX・DX・BW)となる。
1997年(平成9年)
ワゴンにこの年から制定されたマツダの現在のCIマークを装着。バン/トラックのフロントはそれ以前のマークに変わり「MAZDA」のメーカー名に変更。
ワゴンのガソリンエンジン車廃止。
1998年(平成10年)5月
「ボンゴEV」を追加。
1999年(平成11年)4月
継続生産されていたワゴンの国内販売を終了。

プラットフォームは、ワンボックスカー(ワゴン・バン)用SSプラットフォーム及び、トラック用SEプラットフォームが用いられていた。

F8型ガソリンエンジン車は、特殊車を除く一般的な自動車としては最後の手動チョーク採用車であった(チョークノブによる手動式)。

4WD車は全車リアにLSDが標準装備されている。

ワゴンは基本的にWAUXと限定車を除きエアコンはディーラーオプション。

2WDの4穴ホイール車はハブボルト仕様である。

起亜自動車では、ワゴン・バンが「ベスタ」/「プレジオ」、トラックが「ワイドボンゴ」の名でライセンス生産が行われた。なお、1997年にフルモデルチェンジが行われ、「ボンゴフロンティア」となるが、オリジナルのボンゴとはプラットフォーム以外関連性はない。2004年には更にモデルチェンジが行われ、「ボンゴIII」となり、親会社の現代自動車の「ポーターII」と姉妹車となった。


