マンティコア

伝説上の生物
マンティコーラースから転送)

マンティコアラテン語: mantichōra)は、伝説の生物の一種。ライオンのような胴とのようなをもつ怪物で、怖ろしい人喰い(マンイーター)と伝えられる。

ヨンストン『動物図譜』のマンティコア
マンティコア[注 1]
ヨハネス・ヨンストン『動物図譜』(1650年ラテン語版)の銅版画マテウス・メーリアン(刻)
Courtesy of The Linda Hall Library of Science, Engineering & Technology
[1][2]

原典ではインド獣とされたが、のちアイティオピア(アフリカ)獣と伝わった。

概説 編集

インドにいる人食い虎らしき獣についての伝聞を、人面獣マルティコラス(ペルシア語で「人食い」を意味する)として古代ペルシア帝国の宮廷医師クテシアスがギリシア語で記述し(前4世紀初頭)[3][4]プリニウス博物誌』(紀元77年)がマンティコラと誤記したためヨーロッパに普及し、英名マンティコアに至る[4][5]

顔や耳が人間に似て淡青色の眼を持つ、体はライオン大で紅毛、3列に並ぶ鋭いを持ち、人間を食らうとされる[6]蠍(さそりのような尾をもち針がついている、それで相手を刺したり[7]、相手にのように発射できるという[8][注 2]。走るのが非常に速く、人間を好んで食べるといわれる[8][10]

プリニウスはマンティコラが古代アイティオピア英語版(現今エチオピアより広域。サブサハラアフリカ)に生息するとしており、同地域のクロコッタ英語版と同じく人語を真似るとした[11][10][12]

マンティコラは、中世盛期にあたる12世紀から13世紀にかけてのヨーロッパで盛んに作られた動物寓意集(ベスティアリ)にも記載され、あるいは色彩画付きで同上の説明を受けた。キリスト教の教義では悪魔を象徴するものとされた[13]

名称 編集

マンティコア(manticore)は英名のカナ表記で、異名マンティコララテン語manticōraの音写である[4][注 3]

原典では古代ギリシャ語 μαρτιχόρας[14][15][注 4](martikhórās)であるが、作者クテシアス自身が、これはペルシア語で「人喰う者」を意味する語の音写だとしている[注 5][15][17][18][14]

近代の辞書では原名は古代ペルシア語𐎶𐎼𐎫𐎹-𐎧𐎺𐎠𐎼([/martīya-χvāra/]、マルティヤ クヴァーラ、 「人喰う者」)であったと復元している[19][20][注 6]

「マルティコラス」とアリストテレスの『動物誌』でも正しくギリシア語で書かれていたが[21]、のちアリストテレスの粗悪な写本に「マンティコラス」と誤記され、プリニウスがラテン語の著作で用いたことで後世に伝わってしまった[22][4][5][24][注 7]

中国語では、「サソリ」を意する「」と「獅子」の「」の組み合わせで「蝎獅拼音: shī ; 日本語音写例:フゥーシィー)」といい、簡体字では「蝎狮」と記す。

図像学 編集

装飾写本におけるマンティコア
帽子かぶり(フリギア帽を着用)のマンティコア
―ボドリアン図書館蔵、第764写本(1225–1250年頃)第25r葉。© Bodleian Libraries, University of Oxford。
金髪男のマンティコア。いわゆる《ロチェスター・ベスティアリ》英語版所収。
大英図書館蔵ロイヤル12. F XIX写本(1230–14世紀[注 8]
人を襲う人面ライオン(蠍の尾もあり)
―大英図書館蔵ハーレー3244写本(神学関連の雑録本)、第36r–71v葉所収の動物寓意譚(1236年1250年)[注 9]
女性顔のマンティコア
フランス国立図書館蔵 ラテン 6838 B写本、第010r葉

装飾写本 編集

中世の動物寓意譚(ベスティアリ)は、数十章にわたる動物について、基本的に画付きで解説する。その掲載の動物の種類や順序は写本によって異なるが、系統分類が試みられている。すべての写本にマンティコア(ラテン語形マンティコラ)の章があるわけではない。

