ミネズオウ(峰蘇芳、学名:Loiseleuria procumbens)はツツジ科常緑小低木高山植物ミネズオウ属は、本種1種のみからなる。

ミネズオウ
北海道羅臼岳・2007年7月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ツツジ目 Ericales
: ツツジ科 Ericaceae
: ミネズオウ属 Loiseleuria
: ミネズオウ L. procumbens
学名
Loiseleuria procumbens (L.) Desv.
和名
ミネズオウ(峰蘇芳)

特徴 編集

は細く、地面を這うように広がり、が斜上し、高さは10-15cmになる。は対生し、革質で狭長楕円形、長さ6-10mm、幅2-3mmになる。葉の縁は裏面にまくれる。

花期は6-7月。枝先に散形状に2-5個のをつける。花冠は白色~紅色で5裂している。直径5mmほどの小さく金平糖のような花を咲かせる。果実蒴果となる。

和名の蘇芳(スオウ)は、イチイのこと。葉がイチイに似ていること、高い峰に生えることから、由来となっている。

分布と生育環境 編集

日本では、北海道、本州の関東・中部地方以北に分布し、亜高山帯高山帯の日当たりの良い岩場に生える。世界では北半球の高山や寒帯に広く分布する。

ギャラリー 編集

品種 編集

  • ベニバナミネズオウ Loiseleuria procumbens (L.) Desv. f. rubra Hayashi
  • ツマキミネズオウ Loiseleuria procumbens (L.) Desv. f. watanabeana Yanagita

参考文献 編集