マペットめざせブロードウェイ!

マペットめざせブロードウェイ!』(The Muppets Take Manhattan)はジム・ヘンソンによるマペットを主役にした一連の人形劇ミュージカル映画の3作目。トライスター ピクチャーズによって製作され、1984年に映画劇場で公開。フォジーミス・ピギーアニマルの声優でもあるフランク・オズの初監督作品。

マペットめざせブロードウェイ!
The Muppets Take Manhattan
監督 フランク・オズ
脚本 フランク・オズ
トム・パチェット
ジェイ・ターセス
製作 デイビット・ラザー
フランク・オズ
製作総指揮 ジム・ヘンソン
出演者 ジム・ヘンソン
フランク・オズ
ジェリー・ネルソン
リチャード・ハント
デーヴ・ゲルツ
スティーヴ・ホイットマイア
ジュリアナ・ドナルド
音楽 ラルフ・バーンズ
撮影 ロバート・ペインター
配給 トライスター ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 1984年7月13日
日本の旗 1986年7月12日
上映時間 95分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
前作 マペットの大冒険/宝石泥棒をつかまえろ!
次作 マペットのクリスマス・キャロル
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作中、マペット・ベイビーズ(フラッシュバック/マペットキャラクターの幼児バージョン)を導入。マペット・ベイビーズはこの映画で初登場。後にアニメーションのテレビシリーズへと発展した。この連続番組は1984年から1991年まで米国で放送。

あらすじ 編集

カーミット達はダンハースト大学4年生。卒業を間近に控え、カーミット達はキャンパスで「マンハッタンメロディーズ」というミュージカルを公演し、大人気を博す。しかし、観客席の中から、「カーミット、今度はこのミュージカルをブロードウェイで見せてよ」という声が聞こえてきたことで、全員が奮起。一致団結し、マンハッタンへ。

最初は自信に満ち溢れていたものの、資金が集まらず財布が底をついてしまい、全員が別れてそれぞれの街で仕事を見つけ、自分の力で生きていくことを余儀なくされる。リーダー格だったカーミットは、心の中では「諦めまい」と、マンハッタンで仕事を見つけることに決める。ひとまずカーミットは仲間達と別れたコーヒーショップ「ピートのランチオネット」に向かうが、アルバイトを拒否されてしまう。しかし、オーナーのピート(ルイス・ゾリッチ)の娘で、ちょうどカーミットと同年代だったジェニー(ジュリアナ・ドナルド)の協力のおかげで働けることになる。

カーミットの友人(スクーターロルフフォジーゴンゾアニマル、他)から朗報の手紙が届いてカーミットは安心したものの、恋人のミス・ピギーから手紙が来ていなかった。ジェニーのすすめで気分転換のマラソンをすることになったカーミット。その時、カーミットをスパイしていたミス・ピギーが盗難被害にあったことで二人は再会し、ミス・ピギーも同じ店で働くことになる。そんなある日、カーミットのミュージカルの資金を提供し、プロデュースしたいというプロダクションから手紙を貰う。差出人は世界的に有名なプロデューサーの息子ロニー(ロニー・プライス)だった。カーミットはとても興奮し、ミス・ピギーに公衆電話からすぐ電話し、離れ離れになった仲間を呼び止めるように頼むが、帰り道、車にひかれて倒れてしまう。

カーミットが目を覚ますと、病院のベッドに横たわっていた。記憶喪失になったカーミットは自分の名前を『フィリップ・フィル』であると思い込み、広告スローガンを書く仕事をしているカエルのグループと出会う。

カーミットの仲間は、カーミットが行方不明になったことを気にかけつつも、ミュージカルを予定通りに行うことをカーミット自身も望んでいるはずだと考え、ミュージカルの準備を進める。何週間もたち、ミュージカルの本番当日。そこへ、自分の名前をフィルだと思い込んでいるカーミットがダイナーを訪問。ピギーらはフィルがカーミットであることを見破り、彼を劇場へ連れて行く。どうしても目の覚めないカーミット。ミス・ピギーは何とか彼の記憶を蘇らせようと得意のカンフー・パンチを繰り出す。吹っ飛ばされ、ソファに頭を打ったカーミットは記憶を取り戻す。