マンティコラは、ラテン語ベスティアリのうち、いわゆる「第一家族」系本の「過渡的」亜系本[注 10]の数点、「第二家族」系本のおよそ半数、そして「第三」「第四」系本に綿密に受け継がれているという[25]。「第一」「第二」から20点前後の装飾写本にマンティコラの記載があると確認される[26]

鬣(たてがみ)の深い、長髭のマンティコアがフリギア帽をかぶる図像は多くみられる意匠である(■上段左図⇒[29]

大概の画例では、マンティコラは赤か茶色に塗られているが[30]、 画家の裁量で、マンティコラを青色に彩色した例もある[31]■上段右図⇒)。また頭部が女性で胴が青い例もある(■下段右図⇒[33]

多くの例ではサソリ状の尾という細部まで描画せず[34]、ネコ類の長い尻尾が描かれるが[30]。ハーレー3244写本は特殊で、"奇妙に尖った尾"[34]あるいは"尋常でないスパイクが先端に"ついた尾[30] が描かれている(■下段左図⇒)。しかし付け根から先っぽまで複数の棘で覆われた尻尾も、複数の第2家族系本に描かれる[38][30]

三列の歯ならびは、端折られる絵が多いが、第3家族系本では忠実に再現しようとする試みがみられる[30]

文章等については§動物寓意譚(ベスティアリ)に詳述する。

ギリシア・ローマ時代 編集

マンティコアについてはクテシアス『インド誌』英語版(4世紀初頭)が初めに記載している[5]。原書は散逸しているが、断片や要約が後世の文献に残されている[39]

フォティオス[注 11](9世紀)が底本に使われるが、同様以上の内容はアイリアノス[注 12](3世紀)にも保存される:

(要約)マルティコラは、碧眼で人間の耳をもつ人面獣で、丹(に)のように赤い毛並みの[注 13][注 14]、最大級のライオンに比す大きさの野獣である。三列の歯があり、足や爪はライオンのようである。

サソリのような尾があり、尖端の刺し針は腕尺(キュビット)以上の長さはあった[注 15]
他にも二列の刺し針が幾つもついており、各1ほどで[注 16]、尻尾の向きの変えようで後方・前方・側方にも発射することができるが、いずれ生え替わる。射程は1プレトロン英語版(約30メートル)もあった。即死の毒があり、象のみが耐性を持つ[17][16]

ライオン以外のあらゆる獣を制圧できるという[15]

マルティコラと言う名は、上述したように古代ペルシア語で「人食い」をあらわす、と書かれている[17][15]。アイリアノスの記述ではさらに、マルティコラは好んで人間を襲い、待ち伏せして、いちどに2,3人を餌食にするという。また、インド人はその仔を捕まえるが、刺し針が発達する前に石で尾を潰して使えなくしてしまうという[15]

プリニウスのエチオピア獣 編集

プリニウスがラテン語で著した『博物誌』(77年頃)もマンティコラスについて記しているが[40]、これはアリストテレスの『動物誌』を参照したとき、使用した稿本に「マル-」でなく「マンティコラス」と誤記されていたためといわれる[5][4]

プリニウスは、『博物誌』第8巻第30章で、エアレーなど古代アイティオピア英語版エチオピアだけでなく当時知られていたサブサハラアフリカ地域内すべて)の伝説獣について述べるなかでマンティコラスに触れている。その影響で、インド産のはずのマルティコラスが、後世にはアフリカ産と思われるようになってしまった[41][42][注 17] 。また同巻の第45章でも、クロコッタ英語版とマンティコラをアイティオピアの動物とみなしており、クロコッタも人語を真似るが[注 18]ユバ2世英語版王の談としてマンティコラも人語の真似をすると述べる[12][44]。その声は、葦笛fistula)とトランペットの合奏のようだという[10][44]

古代の実在派・否定派 編集

クテシアスは、ペルシア王に献上されたインド産のマルティコラスを実見したと述べている[15]

パウサニアス の旅行記(2世紀)はクテシアスの記述に懐疑的で、しょせんのことであろうと見做していた[45][5]。 また、哲学者ティアナのアポロニウス15年頃 - 100年頃)も、ほら話であろう、と一蹴した(とピロストラトス著アポロニウス伝は伝えている)[46][47]