4代目 SK82/SKF2/SKP2/SLP2型(1999年-)編集

マツダ・ボンゴ(4代目)
SK82/SKF2/SKP2/SLP2型
販売期間 1999年-
乗車定員 2-6人
ボディタイプ 4・5ドアキャブオーバーライトバン
2ドアキャブオーバートラック
エンジン 1.8 L SOHC水冷直4 (F8)
2.0L SOHC水冷直4 直接噴射式ディーゼルターボ (RF)
2.2L SOHC水冷直4ディーゼル (R2)
1.8L DOHC水冷直4 (L8)
駆動方式 FR/4WD
変速機 5速MT/4速AT/5速AT
サスペンション 前:ダブルウイッシュボーン
+トーションバースプリング
後:固定車軸+半だ円板ばね
全長 バン:4,295 mm
トラック:4,335 mm
全幅 1,690mm
全高 バン:1,865 mm
トラック:1,910 mm
ホイールベース 2,220 mm
車両重量 バン:1,600 kg
トラック:1,360 kg
データモデル バン:2.0 GL 低床 ディーゼルターボ 4WD
トラック:1.8 DX ワイドロー 4WD
-自動車のスペック表-
1999年6月17日
16年ぶりのフルモデルチェンジを実施。プラットフォームは、3代目ボンゴのSS及びSEプラットフォームをベースに開発したSKプラットフォームを採用。実情としては、車体の前半分のみを衝突安全対応型に新設計したものと言える。この奇策とも言える「前半分だけのモデルチェンジ」には、マツダの経営悪化が影響している。当時のマツダは経営事情が厳しく、開発コスト削減を余儀なくされていた。そこで4代目ボンゴは、3代目の設計の多くを踏襲し、部分的な設計変更でコストを抑えて開発された。全てが新規設計ではないが、新型車として運輸省(現・国土交通省)の認可を受けているため、法律的にはモデルチェンジである[注釈 4]。旧型をベースとしつつも、外観や運転席は極力現代風のしつらえに改められており、インパネも新造形となった。距離計はデジタルに変更。
ガソリンエンジンも先代と同じ1.8 L のF8型であるが、電子制御燃料噴射装置(EGI)を追加してF8-E型に変わり、90 ps にパワーアップ、2.2 L のR2型ディーゼルエンジンも79 ps にパワーアップしている。それに伴いチョークレバーは当然消滅。
現行のボンゴでは乗用登録のワゴンが未設定であるが、自家用車として貨客兼用する中小自営業者の需要にも応えるため、外観や装備を充実させたワゴン風の上級グレード、GLスーパー(ハイルーフ・4ドア)が設定されていた。この仕様には専用ストライプも設定。
4WDのマニュアル車はトランスファーに2速の副変速機を持つパートタイム式で、旧式ながら、現在の日本車で本格的なローレンジを採用する小型商用車は、このボンゴのみとなっている。
従来、ディーゼル車で問題となっていた黒煙排出の多さは、この型から大幅に改善されている。
トラックのシングルタイヤ車に4WDが追加されるとともに、デッキが低床化され「シングルワイドロー」となった。
現在、歴代ボンゴの中では生産年数が最も長いモデルである。
1999年11月
三菱自動車工業に対し、全モデルの供給を開始する。
2003年12月
マイナーチェンジ。排ガス規制に対応した触媒などを搭載したコモンレールディーゼルターボモデルを発売し(自動車NOx・PM法適合車)、同時にF8-E型ガソリンエンジンも95psにパワーアップ。
2005年11月
灯火器規制対応化。
2006年
オーストラリア向けE1800(SKW0)の生産を終了。
2007年8月
ディーゼルエンジンにディーゼル・パティキュレート・フィルターを採用し、新長期規制に適合。トラック全車にパワーウインドウとパワードアロックを標準装備する。
2009年5月
日産・NV200バネットの発売開始に伴い、同社向けバン2WDガソリンエンジンモデルの供給を中止。
2010年8月
一部改良。1.8Lガソリンエンジンを水冷直列4気筒・DOHCエンジンのL8型に刷新し、燃費と動力性能を向上させた[注釈 5]
パワーウィンドウ、助手席サンバイザーを標準装備とし、新たに大型のセンターコンソールボックスを採用。
バンには冷暖房効率を向上させる為の間仕切りカーテンを標準装備、トラックは荷台のアオリを45mm高くして積載性を向上するとともに、シングルワイドローはロング荷台の採用で最大積載量を50kgアップ。
助手席エアバッグと助手席電動リモコン式ドアミラーも標準装備し、安全性も向上される。
平成22年排出ガス規制に適合しないR2型/RF型ディーゼルエンジン車と上級グレードの「GLスーパー」は廃止され、前述のセンターコンソールボックス採用に伴い、定員がトラックが2名、バンが2名あるいは2(5)名と、全車種で1名ずつ減少した。
この改良を機に車両型式がSKP2系へと変更された。
2011年
ニュージーランド向けE1800(SKW0)の生産を終了。
2011年10月
OEMモデルであるデリカバンのフルモデルチェンジ(ベースモデルを日産・NV200バネットに変更)に伴い、三菱自動車への供給を終了。
2012年3月24日
一部報道にマツダは創業以来続けてきた商用車の自社開発・生産から撤退するとあった。商用車の国内需要減少や2010年代後半に衝突安全基準が厳格化されること等を受け、ボンゴ・バンならびにトラックの次期モデルの開発を断念と報じられた[1]
2012年6月頃
プレスリリースでの発表は無かったが、この頃に一部改良(取扱説明書には2012年5月発行、ダウンロードページに2012年6月11日更新と記載。同年6月8日にOEM供給車の日産バネットバン4WD/トラックも同様に改良。こちらはプレスリリースがあった)。
安全に関する法規制強化に対応し、全車でヘッドレストの高さ、ヘッドランプの配光を変更。
バンでは全車でスライドドア強度要件への対応を行い、「DX」はハイバックタイプシートをヘッドレスト分離型に変更。
トラックは全車に後部反射器を採用。
ボディーカラーはバンGL専用色に設定されたサンライトシルバーに代わり、アルミニウムメタリックを新設定。
リアデカールの配置が一部変更。最大積載量の記載デカールが一回り小さな物に変更され(OEM車のバネットと共通品)、左側から右側に変更。「MAZDA」ロゴのデカールはトラックは左側から右側に変更され、バンは「MAZDA」ロゴのデカールそのものが廃止された。
2015年12月末
日産自動車向けのOEM供給終了。
2016年2月4日
マイナーチェンジ(同年2月12日販売開始)[2]
エンジンの改良により「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」の認定を新たに取得するとともに、燃費性能も向上したことで、バンの2WD・AT車とトラックの4WD・AT車は「平成27年度燃費基準+10%」、バンの2WD・MT車、4WD・AT車とトラックの2WD・MT・ロングボディ車、2WD・AT車、4WD・MT車は「平成27年度燃費基準+5%」、バンの4WD・MT車とトラックの2WD・MT・標準ボディ車は「平成27年度燃費基準」をそれぞれ達成した。なお、エンジンの改良により車両型式がSLP2系に変更となった。さらに、AT車は5速に多段化したことで適切なギヤ比での変速制御を行うとともに、静粛性の向上や登坂・追い抜き加速性能を向上した。
これまで設定されていたリアのダブルタイヤ仕様を廃止して全車シングルタイヤ仕様に統一。最大積載量もアップされ、2WD車は1,150kg・4WD車は1,000kg(いずれの駆動方式もバンは2名乗車時)となった。
装備面では従来バンのシングルタイヤ仕様のみの設定だった4W-ABSをバン・トラック全車に拡大して標準装備するとともに、電波式キーレスエントリーシステムも全車に標準装備した。
デザインも変更され、バンパーはバン・トラック全車でボディ同色(フロントバンパーの下部はブラック)に統一され、全車にシルバーのフルホイールキャップを採用。4WD車で採用されているワイドフェンダーデザインを2WD車にも採用したほか、内装はシート色調をブラックとグレーの2トーンに変更した。
バン「DX」はリアエンブレムを成形品のメッキエンブレムに、バックドアガーニッシュをピアノブラック塗装にそれぞれ変更し、ボディカラーに「アルミニウムメタリック」を追加(ルートバンを除く)。
バン「GL」はフロントにメッキグリルを採用した。
2WDのみホイールが6穴(ピッチ139.7)へ変更。
2016年6月30日
OEMモデルであるバネットトラックの販売が終了。
2017年6月上旬
OEMモデルであるバネットバンの販売が終了。


