ミカヅキモモコは、300円ショップ店舗ブランド[1][2][3][4]。店名・社名の由来は「曜日から曜日まで毎日三百円で女のが楽しめるお店」[3][4][5]で、若い女子向けのファンシー雑貨を多く取り扱う。モモずきんをかぶった女の子のマスコットキャラクターが設定されている[1]

2021年(令和3年)に運営会社の株式会社三日月百子が経営破綻したことにより全店閉店したが[2][3]、一部店舗が株式会社Shoichiへ譲渡され営業再開[4][5]。株式会社Shoichiにより新規店舗も出店されている[6]

概要 編集

1999年(平成11年)に株式会社三日月百子大阪府で創業、[2][3]。1号店を京都駅前地下街ポルタに出店した[3][4]関西を中心に300円ショップを展開して全国進出した[2]。同じ大阪発の株式会社パルが運営する300円ショップ「3COINS、エルソニック株式会社が運営する390円ショップ「サンキューマート」と並び、300円台均一ショップ業界を代表する存在であった[3][4]

株式会社三日月百子は、2018年1月期には売上高30億2400万円を計上し[2]、大都市圏の店舗では外国人観光客の増加に伴いインバウンド需要の獲得にも注力していた[2][3]。しかし従来の100円ショップに加え、業界最大手のダイソーが「THREEPPY」を開店し300円ショップに参入するなど[3]、競合店の増加により収益が低下し[2][3]、店舗網拡大に歯止めがかかっていた[3]。新規出店に伴う借入金も負担となり、2020年には取引金融機関に対し支払スケジュールの再調整などを要請していた[2]

2019年末からは新型コロナウイルス感染症が流行してインバウンド需要が消滅し、さらに翌2020年からは緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置がたびたび発出された。テナント出店する商業ビルの営業休止や外出自粛の影響は大きく、売上回復の見通しが立たず店舗を順次閉店していた[2]。かつては全国に70店以上を展開していたが[4]、2020年内には全店舗の3割に当たる約20店を閉店した[3][4]

株式会社三日月百子は2021年令和3年)2月7日付で事業停止[2][3][4]破産申請の準備に入ったと帝国データバンク[2]東京商工リサーチ[3]により報じられた。同日時点で日本全国に47店舗を運営していたが全店閉店した[3]。負債総額は、帝国データバンクによれば2020年1月期末時点で12億7500万円[3]東京商工リサーチによれば約12億7300万円[3])。

同2021年2月9日、同じ大阪市に本社を置き、在庫買取販売サービスを行う株式会社Shoichiへ「ミカヅキモモコ」の商標と一部店舗を譲渡[4]。同年3月1日から、株式会社Shoichiが事業を譲受、一部店舗を引き継いで営業を再開した[4]。ミカヅキモモコは創業以来、メーカー在庫処分品のアウトレット販売という株式会社Shoichiと類似したビジネスモデルを特徴としていたことから、事業譲受が決定したとみられている[4]

株式会社三日月百子は、2020年12月9日にミカヅキモモコ公式オンラインストアを開設したが、同社の事業停止により閉鎖された[2](事業譲渡後はドメイン失効した状態のまま、ミカヅキモモコ公式サイトからリンクされている)。ミカヅキモモコの公式ウェブサイトSNS公式アカウントは事業譲渡後に引き継がれ、株式会社Shoichiにより運営されている。

店舗 編集

Shoichiにより営業再開した店舗 編集

Shoichiにより新規開店した店舗 編集

閉店した店舗 編集

株式会社三日月百子の経営破綻前に閉店した店舗を含む。

関東 編集

中部 編集

関西 編集

中国 編集

九州 編集

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集