しかしプリニウスはとりたてて懐疑姿勢を示さなかった[5]。そしてその後1500年ものあいだは、プリニウスが博物学の権威として奉戴され[11][5]、これに大きく依存したソリヌス英語版(2世紀)の著書を介するなどして広くヨーロッパに広まった[5]。キリスト教の時代となると、聖書など教典学が、プリニウスやアリストテレス学問にくわわり、ギリシア語で『フュシオロゴス』という教義的動物誌が編まれたが(2世紀頃)、これが原型となって中世のラテン語・各国語の『動物寓意譚(ベスティアリ)』が製作された[5]。そのなかにはマンティコアを掲載したものもある。

中世ヨーロッパ 編集

動物寓意譚(ベスティアリ) 編集

図像については上述した。添え文の内容は、クテシアスを引いたプリニウスと大差ないが、諸事情を述べる。

最古級の「第二家族」系、最古の「第一家族過渡」系(1185年頃)[49]にマンティコアの記載があるが[50]、該当する 12-13世紀本のほとんどは英国で製作されている[26]

写本とテキスト 編集

第二家族系

マンティコラは、ラテン語ベスティアリの「第二家族」系本の約半数に掲載されるが[50]、実際に参考とした資料は、おそらくソリヌス(2世紀)である[51][注 19]

そのラテン語ベスティアリの第23章「マンティコラ」は[53][54]、文章的にはプリニウスと大差はなく[55]、内容的には上掲したギリシア原文と大差はない[56]。ソリヌスが概ねプリニウスより複写したため[57][58]、その「血の色」の比喩[注 14]が復唱される(ギリシア文の「丹/辰砂のような赤」[注 20]は廃されている)[注 21][注 22]

文章は、 マンティコラ"は人肉を求め、活発で、その跳躍はいかに大きな間隙にも、広大な障壁にも足止めをくわない[54](阻められない)"と、締めくくられている[53]

底本:

H 書

ベスティアリの文言と一致する、祖本の可能性がある文献は、じつはソリヌス第52章第35節以外にも、H書第3巻第8章が提示されている[59]。H書とはすなわち疑ユーグ・ド・サン・ヴィクトール作『 動物(その他)について De bestiis et aliis rebus』(12世紀?)の第三巻第八章である[60][61]。ただこの文献は"問題あり"の捺印を推されている[62]

第一家族過渡系

マンティコラの記述は第一家族過渡系のラテン語ベスティアリの最古写本(1185年頃)にも所載される),[50][63]

最古本:

第三家族系

また、第三家族系以降には定番となっており[50]、文書にあるサソリの尾の棘まで絵画的に表現しようとする試みがみられる[30]

他の合成獣との混同 編集

概述したように、リュークロコッタ英語版(リュークロッタ)[64][注 23]、マンティコラ、パランドルス英語版ら三種の交配獣(合成獣)やエアレーも含むアイティオピアの幻獣は一連の文章、または連続章としてソリヌスの著作物や[66]H書[67]、およびベスティアリに掲載された[68]

そして、獣名の欠損や読み飛ばしによって幻獣の混同が、フランスで制作されたベスティアリで起きている(後述)。

フランスでの誤記・欠落 編集

フランスの中世動物寓意集ベスティエールは、ピエール・ド・ボーヴェフランス語版『動物誌』の邦題で知られるが 、全71章の長編版と、38–39章からなる短縮版とが存在する。その長編版の第44章には、サンティコール(centicore, santicora. 異形 ceucrocata[69])という奇獣が代わりに登場し、その中身は通常のマンティコアでなく[70]、素材本[注 24]の前後章に書かれた幻獣の合成となっている。

すなわち、その名は前章のレウクロッタ leucrotta と頭とマンティコアの尻を誤ってくっつけたものと説明される[注 25][69]。さらには後章の「エアレー」の獣名も読み飛ばしたため、その説明をくっつけてしまい、「サンティコール」がフランスで「エアレ―」の異名という結果になってしまった[72]

マンティコア(仏読みマンティコール)、レウクロッタ(フランス語: lucrote)のいずれとも、フィリップ・ド・タン英語版作の『動物誌』韻文の動物寓意譚(1130年以前)には欠けている[73][74]

