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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はベルドゥ第二姓(母方の)はロリャンです。

マリベル・ベルドゥスペイン語: Maribel Verdú, 1970年10月2日 - )は、スペインマドリード出身の女優である。本名はマリア・イサベル・ベルドゥ・ロリャン(María Isabel Verdú Rollán)。

マリベル・ベルドゥ
Maribel Verdú
マリベル・ベルドゥ Maribel Verdú
2011年のベルドゥ
本名 マリア・イサベル・ベルドゥ・ロリャン
María Isabel Verdú Rollán
生年月日 (1970-10-02) 1970年10月2日(48歳)
出生地 スペインの旗 スペインマドリード県マドリード
国籍 スペインの旗 スペイン
職業 女優
ジャンル 映画演劇テレビ
活動期間 1985年-
配偶者 ペドロ・ララニャガ(1999年-)
主な作品
『Siete mesas de billar francés』(2007年)
ブランカニエベス』(2012年)

スペインでは、『アマンテス/愛人英語版』(1991年)、『ベルエポック』(1992年)、『Los girasoles ciegos』(2008年)、『ブランカニエベス』(2012年)などの演技で知られている。英語圏では、アルフォンソ・キュアロンの映画『天国の口、終りの楽園。』(2001年)でのルイサ役、ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』(2006年)でのメルセデス役で知られている。

1984年以来、主にスペインで60本以上の映画に出演しており、また多くのテレビ番組にも登場している。1986年には『ロミオとジュリエット』のジュリエット役で舞台デビューし、以降は演劇と映画の演技を組み合わせている[1]。さらに、『Turno de Oficio』や『Segunda Enseñanza』などのテレビ番組に出演することもある。

目次

経歴編集

1970年にマドリードで生まれ[2]、最初はスポーツ雑誌やファッション雑誌のモデルとして活動した。13歳の時、ビセンテ・アランダ監督の『El Crimen del Capitan Sánchez』で初めてテレビに出演する機会を得た[2]。15歳の時に学校を辞めて女優の道に身を捧げ[1]リカルド・フランコ英語版監督の『El sueño de Tánger』で映画女優デビューした[2]モンチョ・アルメンダリス監督の『27 horas』(27時間, 1986年)では麻薬中毒者の少女を演じ、今日までのベルドゥの人生でもっとも強烈な体験となっている。この映画でベルドゥの名が広まり始め[1]フェルナンド・トルエバ監督の『El año de las Luces』(1986年)、エロイ・デ・ラ・イグレシア英語版監督の『La Estanquera de Vallecas』(1987年)もキャリア初期の重要な作品となった。

アランダ監督の『アマンテス/愛人英語版』(1991年)では、スペイン映画芸術科学アカデミー(AACCE)が主催するゴヤ賞に初めてノミネート(主演女優賞)された。後にベルドゥは、『アマンテス/愛人』での彼女の役が映画女優としてのキャリアのターニングポイントになり、演技者としての成熟につながったと語っている[1]。その後、トルエバ監督の『ベルエポック』(1992年)、ビガス・ルナ監督の『ゴールデン・ボールズ英語版』(1993年)、ホセ・ルイス・ガルシ英語版監督の『Canción de Cuna』(1995年)、エミリオ・マルティネス=ラサロ英語版監督の『Carreteras Secundarias』(1997年)、カルロス・サウラ監督の『ゴヤ英語版』(1999年)、ゴンサロ・スアレス英語版監督の『El Portero』(2000年)、『Oviedo Express』(2007年)などに出演した。

アルフォンソ・キュアロン監督の『天国の口、終りの楽園。』(2001年)への出演で国際舞台でも高みに登り、ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』(2006年)でもスペイン国外で認知された[1]。『パンズ・ラビリンス』出演後、ベルドゥはアカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーの会員に招待された[1]フランシス・フォード・コッポラ監督の『テトロ 過去を殺した男』(2009年)では、ヴィンセント・ギャロ演じる主人公テトロの恋人役として出演した。