ボンゴブローニイ編集

ボンゴブローニイ(BONGO BRAWNY)は、ボンゴをベースとしてホイールベースを延長した上位車種。クラスとしては、ボンゴのミドルクラスワンボックスに対し、ハイエースキャラバン/ホーミーファーゴ等の最上位級ワンボックスに所属する。

初代SR型/ SD型(1983年-1999年)編集

マツダ・ボンゴブローニイ(初代)
SR/SD型
ワゴンハイルーフ
(1990-1995)
トラック ワイドロー
(1990-1997)
トラックダブルキャブ4WD
(1997-1999)
販売期間 1983年-1999年
乗車定員 2-10人
ボディタイプ 5ドアキャブオーバーライトバン
2ドアキャブオーバートラック
エンジン 2.0L FE型直列4気筒SOHC
2.0L RF型直列4気筒SOHCディーゼルターボ
駆動方式 FR/4WD
サスペンション 前:ダブルウイッシュボーン
+トーションバースプリング
後:固定車軸+半だ円板ばね
全長 4,385-4,590mm
全幅 1,690mm
全高 1,970-1,980mm
ホイールベース 2,400mm
車両重量 1,350-1,640kg
-自動車のスペック表-
1983年6月
当時フルモデルチェンジを控えたボンゴの全幅とホイールベースを延長したモデルとして先行登場。
プラットフォームは、3代目ボンゴのSS及びSEプラットフォームをベースに開発された。ワンボックスカー(ワゴン・バン)用SRプラットフォーム及び、トラック用SDプラットフォームを採用。パワーステアリングを全車に標準装備した。
フォードへは、J100(日本・オートラマ向け)および「エコノバン・マキシ」(Econovan Maxi・海外)としてOEM供給された。また海外向けにはワゴンも「スペクトロンスペーサー」としてフォードにOEM供給された。
1985年
バン・ロングボディに4WD車を追加。2.0Lガソリンエンジンが搭載される。
1987年
マイナーチェンジ。内外装の一部を変更。トラック、バンの4WD車にディーゼル車を追加。ELR3点式シートベルトを全車に、バン、ワゴン全車にリヤワイパーを標準装備した。
1990年
マイナーチェンジ。カラードバンパーを全車に、バン、ワゴンの全車にはリアアンダーミラーと集中ドアロックを標準装備する。
1992年
バン2WD車に3.0Lディーゼル車及び、最上級グレード「GLスーパー」を追加。
1995年
ボンゴフレンディの登場に伴い、ワゴンが廃止される。
1997年
マイナーチェンジ。内外装デザインが大幅に変更される。ディーゼル車は新開発の2.5L・WL型を搭載。エンジンの変更で4WD車は前席3人から2人となり、バン・GLスーパーはロングボディのみとなった。
1999年6月
SK型にマイナーチェンジされ、生産終了。