騎士道物語 編集

中世ロマンス(騎士道物語)では、中英語脚韻詩『キング・アリサンダー』英語版(1300年頃)に"manticores"が登場する[20][注 26]

近世ヨーロッパの博物学 編集

マンティコアのみならず、ユニコーンなどの架空動物も、実在する動物とないまぜになって近世ヨーロッパの自然史(博物学)の書物に掲載されている。

プラッター編ゲスナー収集画アルバム 編集

 
マンティコア(上)とリュークロコッタ英語版(下)。

マンティコアとおぼしき画(■⇐左図)は[注 27]コンラート・ゲスナー旧蔵原画コレクション[注 28]フェリクス・プラッター英語版1536年1614年)編纂・注釈の「アルバム」集[77][78]に掲載される[注 29]。ただし添え文は空白で、なんの名称も明記されない[注 30]

コレクションの絵の多くはゲスナー著『動物誌』(1558年)の木版画におこされたが[76]この絵は活版本には掲載されなかったようである[要出典]。 「アルバム」では人面獅子(マンティコア)が、エチオピアやインドにいるとされるハイエナ面の偶蹄目と獅子の交配獣リュークロコッタ(レウクロコッタ。上述)[2]と同じ一葉に掲載されている(■⇐左図[82]。参考までに、ヨンストンの図譜(後述)も、この二獣の図を同じ「獅子の章」の同頁に掲載する[2][83]。またトプセルにいたってはマンティコアとリュークロコッタの二獣を同一とみなして混合した[84][85]

トプセル『四足獣誌』 編集

版画におけるマンティコア
エドワード・トプセル英語版『四足獣誌』(1607年刊)に掲載されたマンティコアの木版画[86][87]
ヨンストン『動物図譜』。マンティコア、"Martigora"と表記。
ヨハネス・ヨンストン『Historiae naturalis de quadrupetibus』(1657年ラテン語版)の銅版画マテウス・メーリアン(刻)[2]

イングランド牧師エドワード・トプセル英語版著『四足獣誌』(原題:The History of Four-footed Beasts、1607年刊)にマンティコアの記載がある[88]■右図⇒)。

トプセルは[注 31]クテシアスを引いているので上述と内容はかぶるが、次の様に説明する:

マンティコラについて。

その動物というか怪物は、..かつてインド人により飼育がおこなわれていた。三列の歯が上下[のあご]についており、大きさ、獰猛さ、四肢はライオンのごとく、顔と耳は人間のようで、目は灰色、[毛]色は赤。地の蠍(さそり)のような尾は[毒]針をもち、鋭く尖った棘を前方に放つ[注 32]。声は小さなラッパか笛の様で、敏捷さは牡鹿のごとし。その野生さは、とうてい飼い慣らせぬほどである。特に人肉に食欲をそそらせる。胴体はライオンのようで、跳ぶ走るに適し、[堀など]距離や幅が離れても阻むことはかなわない。


私見ではアヴィセンナが「マリオン Marion」または「マリコモリオン Maricomorion」と称した種と同一と按ずる。(中略)[また、マンティコラ]はリュークロコッタという、野生ロバ大で、牡鹿のような四肢と蹄、ムジナ/アナグマ似の女性のような頭部と顔をもつ獣と同じである(後略)[90][87]

インドには他にも危険な野獣は多々いるが、「人食い Andropophagi」の名を冠したものはこの「マンティコラ」しかいないとし[90][87]、さらには「マルティオラ Martiora」がペルシア語で「人食い」を意味する名だと述べている[93]

ヨンストン動物図譜 編集

スコットランド出身のポーランド博物学者であるヨハネス・ヨンストン著、いわゆる『ヨンストン図譜』(ラテン語原書 1650年初版[1]以下重版[94]、オランダ訳 1660年、英訳 1678年[95])に、獅子の図と並んでマンティコア("Martigora")の図が掲載される(■冒頭図⇑■⇒図⇒[99]

紋章学 編集

Heraldry 編集

Manticores in heraldry
マンティコアの紋章。初代ヘイスティングス男爵ウィリアムの家紋。下顎から長い牙」(タスク)生える。体勢はステータント。1466年~1470年頃。
マンタイガーの紋章。フィッツウォルター伯(ラドクリフ氏)の軍旗[100]