2009年にはスペイン映画国民賞を受賞。2010年にはアレハンドロ・サンスが監督した、ラテン・グラミー賞受賞16度の歌手ローラ・ソレダ英語版のミュージック・ビデオに出演した。パブロ・ベルヘル監督の『ブランカニエベス』(2012年)は白黒サイレント映画であり、白雪姫の主人公を女性闘牛士に変えてスペイン風に脚色した物語である。この作品でベルドゥは、恍惚の表情で愛人の尻にムチをしならせる邪悪な継母役を演じた。

評価編集

ベルドゥはゴヤ賞に10回以上ノミネートされている。ビセンテ・アランダ監督の『アマンテス/愛人英語版』で初めてノミネートされたが、結局『Alas de Mariposa』のシルビア・ムント英語版が受賞した。2度目のノミネートはヘラルド・ベラ英語版監督の『ペネロペ・クルス/情熱の処女 ~スペインの宝石~』であり、結局『Más Alla del Jardin』のマリ・カリーリョ英語版が受賞した。リカルド・フランコ英語版監督の『La Buena Estrella』で3度目のノミネートを経験したが、結局『Martin Hache』のセシリア・ロスが受賞した。2006年にはギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』で4度目のノミネートを受け、結局ペネロペ・クルスに敗れた。2007年の『Siete mesas de billar francés』では、5度目のノミネートにして初めてゴヤ賞(主演女優賞)を受賞した。

ゴヤ賞以外では、オンダス賞スペイン語版の女優賞を2度受賞した。またフォトグラマス・デ・プラータでは、『Canguros』でテレビ女優賞を、ホセ・ルイス・クエルダ英語版監督の『Los Girasoles Ciegos』で映画女優賞を受賞した。メキシコ・スペイン合作映画の『パンズ・ラビリンス』では、メキシコ最高の映画賞であるアリエル賞エリサベス・セルバンテス英語版と女優賞を分けあい[3]、アリエル賞を受賞したスペイン初の女優となった。パブロ・ベルヘル監督の『ブランカニエベス』(2012年)ではナオミ・ワッツペネロペ・クルスアイダ・フォルチ英語版とともにゴヤ賞主演女優賞にノミネートされ、2度目の受賞を果たした[4]

国際映画製作者連盟(FIAPF)のAカテゴリーの映画祭では、何人かの共演者が演技賞を受賞している。1991年の『アマンテス/愛人英語版』では、ベルドゥの相手役のビクトリア・アブリルベルリン国際映画祭で銀熊賞(女優賞)を受賞した。『Siete mesas de billar francés』では、やはりベルドゥの相手役のブランカ・ポルティーリョ英語版が2007年のサン・セバスティアン国際映画祭で女優賞を受賞した。

人物編集

1999年に俳優のペドロ・ララニャガと結婚した[1]。ララニャガ家は演技者の家系であり、ペドロの父は俳優のカルロス・ララニャガ英語版、母はマリア・ルイサ・メルロである。ララニャガ家ではアンパロ・ララニャガやカコ・ララニャガなども俳優である。ベルドゥ=ララニャガ夫妻は子どもを儲けていないが、ベルドゥは母性愛を持つことができないことが理由であると語っている[1]

女優デビュー作品や『アマンテス/愛人英語版』などで仕事を共にしたビセンテ・アランダ監督の大ファンであると語っており、国外の映画作家ではシドニー・ポラック監督の作品を好んでいるとしている[1]

