マーズ (バンド)
マーズ(Mars)は、1975年にサムナー・クレーンが中心となって結成された、アメリカ合衆国のノー・ウェイヴ・バンド[1]。1978年解散。
マーズ Mars | |
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出身地 | アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークシティ |
ジャンル |
ノー・ウェイヴ 実験音楽 ポストパンク ノイズロック |
活動期間 | 1975年–1978年 |
レーベル |
Rebel Records ZEレコード Widowspeak Atavistic (reissues) G3G (reissues) |
メンバー |
サムナー・クレーン マーク・カニンガム チャイナ・バーグ ナンシー・アーレン |
旧メンバー | ルドルフ・グレイ |
概要
編集活動当初はバンド名をチャイナとしていたが、1度ライブを行った後にマーズに改めた。曲調はアンビエント・ミュージックやノイズ・ミュージックなどを混合させたもので、歌詞にシュルレアリストのものを取り入れたり、変則的なドラムパターンを用いるなど実験的な試みを行っていた。メンバー全員、マーズ結成前に音楽経験がないと言われている。
マーズはマンハッタンでライブを20回以上行った。最初のライブは1977年1月にCBGBで行われ、最後のライブは1978年12月にマクシズ・カンザス・シティ(en)で開催された。1979年か1980年にライブEPをリリースしたが、その一年前にバンド自体は解散した。
1978年に、マーズはブライアン・イーノがプロデュースしたコンピレーション・アルバム『ノー・ニューヨーク』に、DNAやティーンエイジ・ジーザス・アンド・ザ・ジャークス、ジェームズ・チャンス・アンド・ザ・コントーションズらと共に参加した。このアルバムはノー・ウェイヴというジャンルが発生する重要なきっかけとなった[2]。
1986年には、リディア・ランチのレーベルから、ライブ音源をまとめたLP『78』が発売された(1996年に『78+』として再発)。このLPはフィータス(a.k.a. J. G. Thirlwell)の手によってリミックスを施されていたが、マーズのメンバーがこのリミックスに不満をもち、2003年にスペインのレコードレーベル、G3G と Spookysound から、新たにスタジオ・レコーディングがなされた音源が発売された[1]。
ボーカルのクレーンは2003年4月15日に、悪性リンパ腫によって亡くなった。またドラムスのアーレンも、心臓手術後の2006年9月17日に亡くなった。
- サムナー・クレーン(Sumner Crane) - ボーカル
- チャイナ・バーグ (China Burg) (Constance Burg; a.k.a Lucy Hamilton) - ギター、ボーカル
- マーク・カニンガム (Mark Cunningham) - ベース
- ナンシー・アーレン (Nancy Arlen) - ドラムス
元メンバー
編集- ルドルフ・グレイ (Rudolph Grey) - ギター
ディスコグラフィ
編集アルバム
編集- John Gavanti (1980年、Hyrax) ※John Gavanti名義。クレーン、カニンガム、バーグをフィーチャー
- 78 (1986年、Widowspeak)
- Live Mars 77–78 (1995年、DSA) ※フランス
- 78+ (1996年、Atavistic) ※『78』の再発CD
- Mars LP: The Complete Studio Recordings, NYC 1977–1978 (2003年、G3G/Spookysound) ※コンピレーション。元々はスペイン限定
- Live at Artists Space (2011年、Feeding Tube/Negative Glam) ※1978年5月6日ライブ録音
- Live at Irving Plaza (2012年、Feeding Tube/Negative Glam) ※1978年8月4日ライブ録音
- Rehearsal Tapes and Alt-Takes NYC 1976–1978 (2012年、Anòmia) ※1976年夏及び1978年11月の録音。カセット3本組ボックスセット。限定盤。
シングル・EP
編集- "3-E" (b/w "11,000 Volts") (1978年、Rebel Records) ※のちにZEレコードから12インチで再発
- Mars (1979年または1980年、Lust/Unlust/Infidelity) ※12インチEP (ライブ)
参加コンピレーション・アルバム
編集- 『ノー・ニューヨーク』 - No New York (1978年、Antilles/ Island)
脚注
編集- ^ a b 2004 article about Mars & interview with M. Cunningham
- ^ Marc Masters, (2007) 『No Wave』 London, Black Dog Publishing, pp. 13-14
- ^ Marc Masters, (2007) 『No Wave』 London, Black Dog Publishing, pp. 42-46