マンティコアや、別名だがそれと近い意匠の獣紋(マンタイガー)は、西洋の紋章学でも中世盛期の頃より使われてきた。

マンタイガー(mantyger)は、単にマンティコア等の異名であるとオックスフォード英語辞典に記載されるが[注 33][101]、17世紀の紋章学の蒐集家ランドル・ホーム3世英語版(1627–1700年)は、マンティコアとマンタイガーとを一応、区別している。マンティコアの説明はトプセルの流用に近いが[103]、マンタイガーは"人間の顔と耳、虎の体、ガチョウか竜の足である;が、他方では虎の足がそなわるとされる"としており、有角と無角の例があるとしている[104]

マンティコアがイギリスの紋章英語版で使われたのは1470年頃、初代ウィリアム・ヘイスティングス男爵を筆頭とする[105]

マンタイガーの紋章は、初代フィッツウォルター男爵ロバート・ラドクリフ英語版アンソニー・バビントン英語版が使用している[105]。 ラドフォード氏の家紋は「銀色(アージェント)マンタイガー3頭(3 mantygers argent)であったと1600年頃の記録に見える[106][20]。紋章学においては、マンティコアでなくマンタイガー(mantyger、17–18世紀;mantiger19世紀)と呼び慣わされるのが普通になったようである[20]

マンティコア/マンタイガーの紋章の足については上述したように多種類があり、猛禽の足が通常だが竜足の場合もあるとも説明される[20]

ところがラドクリフ氏の紋では人間の足にみえるとされており[107]ヘンリー8世に従軍したジョン・ラドクリフの紋は"Babyon"(バブーン、ヒヒ)であったと記録されている[108]。バビントンの紋章も、その姓名の語呂合わせで"Babyon(バブーン、ヒヒ)"の紋章としたのではないか、と推察されており、こちらの"猿っぽい足"であると視認される [109][注 34]

マンティコア/マンタイガーの紋章意匠に類人猿の「ヒヒ」の要素が混ざっていることとおそらく関連するが、1704年を初出として「マンテガー mantegar」という「ヒヒの類」をさす言葉も登場した[111]。これは一説では「マンティコア」の転訛による言葉である[111][注 35]

紋章学のマンティコア/マンタイガーは、老人の顔に、螺旋形の角が生えていることが多いともされる[20][107][112]。ただこれはラドクリフ氏の紋には明らかでなく、そこでは紫色のマンティコアが、黄色いキャップ帽("尊厳のキャップ帽 cap of dignity"[107])をかぶっていると説明されている[100]

西洋美術 編集

大衆文化 編集

ELPとマンティコア 編集

画像外部リンク
  en:File:Emerson, Lake & Palmer - Tarkus (1971) front cover.jpg
『タルカス』のディスクジャケット
オオアルマジロ戦車の合成獣のような怪物タルカスが描かれている。
画像外部リンク
  en:File:ELPROTM.gif
『リターン・オブ・ザ・マンティコア』のディスクジャケット
ELPのバンド用ロゴタイプであるアルファベット3文字に、レーベル用ロゴタイプであるマンティコアの蠍の尾が絡んでいる。

イギリスロックグループであるエマーソン・レイク・アンド・パーマーは、1971年発売のセカンド・アルバムタルカス』のアルバム・アートワークとして、本作のテーマである組曲「タルカス」の物語をビジュアル化したパネル作品をディスクジャケット内側のゲートフォード英語版観音開き)部分に収録しているのであるが、その中に怪物マンティコアを登場させている[113][114]火を噴く山卵から孵ったアルマジロ型の怪物タルカス(※本作のために創作された、伝説に無いクリーチャー)の行く手には数々の怖ろしい怪物が現れ、最後にマンティコアがラストボスとして立ち塞がる[114][注 36]。タルカスとマンティコアは闘い、最後にはマンティコアが蠍の尾の棘でタルカスの眼を刺して後退させる[114]。本作で描かれたマンティコアの姿形は、顔付きや体付きから「人面ライオン」と言うよりは「バタ臭い男の顔をした狒々(ひひ」といった感じで、しかもどこかコミカルである[114][注 36]。その体にリアルな蠍の尾が付いている[注 36]。ただ、ブラッシュアップされたイラストレーションなどでは、打って変わって格好良い怪物として描かれているものもある[注 36]グラフィックデザインを担当したのは、同グループのアートワークを一手に手掛けていたウィリアム・ニール英語版[114]

