マハヴィシュヌ・オーケストラ

マハヴィシュヌ・オーケストラMahavishnu Orchestra)は、イギリス人ギタリスト、ジョン・マクラフリンによってニューヨークで結成されたフュージョンジャズ・ロックの草分け的バンド。ジャズロックを高度なアンサンブルで融合、インド音楽のエッセンスも加え、ヴァイオリンもリード楽器として取り入れた音楽性は1970年代当時のジャズ・ロック勢の中でも異彩を放っていた。

マハヴィシュヌ・オーケストラ
Mahavishnu Orchestra
Mahavishnu Orchestra minus Rick Laird in the 1970s.png
左上から時計回りに、ジョン・マクラフリン (1973年)、ビリー・コブハム (1974年)、ヤン・ハマー (1976年)、ジェリー・グッドマン (1970年)
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク
ジャンル フュージョンジャズ・ロックプログレッシブ・ロック
活動期間 1971年 - 1976年
1984年 - 1987年
レーベル コロムビア・レコード
旧メンバー ジョン・マクラフリン
ジェリー・グッドマン
ヤン・ハマー
リック・レアード
ビリー・コブハム
ゲイル・モラン
ジャン=リュック・ポンティ
ラルフ・アームストロング
ナラダ・マイケル・ウォルデン
ステュ・ゴールドバーグ
ビル・エヴァンス
ミッチェル・フォアマン
ヨナス・エルボーグ
ダニー・ゴットリーブ
ジム・ビアード

概要編集

第一期マハヴィシュヌ・オーケストラは1970年にジョン・マクラフリンの主導の下で結成される。メンバーはジョン・マクラフリン(ギター)、ビリー・コブハムドラム)、リック・レアードベース)、ヤン・ハマーキーボード )、ジェリー・グッドマン(ヴァイオリン)。1971年にアルバム『内に秘めた炎』で衝撃的なデビューを飾り、2作目の『火の鳥』がジャズ・ロックのアルバムとしては異例の全米15位とヒットし、人気バンドとなった。

マクラフリンとコブハムの二人はマイルス・デイヴィスの下で音楽活動をしていたときに知り合い、新バンドを立ち上げる相談を始める。同時期にマクラフリンはヒンドゥー教の導師シュリ・チンモイに宗教的に師事して「マハヴィシュヌ」という名前を与えられていた。マハヴィシュヌ・オーケストラの名前はここに由来している。

マクラフリンは数々の斬新な音楽的アイデアを持っており、音の追求のためにマハヴィシュヌ・オーケストラでは、それまでのジャズ・ロックで使われたことのない数々の楽器が導入されている。リード・ヴァイオリニストとしてジェリー・グッドマンが加入したのはその最たる例だが、マクラフリンはマハヴィシュヌ・オーケストラでの彼のトレードマークとなったダブルネックのエレキギター、ギブソン・EDS-1275ジミー・ペイジとほぼ同タイプのもの)へとギターを交換し、ヤン・ハマーもそれに対抗してモーグ・シンセサイザーを導入するなど、それぞれ手段を選ばずアグレッシブに自分の理想とする音を模索した。それによって生まれた彼らの音楽は他に前例のない独特なものである。ジミ・ヘンドリックスを思わせるディストーション・サウンドのギター、マクラフリンが興味を抱いているインド音楽ファンクジャズなどの即興演奏や、果てはクラシック音楽の和声法までもがその中に取り入れられており、またキング・クリムゾンPFMなどと楽器編成が近かった事もありプログレッシブ・ロックの視点で語られる事も多い。

1973年、マクラフリンはメンバー交代によってそれまでのメンバーを解散し、ジャン=リュック・ポンティ(ヴァイオリン)やナラダ・マイケル・ウォルデン(ドラム)らが加入し、プロデューサーにマクラフリンが兼ねてよりファンだったビートルズを手がけたジョージ・マーティンを迎え『黙示録』(1974年)をリリースする。バンドを出たヤン・ハマーとジェリー・グッドマンも同年に連名でアルバム『Like Children』をリリースしている。

マハヴィシュヌ・オーケストラは1976年で一旦解散するが、1984年ビル・エヴァンス(サックス)らを迎えバンドを再結成し、2枚のアルバムを発表した。第一期の曲は完全なインストゥルメンタルのみであったが、第二期以降はリズム・アンド・ブルースゴスペル賛美歌などに似た形式のボーカルも取り入れるようになる。しかし第一期ほどの成功は収めることはなかった。

バンド・メンバー編集

ディスコグラフィ編集

アルバム編集

第一期
第二期
第三期

DVD編集

  • 『ライヴ・アット・モントルー1974/1984』 - Live at Montreux 1974/1984 (2007年)

外部リンク編集