そして迎えたショーは大ヒットを記録し、フィナーレの結婚式のシーンでミス・ピギーとカーミットは結合する。

豆知識 編集

キャスト 編集

役名 俳優 日本語吹替
CBS/FOXビデオ ソニー・ピクチャーズ
カーミット ジム・ヘンソン 神谷明 真殿光昭
ドクター・ティース 矢田耕司 水野龍司
ウォルドーフ 槐柳二 北村弘一
ロルフ 島香裕 大川透
シェフ 小林通孝
ミス・ピギー フランク・オズ 小山茉美 小形満
フォジー 玄田哲章 江原正士
アニマル 緒方賢一
スクーター リチャード・ハント 龍田直樹 落合弘治
スタトラー 大塚周夫 西川幾雄
ジャニス 山口健 江原正士
ゴンゾ デーヴ・ゲルツ 安原義人 塩屋浩三
ズート 青野武
カミラ ジェリー・ネルソン 原語版流用
ルー・ジーランド 肝付兼太 緒方賢一
フロイド・ペッパー 銀河万丈 水野龍司
リゾ スティーヴ・ホイットマイア 中尾隆聖 石野竜三
ジェニー ジュリアナ・ドナルド 佐久間レイ 岡村明美
ロニー・クロフォード ロニー・プライス 塩沢兼人 鳥海勝美
ピート ルイス・ゾリッチ 池田勝 麦人
バーナード・クロフォード アート・カーニー
スケフィントン ジェームズ・ココ 宮内幸平 緒方賢一
マーティン・プライス ダブニー・コールマン 田の中勇 稲葉実
リンダ・レヴィン 中島千里 相楽恵美
ジョアン・リナース 松島みのり
ブルック・シールズ 柳沢三千代 山門久美
エリオット・グールド 島香裕
グレゴリー・ハインズ 千葉耕市 江原正士
ライザ・ミネリ 沢田敏子

オリジナルサウンドトラック 編集

アメリカ盤のサウンドトラック(現在は絶版)。日本版はなし。

  1. Together Again (ジム・ヘンソン/フランク・オズ/デーヴ・ゲルツ/ジェリー・ネルソン/リチャード・ハント)
  2. You Can't Take No For An Answer (ジム・ヘンソン)
  3. Saying Goodbye (ジム・ヘンソン/フランク・オズ/デーヴ・ゲルツ/ジェリー・ネルソン/リチャード・ハント)
  4. Something's Cooking (スティーヴ・ホイットマイア)
  5. I'm Gonna Always Love You (ジム・ヘンソン/フランク・オズ/デイヴ・ゴールズ/リチャード・ハント)
  6. Right Where We Belong (ジム・ヘンソン/フランク・オズ/デーヴ・ゲルツ/ジェリー・ネルソン/スティーヴ・ホイットマイア/リチャード・ハント)
  7. Somebody's Getting Married (ジム・ヘンソン/フランク・オズ/デーヴ・ゲルツ/ジェリー・ネルソン/スティーヴ・ホイットマイア/リチャード・ハント)
  8. Waiting for the Wedding (ジム・ヘンソン/フランク・オズ/デーヴ・ゲルツ/ジェリー・ネルソン/スティーヴ・ホイットマイア/リチャード・ハント)
  9. She'll Make Me Happy (ジム・ヘンソン/フランク・オズ)
  10. The Ceremony (ジム・ヘンソン/フランク・オズ/デーヴ・ゲルツ/ジェリー・ネルソン/スティーヴ・ホイットマイア/リチャード・ハント)
  11. Closing Medley: Saying Goodbye/Together Again (ジム・ヘンソン/フランク・オズ/デーヴ・ゲルツ/ジェリー・ネルソン/スティーヴ・ホイットマイア/リチャード・ハント)
  • 歌におけるCBS/FOXビデオ版とソニー・ピクチャーズ版の日本語吹き替えでは、いずれも字幕スーパーで歌われている。

外部リンク 編集