1973年には、同グループは自ら興したレコードレーベルの名称を「マンティコア・レコード」とし、ロゴタイプにはマンティコアのシルエットを採用した[115][116]。また、代表曲集の一つであるCDボックスセットとして1993年に発売された『リターン・オブ・ザ・マンティコア』には、レーベルのほうではあるが、「マンティコア」の名が含まれている。

D&D等 編集

娯楽分野のキャラクターとしての
マンティコア
テーブルトークRPGの金字塔『ダンジョンズ&ドラゴンズ』「ホワイトボックス」(1974年発売)における、新たな創作要素を加えられたマンティコア
伝説には無かった蝙蝠の皮膜のような翼を具えており、顔つきは人よりライオンのそれに近い。それでも、耳の形と位置は人間のそれである。一方で、に似ると伝えられてきた尾の造形は、体節があるという点でおおかたの古典よりもそれらしく描かれている。

世界初のロールプレイングゲーム (RPG) であるテーブルトークRPGダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)には、 初版(1974年)からマンティコアが怪物として登場していた[117]■右に模写画像あり⇒)。

のちのウォーハンマー(1983年)や、世界初のトレカゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』(1993年)の仕様にもマンティコアは組まれている[117]

これらファンタジー・ゲームではマンティコアが有翼に描写されることがしばしばである[117]

D&D 第5版 に登場するマンティコアは"おぼろげにヒューマノイド系な頭部、ライオンの胴体にドラゴンの翼"を持ち、剛毛まじりのたてがみが、背中をつたって続いている、という設定になっている。スパイク付きの尻尾もある[119]。ゲーム公式の付帯資料にはその原色挿絵が掲載されている[注 37][119]。そのドラゴンゆずりの翼は、蝙蝠(こうもりが持つような皮膜状の大きなに描かれているが、かつてD&D 第2版のモンスター資料では、"蝙蝠のような翼"と記載されていた[121]

Manticore Games Inc. 編集

 
2000年代イラストレーターが描いたマンティコア / トプセルの書やヨンストンの書などの古典の造形を踏襲したイメージの一例。

Manticore Games Inc.(マンティコア・ゲームス株式会社)はコンピューターゲームの開発企業[122][123][124]。企業ロゴタイプもマンティコアを図案化したもので、雄ライオンの横顔を中核に周辺で円を描く蠍の尾がライオンの眼前まで回り込んでいるデザインになっている[125]

ギャラリー 編集

  1. ポーランド北西部は西ポモージェ地方にある町ドラフスコ・ポモルスキエ英語版カトリック教会堂 (pl) に見られる、雌雄一対のマンティコアの壁面彫刻
    教会堂はドイツ騎士団領時代の後期ゴシック様式で建てられており、施設の古い部分は14世紀半ばから15世紀半ばにかけての建築物をよく遺している。ここに挙げた壁面彫刻群は15世紀半ばのもので、赤煉瓦を材にした彫りの浅いレリーフである。長い首と蠍の尾をもつ(左)と(右)のマンティコアが向かい合って仲睦まじくしており、雄はづらであるが、雌には髭が無い。
  2. 同じ教会堂の別のマンティコア
    首がきわめて長く、性別は不明。首が長いのは描画面の都合かも知れないが、とにかくここのマンティコアは4頭すべてが蛇のように長い首を持っている。見た目には首の長い恐竜の一グループである竜脚類のようなフォルムをしている。
  3. 同じ教会堂のまた別のマンティコア
    髪を三つ編みツインテールにしている雌で、首も尾もとにかく長く、しかもこの1頭に限っては蛇のようにのたうっている。脚はなぜか2本しか描かれておらず、そのためにの怪物のように見えてしまう。

5. ヴァールブルクドイツ人画家で金銀細工師でもあるアントン・アイゼンホイト英語版銅版画 "Haeresis Dea"