2代目SK型(バン1999年-2010年、トラック1999年-2000年)編集

ガソリン車:SKE6
ディーゼル車:SK54/SK56、SKF6、SKFHV

マツダ・ボンゴブローニイ(2代目)
SK型
バンGLスーパー (KR-SKFHV)
バンGL (ADF-SKF6V)
同 リア
乗車定員 2-10人
ボディタイプ 5ドアキャブオーバーライトバン
2ドアキャブオーバートラック
駆動方式 FR/4WD
サスペンション 前:ダブルウイッシュボーン
+トーションバースプリング
後:固定車軸+半だ円板ばね
全長 標準4,360 mm
ロング4,690 mm
ロングGLスーパー4,965 mm
全幅 1,695 mm
全高 1,980 mm
ホイールベース 標準2,400 mm
ロング2,600 mm
車両重量 1,590 - 3,090 kg
-自動車のスペック表-
1999年(平成11年)6月
販売開始。SRプラットフォームをベースに開発したSKプラットフォームを新採用。ホイールベースは標準尺の2,400 mmとロングの2,600 mmで、従来通りの荷室長に加え、最大積載量も1,250 kgとなり、ライバルのトヨタ・ハイエース日産・キャラバンと並ぶ。GLスーパーのみは大型フロントバンパーを採用し、1ナンバーとなる。
フロントドアやバンのバックドアなどの大物部品を4代目ボンゴに準じたものとし、フロントガーニッシュには非常に浅いモールドながら、当時のマツダ車に共通する意匠であった5角形グリルを模したものが入れられ、フロントバンパーもそれに合わせて形状が変更されている。しかし、ボンゴとは異なり、GLスーパーを除いては外観の印象は先代から大きく変わってはいない。
2.0 LのFE-E型ガソリンエンジンは、出力100 ps/5,000 rpm、トルク15.8 kg・m/2,500 rpmに向上している。4WDは先代同様、トランスファー副変速機を持つパートタイム式である。
トラックのシングルタイヤ車のデッキが低床化され、「シングルワイドロー」となった。
1999年(平成11年)11月
三菱自動車工業に対し、全モデルのOEM供給を開始する。三菱での車名はデリカカーゴとなる。
同じくボンゴのOEM契約先となる日産へは、キャラバンと競合するため供給されていない。
2000年(平成12年)10月
1 t積みのタイタンダッシュの登場に伴い、トラックが廃止となる。
2004年(平成16年)12月
ディーゼルエンジンを自然吸気のWL型2.5 Lから、酸化触媒を装備した2.0 LコモンレールディーゼルターボのRF-CDT型に変更、ディーゼルモデルの型式がKG-SK54(標準)、KG-SK56(ロング)からKR-SKF6、KR-SKFHV(GLスーパーのみ)となる(自動車NOx・PM法適合車)。
2005年(平成17年)11月
灯火器規制対応化。
2006年(平成18年)
オーストラリア向けE2000 MWB(SKX0)とE2000 LWB(SKY0)の生産を終了。
2007年(平成19年)8月
ディーゼル商用車新長期排出ガス規制に適合、型式がADF-SKF6となり、4WD及びGLスーパーは廃止。
2010年(平成22年)8月
ボンゴがマイナーチェンジを受けるもブローニイはモデル廃止となり、三菱へのOEM供給も終了する。1983年(昭和58年)の登場以来、27年の歴史に幕を下ろし、マツダのホームページから消える。
基本設計は1983年(昭和58年)の登場時からほとんど変わっていないため、2000年代に入ってからフルモデルチェンジを受けたハイエースやキャラバンのそれと比べるとはるかに古く、更に2.0 L以上のディーゼルエンジンもカタログ落ちしたことに伴って販売台数は減っていたが、車体価格が廉価だったゆえに、警察(鑑識車や事故処理車など)、消防(資材車など)をはじめとした官公庁には生産終了直前まで大量に導入されていた。
ニュージーランド向けE2000 LWB(SKY0)も合わせて生産を終了する。


