ミニ・ジョン クーパー ワークス WRC

ミニ・ジョン・クーパー ワークス WRC (Mini John Cooper Works WRC ) は、プロドライブMINI カントリーマンをベースとして世界ラリー選手権 (WRC) 参戦用に開発した競技専用車(ワールドラリーカー)である。

ミニ・ジョンクーパーワークス WRC
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MINI WRC at the Frankfurt Motor Show 2011 (6149941430).jpg
ボディ
乗車定員 2名
ボディタイプ 5ドアハッチバック
駆動方式 4WD
パワートレイン
エンジン 1.6L 直列4気筒ターボ
最高出力 228kW (310PS)
最大トルク 420Nm (42.82kg·f)
変速機 Xtrac製 6速シーケンシャル
サスペンション
前: マクファーソンストラット
後: マクファーソンストラット
車両寸法
ホイールベース 2,595mm
全長 4,110mm
全幅 1,820mm
車両重量 1,200kg
その他
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概要編集

名称は、往年の名チューナーであるジョン・クーパーに由来する。1960年代、同氏によるチューニングが行なわれたMINIは様々なモータースポーツで活躍するが、中でもラリーでは1964年、1965年、1967年にモンテカルロで優勝しており、MINIとしての本格的な参戦は約50年ぶりとなった。

ベースとなるカントリーマンはロングホイールベースを持つため、クーパーに比べて直進安定性が高い。車両はBMWが提供し、開発は過去にスバルのテクニカルサプライヤーを務めるなどWRCの経験が豊富なプロドライブが担当。WRカーとS2000仕様が存在し、WRカーは大型のリアウイングとフロントに空力効果のあるエアロパーツを装着、サイドウインドウが軽量化されている[1]。開発ドライバーはダニ・ソルド

メカニズム編集

エンジンは、市販のBMW製1.6L 直列4気筒ターボをベースに、BMWモータースポーツがWTCC用を踏襲して手掛けたものだが、熟成不足は否めなかった[2]。その後の性能向上版では出力向上と共にバルブタイミングやノッキング発生を押さえながら最大のトルクを引き出すためのノックコントロールが改善されている。2013年の第4戦 ポルトガルより、プロドライブが開発したレースエンジンが投入された[3]

サスペンションは前後ともマクファーソンストラットを採用し、他メーカーのWRカーに比べてストロークが短い。

沿革編集

2011年、BMWワークスとしてスポット参戦を開始。同年3月にS2000がポルトガルで、5月にWRカーがサルディニアでデビューし6位入賞。2012年、開幕戦のラリー・モンテカルロでダニ・ソルドのドライブにより2位に入賞するも、同年2月にプロドライブとBMWの関係が決裂したことにより[注 1]、以降はプライベーターとして活動している。ワークス活動は中断するものの、BMWモータースポーツは今後もプロドライブと1.6Lターボエンジンを開発していく事を表明した[4]

2013年、WRCクラスでは唯一ロトスチームが使用していたが、第7戦のサルディニアよりフォード・フィエスタ RS WRCへ変更している[5]。第10戦のオーストラリアは、地元出身のネイサン・クインが、最新エンジンを搭載したマシンでWRCクラスに参戦した[6]

脚注編集

注釈編集

  1. ^ プロドライブがBMWを引き込むかたちで参戦することとなったが、BMWの活動資金が思いのほか少なく、WRC参戦を果たせばBMWが本格的なワークス活動に本腰を入れるだろうという目論みが崩れてしまった結果といわれる。

出典編集

関連項目編集

外部リンク編集