1589年の作。技法はエングレービングアントン・ウルリッヒ公爵美術館所蔵。マンティコアは異端女神の足元にはべっている。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 「マルティゴラ」と表記
  2. ^ 毒が無い代わりに矢のように飛び散る24本の棘と数がはっきりしているものや、太い1本というものもある[9]
  3. ^ 同根語にイタリア語mantiocraスペイン語名およびポルトガル語mantícoraがある。
  4. ^ μαρτιχόρα[16]
  5. ^ ちなみに古代ギリシア語だと「人喰う者」はアンドロパゴン androphagon や[15]、アントロポパゴン anthropophagon ἀνθρωποφάγονと表記される[16]
  6. ^ オックスフォード英語辞典』(OED)の実際の記載では古代ペルシア語の martīya 「人」(ペルシア語: مرد‎+語根 xuar- 「食べる」 (現代ペルシア語: خوردن‎)による複合語とする。この martīya は古代ペルシア語で𐎶𐎼𐎫𐎡𐎹ラテン翻字: m-r-t-i-y [/martīya/]、日本語音写例:マルティヤ))と表記することが可能である。
  7. ^ 蛇足だが、トプセルと同年、ジョージ・ウィルキンズ英語版の戯曲『強制結婚の悲惨』英語版(1607年)の用例がOEDに挙げられる[20]
  8. ^ イングランドの南部か東部(おそらくロチェスター)にて成立。「第二家族」系本。
  9. ^ ペラルドゥス(Peraldus)ことフランス人ウィリアム・ペロー英語版がイングランドにて製作。
  10. ^ 仮訳。"First Family"の"Transitional"分類
  11. ^ 題名『図書総覧(ビブリオテーケー)』。
  12. ^ 題名『動物の特性について』。
  13. ^ "ctesias-kinnabari"
  14. ^ a b プリニウスの文では"目は青色、そしてライオンのごとき体軀は血の色 oculis glaucis,colore ,sanguineocorpore leonis"[21][10]
  15. ^ 約50cm。1ペーキュス(πῆχυς)、古代ギリシャのキュビット単位。
  16. ^ 約30cm。1ポウス英語版、古代ギリシャの[[[フィート]]単位。
  17. ^ カール・マイホフドイツ語版編プリニウス『博物誌』の版本(Mayhoff ed. (1875)、第八巻21 (30) §75, p. 74)では、文章"eosdem"から"apud Indos dein"に校訂すればインドの事として読み替えることができる提案する[5]
  18. ^ アフリカのワライハイエナに基づくと推察される[43]
  19. ^ 底本画像[52](マンティコラは fol. 8r)を参照すると欄外に "Solinus Cap. 65, p. 244"などの欄外古註英語版がみえる、ただしこれは元祖本の制作者が付記したものとは思われない。
  20. ^ "ctesias-kinnabari"
  21. ^ ただ、マッカラーは逐語訳で"bluish eyes, a lion's body the color of blood"とするのに対し、クラークは自由訳で"green eyes, a russet color lion"としている。
  22. ^ 要約は上掲したが、目色は"glaucōpis"と"glauko/s"で変わらないはず。
  23. ^ クロコッタ(Crocotta)はブチハイエナ学名 Crocuta crocuta の語源になっている"動物"[65]
  24. ^ ピエールが使用した素材は、ホノリウス アウグストドゥネンシス英語版(ホノリウス・ドータン)とされるが、その著述もプリニウスやソリヌスに依存する[69]
  25. ^ より詳しく言えば、leucrotta が ceucrotta、ついで cencrotta と誤写されたうえで、書写生が数行を読み飛ばし、マンティコアの -ticore を代わりの語尾にくっつけた結果、と経緯の復元が説明されている
  26. ^ すなわちアレクサンドロス大王が遭遇したインドの奇獣の設定である。
  27. ^ アムステルダム大学のスペシャルコレクション(Bijzondere Collecties)蔵。画像は同コレクションをFlickr上で公開している
  28. ^ ゲスナー『動物誌(原題: Historiae animalium)』(1558年)の原画をふくむ画集。同書の改訂版なども含めた諸著作物には推定約1,200もの木版が使用されているが[75]、照合できる肉筆画がコレクション中数百点に及び[76]、原画(手本画 Vorlagen)であると考察されている。
  29. ^ このスペシャルコレクション「アルバム」(2冊、アムステルダム大学 III C22・ C 23写本)について同大学の1923年付カタログは不完全で、ゲスナーの動物誌の絵と多数一致するとするも、注釈者を1610年存命の某氏にとどめ、由緒が不透明であった。ライデン大学フロリケ・エグモントが1990年に初見た後、2012年の論文上(掲載誌刊行2013年)で、散逸したゲスナー=プラッター画集の再発見だとを公表した[79]。すべて水彩画で、描画は369葉を数え、各葉には複数点の切り取られた画(植物、動物、その細部等)がスクラップブックされ、たいがいラテン語やドイツ語の注釈で名称が記載される[80]
  30. ^ いまだこの一点の画をマンティコアと特定する典拠(刊行物)は不出のようである。再発見者のエグモント論文(Egmond 2012、doi:10.1093/jhc/fhs002、一般公開)も、特にマンティコアに言及しなかった。著書『Eye for Detail』、2017年は、微細なディテールも精緻に描画するこだわりをテーマにする[81]
  31. ^ 「マンティコラ」の節は「ハイエナ」章の半ばに配されており、343ページ中段にある「ブチハイエナ」節の次、「ハイエナの医療」(ハイエナを生薬として活かした医療)についての節の前という位置に掲載されている。よって同書ではマンティコアをハイエナの類とする。
  32. ^ インド人は仔マンティコアの尾を石で潰して棘を放てなくする、とある個所を、トプセルは、こののちのくだり(引用は割愛)で"臀部と尾 buttockes and taile"を叩いて、としている。
  33. ^ 「等」としたのは、厳密には"mantegar"("type of baboon", ヒヒの一種)か、"mangegar" の "variant"とOED辞典にあるからである。以下に追加説明。
  34. ^ Also, the term "mantegar" or "manteger" (var. "man tyger") meaning a "type of baboon" or ape emerged, first attested 1704 according to the OED. This name is also conjectured to derived from corruption of "manticore".[110]
  35. ^ これによって"mantyger"という語も"manticore"を指すのか"mantegar"をさすのか、まぎらわしくなってしまっている[111]
  36. ^ a b c d 検索キーワード[ tarkus manticore ]
  37. ^ 第5版{『モンスター・マニュアル』のイラストレターは多数だが、マンティコアの担当イラストレーターはジャック・ステラ (Jack Stella)[120]