車名の由来編集

  • アフリカに住む反芻獣のボンゴから名前がとられている。その堂々とした体躯に準えての命名。
  • ブローニイ(BRAWNY)とは、英語で「筋骨たくましい」、「強靭な」という意味で、ボンゴの上位(重積載)車種を表現したサブネーム。

姉妹車(OEM車)編集

販売店編集

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ ダイハツの海外拠点のひとつであり、ゼブラなどを手がける「アストラ・ダイハツ・モーター」(Astra Daihatsu Motor)製のグランマックスをベースとしたもの。
  2. ^ マツダ・ボンゴ、日産・バネット三菱・デリカ
  3. ^ ファミリアは、最高出力42 ps/6,000 rpm、最大トルク6.0 kg-m/3,200 rpmであるので、ボンゴ用は最大トルクが向上し、しかも発生回転数が下がっている。
  4. ^ このような例は機能が優先される商用車ではしばしば見られる。逆に以前の乗用車では、見た目はフルモデルチェンジでも、パワートレインやサスペンションなどがそっくり旧型から流用され、性能や機能の向上が見られない、「スキンチェンジ」と言われる手法もよく見られた。
  5. ^ このエンジンは欧州向けロードスターと基本は同じである。
  6. ^ 販売店オートラマ。マツダがフォードとの提携で設立した販売チャネル、オートラマにOEM供給したモデル。日本国内専用モデル。
  7. ^ スペクトロン、J80、J100の日本国外向けモデル。かつてはアジア太平洋地域の広い範囲で販売されていたが、2013年10月に台湾福特六和汽車にて台湾仕様車の生産が終了した事で絶版となった[3]
  8. ^ 外装部品の一部はスペクトロン等と共通だが、地域や仕様によっては独自の外観を持つものもあった。
  9. ^ 販売店ユーノス。マツダが5チャンネル販売網戦略を進めていたころのモデル。
  10. ^ 1999年から2010年まで三菱自動車へボンゴブローニイバンをOEM供給)、デリカバン・デリカトラック(1999年から2011年まで三菱自動車へボンゴバン・ボンゴトラックをOEM供給。
  11. ^ 1994年より日産へボンゴバン・ボンゴトラックをOEM供給開始、2002年にバン平床ダブルタイヤモデルのOEM終了、日産・NV200バネットが発売された2009年に2WD車のOEM終了、2015年12月にマツダから日産への供給停止。供給終了時はトラックとバン4WD車に絞られていたが、2016年6月末を以って既存のアトラスF24の1.5tシリーズに統合される形でトラックの販売を終了。バンは2017年5月末を以って既存のNV200バネットに統合される形で販売終了をした。後輪ダブルタイヤ仕様(ワイドロー)も供給されていたが、「平床ダブルタイヤ」(バネットバン)のように独自の名称が使用されていた。

出典編集

  1. ^ マツダの隠れた名車が遂に生産打ち切り!
  2. ^ 「マツダ ボンゴ」シリーズを商品改良 - マツダ ニュースリリース 2016年2月4日
  3. ^ Ford Lio Ho Commemorates Econovan and Escape”. Ford Motor Company. 2015年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月17日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集