フィルモグラフィー編集

映画編集

  • Abracadabra (2017)
  • Setenta veces siete (2017)
  • La punta del iceberg (2016)
  • El faro de las orcas (2016)
  • Sin hijos (2015)
  • Felices 140 (2015)
  • 15 años y un dia (2013)
  • ザ・エンド英語版 Fin (2012)
  • ブランカニエベス Blancanieves (2012)
  • De tu ventana a la mia (2011)
  • テトロ 過去を殺した男 Tetro (2009)
  • Los girasoles ciegos (2008)
  • Gente de mala calidad (2008)
  • Oviedo Express (2007)
  • Siete mesas de billar francés (2007)
  • La Zona (2007)
  • El niño de barro (2007)
  • パンズ・ラビリンス El laberinto del fauno (2006)
  • 逃亡者 スチール・イン・ザ・ダーク Mar Rojo (2005)
  • The Alamo (2004)
  • Tiempo de tormenta (2003)
  • Jericho Mansions (2003)
  • Lisístrata (2002)
  • 殺しのセレナーデ Tuno negro (2001)
  • 天国の口、終りの楽園。 Y tu mamá también (2001)
  • El palo (2001)
  • Dinosaurio (2000)
  • El portero (2000)
  • Toreros aka La hora del silencio (2000)
  • ゴヤ英語版 Goya en Burdeos (1999)
  • El entusiasmo (1998)
  • Frontera Sur (1998)
  • La buena estrella (1997)
  • Carreteras secundarias (1997)
  • ペネロペ・クルス/情熱の処女 ~スペインの宝石~ La Celestina (1996)
  • Canción de cuna (1995)
  • El cianuro ¿sólo o con leche? (1994)
  • Al otro lado del tunel (1994)
  • Tres palabras (1993)
  • ゴールデン・ボールズ英語版 Huevos de oro (1993)
  • El Amante Bilingüe (1993)
  • El beso del sueño (1992)
  • ベルエポック Belle Epoque (1992)
  • Salsa rosa (1992)
  • El sueño de Tánger (1991)
  • アマンテス/愛人英語版 Amantes (1991)
  • Badis (1990)
  • Ovejas negras (1990)
  • Los jinetes del alba (1990)
  • Sabor a rosas (1989)
  • Los días del cometa (1989)
  • Feliz cumpleaños (1988)
  • El aire de un crimen (1988)
  • Soldadito español (1988)
  • Sinatra (1988)
  • Barcelona Connection (1988)
  • El juego más divertido (1988)
  • La estanquera de Vallecas (1987)
  • El señor de los Llanos (1987)
  • El año de las luces (1986)
  • 27 horas (1986)
  • El orden cómico (1986)

舞台編集

テレビ編集

  • 連続ドラマ
    • Cuestión de sangre (2015)[10]
    • Código fuego (2003)
    • Ellas son así (1999)
    • Canguros (1994)
    • Los jinetes del alba (1991)
    • El mundo de Juan Lobón (1989)
    • La huella del crimen 1: El crimen del capitán Sánchez (1985)
  • 単発ドラマ
    • Siete vidas

