マーク・イートン (バスケットボール)

マーク・E・イートン(Mark E. Eaton、1957年1月24日 - )は、カリフォルニア州イングルウッド出身の元バスケットボール選手。ポジションはセンター。長身と高い守備能力で知られた。

マーク・イートン
Mark E. Eaton
Mark Eaton 1988-89.jpg
1988年のイートン
引退
永久欠番 ジャズ  53 
ポジション(現役時) センター
背番号(現役時) 53(永久欠番)
身長(現役時) 224cm (7 ft 4 in)
体重(現役時) 132kg (291 lb)
基本情報
ラテン文字 Mark E. Eaton
誕生日 (1957-01-24) 1957年1月24日(62歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州イングルウッド
ドラフト 1982年4巡目72位 
選手経歴
1982-1993 ユタ・ジャズ
受賞歴

経歴編集

彼はカリフォルニア州南部で育った。少年の頃はバスケットボールよりも水球に夢中になった。ウェストミンスター高校を卒業後、自動車整備工として3年間働いていたがそこで車の修理に訪れたサイプレス・ジュニアカレッジのアシスタントコーチに見いだされて入学、その後UCLAに編入学したがそこでは2年間で11試合、わずか42分しかプレイさせてもらえなかった[1]

UCLAでほとんど活躍できなかった彼はNBAチームの興味をひかなかったが、ユタ・ジャズが優れたディフェンス選手となる期待をこめて1982年のNBAドラフト4巡目全体72番目に指名し[2]、彼は入団した。(この指名について当時のヘッドコーチであったフランク・レイデンレッド・アワーバックの言葉、「身長は教えられるものではない。」を理由としてあげている[3]。)

彼は入団後すぐに頭角を現した。先発センターであったダニー・シェイズからポジションをすぐに奪い81試合で275回のブロックショットを記録した。1試合平均3.4ブロックはアトランタ・ホークストゥリー・ロリンズサンディエゴ・クリッパーズビル・ウォルトンに次いでシーズン3位の記録であった。2シーズンには595リバウンド、351ブロックショットの数字を残し、1試合平均4.28ブロックはNBAトップであった。チームはこの年初のプレーオフ出場を果たした。3シーズン目となった1984-85年シーズンに彼はエルモア・スミス1973-74年シーズンに達成したNBA記録393を大きく上回る456ブロックショット(1試合平均5.56ブロック)を達成した。この年ブロック2位のアキーム・オラジュワンは1試合平均2.68ブロックであった。リバウンドでもリーグ5位の1試合平均11.3リバウンドをあげてNBA最優秀守備選手賞及びオール・ディフェンス・ファーストチームに選ばれた。

彼のオフェンス能力は優れたものではなかったが、チームにカール・マローンジョン・ストックトンが加入するとユタ・ジャズはNBA有数の強豪となり、イートンも1986-87シーズン1987-88シーズン1988-89シーズンとブロック王になった。1988-89シーズンにはNBA7位の10.3リバウンドもあげて2度目の最優秀守備選手賞を獲得した。また1989年のNBAオールスターゲームにもチームメートのマローン、ストックトンと共に出場している。

キャリアの晩年、彼はひざと背中に故障を抱えリバウンドやブロックショット数も減っていきキャリア最後のシーズンとなった1992-93年シーズンは64試合、1試合平均17.3分の出場に留まった。

ジャズ一筋でプレイして引退したイートンは875試合出場、5,216得点、6,939リバウンド、3,064ブロックの数字を残した。通算ブロックショット数はカリーム・アブドゥル=ジャバーの3,189回に次ぐ歴代2位であった。現在も彼の1試合平均3.50ブロックはNBA記録として残っている[4]

1995-96年シーズン中に彼の背番号53はジャズの永久欠番となった。

引退後彼は地元テレビ局でユタ・ジャズ、ユタ大学のバスケットボール解説者として活躍している[5]

NBAキャリアスタッツ編集

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ    リーグリーダー    優勝シーズン   
* リーグリーダー
  NBA記録

レギュラーシーズン編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1982–83 Utah 81 32 18.9 .414 .000 .656 5.7 1.4 0.3 3.4 4.3
1983–84 82 78 26.1 .466 .000 .593 7.3 1.4 0.3 4.3* 5.6
1984–85 82 82 34.3 .449 .712 11.3 1.5 0.4 5.6  9.7
1985–86 80 80 31.9 .470 .604 8.4 1.3 0.4 4.6 8.5
1986–87 79 79 31.7 .400 .657 8.8 1.3 0.5 4.1* 7.7
1987–88 82 82 33.3 .418 .623 8.7 0.7 0.5 3.7* 7.0
1988–89 82 82 35.5 .462 .660 10.3 1.0 0.5 3.8 6.2
1989–90 82 82 27.8 .527 .669 7.3 0.5 0.4 2.5 4.8
1990–91 80 80 32.3 .579 .634 8.3 0.6 0.5 2.4 5.1
1991–92 81 81 25.0 .446 .598 6.1 0.5 0.4 2.5 3.3
1992–93 64 57 17.3 .546 .700 4.1 0.3 0.3 1.2 2.8
通算:11年 875 815 28.8 .458 .000 .649 7.9 1.0 0.4 3.5  6.0
All-Star 1 0 9.0 5.0 2.0

プレイオフ編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1984 Utah 11 23.1 .512 .471 6.9 0.8 0.5 3.1* 4.5
1985 5 5 31.6 .353 .714 9.0 1.0 0.8 5.8  5.8
1986 4 4 39.3 .491 .667 9.0 2.5 0.3 4.5 14.5
1987 5 5 38.6 .463 .640 11.0 0.6 0.2 4.2 10.8
1988 11 11 41.9 .477 .639 9.4 1.2 1.1 3.1 7.7
1989 3 3 33.0 .471 .818 11.0 0.3 0.3 0.7 8.3
1990 5 5 25.6 .529 .200 6.0 0.0 0.6 2.8 3.8
1991 9 9 28.3 .516 .583 6.2 0.6 0.1 1.4 4.3
1992 16 16 29.6 .565 .778 5.6 0.3 0.4 2.3 4.6
1993 5 5 23.4 .526 .500 6.6 0.4 0.0 1.8 4.4
出場:10回 74 63 31.0 .489 .639 7.5 0.7 0.5 2.8 6.1

脚注編集

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  1. ^ “Larger Than Real Life”. CNN. (2011年7月4日). http://sportsillustrated.cnn.com/vault/article/magazine/MAG1187806/1/index.htm 
  2. ^ Mark Eaton”. Basketball-Reference.Com. 2012年11月21日閲覧。
  3. ^ Howard Fendrich (2007年1月31日). “7-Foot-9 Player Joins ABA Club”. Associated Press. http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2007/01/31/AR2007013101778_pf.html 2007年3月19日閲覧。 
  4. ^ NBA big man Eaton meets NASCAR's biggest track”. NASCAR (2013年6月20日). 2013年6月20日閲覧。
  5. ^ Torre, Pablo S., "Larger Than Real Life", Sports Illustrated, 4 July 2011, pp. 108-118.

外部リンク編集