ミトラmitra)は、カトリック教会聖公会正教会において、司教(カトリック)や主教(聖公会・正教会)が典礼奉神礼)の執行時にかぶる冠をいう。カトリックの司教はミトラの下にカロッタを付けている。

カトリック教会のミトラ

カトリック教会と聖公会が用いるミトラと、正教会が用いるミトラは全く形状が違う。本項ではカトリック教会と聖公会のミトラについて説明する。正教会のミトラについてはミトラ (宝冠)を参照。

「ヘッドバンド、ターバン」を意味するギリシア語、「ミトラ(μίτρα)」に由来する。カトリック教会と聖公会では、布製で先が尖った五角形のものが使用される。カトリックでは司教冠、聖公会では主教帽、あるいは英語読みでマイターmitre)ともいう。

ローマ教皇の紋章には伝統的に教皇冠の意匠が用いられてきたが、第265代・第266代ローマ教皇のベネディクト16世フランシスコは自らの紋章にミトラを採用している。

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