受賞編集

部門 作品 結果
2013 助演女優賞 15 años y un día ノミネート
2012 主演女優賞 ブランカニエベス 受賞
2011 助演女優賞 De tu ventana a la mía ノミネート
2009 主演女優賞 テトロ 過去を殺した男 ノミネート
2008 主演女優賞 Los girasoles ciegos ノミネート
2007 主演女優賞 Siete mesas de billar francés 受賞
2006 主演女優賞 パンズ・ラビリンス ノミネート
1997 主演女優賞 La buena estrella ノミネート
1996 助演女優賞 ペネロペ・クルス/情熱の処女 ~スペインの宝石~ ノミネート
1991 主演女優賞 アマンテス/愛人英語版 ノミネート
部門 作品 結果
2013 舞台女優賞 Los hijos de Kennedy ノミネート
2012 映画女優賞 ブランカニエベス 受賞
2009 テトロ 過去を殺した男 ノミネート
2008 Los girasoles ciegos 受賞
舞台女優賞 Un dios salvaje ノミネート
2007 映画女優賞 Siete mesas de billar francés ノミネート
2006 パンズ・ラビリンス ノミネート
1997 Carreteras secundarias
La buena estrella
ノミネート
1994 テレビ女優賞 Canguros 受賞
1993 映画女優賞 Tres palabras セミファイナリスト
1992 ベルエポック
Salsa rosa
ノミネート
1991 アマンテス/愛人英語版 ノミネート
1990 テレビ女優賞 Pájaro en una tormenta ノミネート
1987 映画女優賞 La estanquera de Vallecas セミファイナリスト
テレビ女優賞 Vida privada セミファイナリスト
1986 映画女優賞 27 horas
El año de las luces
ノミネート
  • スペイン俳優組合賞[11]
部門 作品 結果
2012 映画主演女優賞 ブランカニエベス 受賞
2011 映画助演女優賞 De tu ventana a la mía ノミネート
2008 映画主演女優賞 Los girasoles ciegos ノミネート
2007 Siete mesas de billar francés ノミネート
2006 パンズ・ラビリンス ノミネート
部門 作品 結果
2013 助演女優賞 15 años y un día ノミネート
2012 主演女優賞 ブランカニエベス ノミネート
2009 テトロ 過去を殺した男 ノミネート
2008 Los girasoles ciegos ノミネート
2007 Siete mesas de billar francés 受賞
2006 パンズ・ラビリンス ノミネート
1997 La buena estrella 受賞
  • その他の主要な賞
映画賞/映画祭/演劇賞 部門 作品 結果
2014 マラガ・スペイン映画祭 マラガ=スール賞 受賞[11]
2013 アリカンテ映画祭 アリカンテ市功労賞 受賞
2013 CinEuphoria賞 助演女優賞 ブランカニエベス ノミネート[11]
2013 ACE賞 映画女優賞 ブランカニエベス 受賞[11]
2012 ニューヨーク批評家協会賞 女優賞 ブランカニエベス 受賞[12]
2012 ホセ・マリア・ファルケ賞 女優賞 ブランカニエベス 受賞
2012 ガウディ賞 主演女優賞 ブランカニエベス ノミネート
2012 イスランティーリャ・シネフォルムスペイン語版 女優賞 The red virgin ノミネート[13]
2012 アルメリア国際短編映画祭 俳優賞 The red virgin 受賞[11]
2009 スペイン国民映画賞[14]
2009 スペイン映画芸術科学アカデミー功労賞[15]
2009 エルシーリャ舞台賞スペイン語版 女優賞 Un dios salvaje 受賞
2008 バリェ・インクラン舞台賞スペイン語版 舞台女優賞 Un dios salvaje ノミネート
2007 ウエルバ・ラテンアメリカ映画祭 ウエルバ市名誉賞 受賞[11]
2007 サン・ジョルディ映画賞スペイン語版 スペイン人女優賞 Siete mesas de billar francés, La zona, Oviedo Express, El niño de barro 受賞[11]
2007 メストレ・マテオ賞スペイン語版 主演女優賞 El niño de barro ノミネート
2007 オンダス賞スペイン語版 シネマニア賞 パンズ・ラビリンス 受賞[11]
2007 カセレス・スペイン映画連帯祭スペイン語版 サン・パンクラシオ主演女優賞 パンズ・ラビリンス 受賞
2007 トゥリア賞 女優賞 パンズ・ラビリンス 受賞[11]
2007 アリエル賞 主演女優賞 パンズ・ラビリンス 受賞[11]
2006 ヒホン国際映画祭 ナチョ・マルティネス賞 受賞[11]
2005 チーバス・テロン賞 イニシアティーバ・テアトラル 受賞
2003 エルシーリャ舞台賞スペイン語版 女優賞 Por amor al arte ノミネート
2003 Chlotrudis賞 女優賞 天国の口、終りの楽園。 ノミネート[11]
2002 MTV映画賞 キス賞 天国の口、終りの楽園。 受賞[11][16]
キス賞 天国の口、終りの楽園。 ノミネート[11]
Hottest Girl 天国の口、終りの楽園。 ノミネート[11]
1991 オンダス賞スペイン語版 演技賞 アマンテス/愛人英語版 受賞

脚注編集

外部リンク編集