マレーアカニシキヘビ(馬来赤錦蛇、学名Python brongersmai)は、ニシキヘビ科ニシキヘビ属に分類されるヘビ。別名ブラッドパイソンマラヤンアカニシキヘビ

マレーアカニシキヘビ
マレーアカニシキヘビ
マレーアカニシキヘビ Python brongersmai
保全状況評価
ワシントン条約附属書II
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: ニシキヘビ科 Pythonidae
: ニシキヘビ属 Python
: マレーアカニシキヘビ
P. brongersmai
学名
Python brongersmai
Stull, 1938
和名
マレーアカニシキヘビ
英名
Blood python
Malayan short-tailed python

分布 編集

インドネシアスマトラ島東部、バンカ島)、シンガポールタイ南部、マレーシアマレー半島

形態 編集

最大全長275cm。体形は太短い。体色は赤い個体が多く、黄色や褐色の斑紋が入る。体色が和名や英名(Blood=血)の由来になっているが、変異も大きい。腹面の鱗(腹板)は170枚前後。尾は短い。

頭部は大型ではないものの、首が細いため目立つ。眼上板は2枚。眼と上唇の鱗(上唇板)が接する。一番前の頭頂板が中央で接する。

生態 編集

地や湿地水田等に生息する。水にも潜る。

食性は動物食で、主に小型哺乳類を食べる。

繁殖形態は卵生。メスは卵の周りにとぐろを巻いて、卵を保護する。

人間との関係 編集

生息地では食用として食べられることもある。皮は革製品として利用される。

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。動物愛護法の改正により、2007年現在本種を飼育することに対しての法規制はない。野生個体の流通が多いが、近年は繁殖個体も流通する。繁殖個体ではいくらか慣れる個体もいるが、性格は基本的に荒い。全長に対して非常に太く、他2種の広義のアカニシキヘビに比べて大型種のため、飼育にあたっては大型のケージが必要になる。また乾燥に非常に弱く、保湿力に優れた床材や全身が浸かる事のできる水入れも必要になる。 ただし、湿度を70〜80%に保つ事が出来れば、水入れは必須ではない。また、大量の尿を排出するため、床材はまめに交換する事が望ましい。その為、ペットシーツが経済的にもベターである

参考文献 編集

  • 山田和久『爬虫・両生類ビジュアルガイド ヘビ』、誠文堂新光社、2005年、72-73頁

関連項目 編集

外部リンク 編集