出典 編集

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    And inasmuch as the following conversation also has been recorded by Damis as having been held upon this occasion with regard to the mythological animals and fountains and men met with in India, I must not leave it out, for there is much to be gained by neither believing nor yet disbelieving everything. Accordingly Apollonius asked the question, whether there was there an animal called the man-eater (martichoras); and Iarchas replied: "And what have you heard about the make of this animal? For it is probable that there is some account given of its shape." "There are," replied Apollonius, "tall stories current which I cannot believe; for they say that the creature has four feet, and that his head resembles that of a man, but that in size it is comparable to a lion; while the tail of this animal puts out hairs a cubit long and sharp as thorns, which it shoots like arrows at those who hunt it."
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  69. ^ a b c McCulloch (1962), p. 191, n205.
  70. ^ Hist. Litt. 34:388, note (1): "..mais le description de la manticore, dans le faux Hugues de Saint-Victor, est très differénte de celle du Bestiaire de Pierre".「H本とまるきり違うマンティコア(仏読みマンティコール)が載っている」とあるが、説明したようにサンティコールと載っているのである。
  71. ^ McCulloch (1962), p. 191.
  72. ^ ジョージ・C・ドルース 論文(1911年)が指摘するように、ゴティエ・ド・メス英語版(ゴスワン・ド・メッツ Gossouin)『世界の鑑 Image du Monde』は、フランス語で「ルコロット leucrote」等と記すべきを「サンチコール centicore」と(「マンチコール manticore」の語尾をつけて)誤記したうえ、「エアレー」の見出しをつけずにその内容だけを直後に記載した。そのため(英読み)「サンティコア centicore」という、名だけはマンティコアに似た、内容はエアレの描写を取りいれた幻獣ができあがってしまった[71]
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参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集