ミュージアムパーク茨城県自然博物館

茨城県坂東市にある博物館

ミュージアムパーク茨城県自然博物館(ミュージアムパーク いばらきけんしぜんはくぶつかん)は、茨城県坂東市にある茨城県立の自然博物館である。“茨城の風土に根ざした自然に関する総合的な社会教育機関”として開館した[2]

ミュージアムパーク
茨城県自然博物館
エントランス
地図
施設情報
正式名称 ミュージアムパーク茨城県自然博物館[1]
前身 茨城県自然博物館
専門分野 自然史
事業主体 茨城県
管理運営 茨城県教育委員会
延床面積 12,771 m2
開館 1994年11月13日
所在地 306-0622
茨城県坂東市大崎700番地
位置 北緯36度0分17.8秒 東経139度54分58.6秒 / 北緯36.004944度 東経139.916278度 / 36.004944; 139.916278座標: 北緯36度0分17.8秒 東経139度54分58.6秒 / 北緯36.004944度 東経139.916278度 / 36.004944; 139.916278
外部リンク www.nat.museum.ibk.ed.jp
プロジェクト:GLAM
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概要 編集

1994年平成6年)11月13日開館。『茨城県自然博物館進化基本計画』第1章では「毎年40万人以上が来館する、日本を代表する自然史系博物館」と紹介している[2]他、2004年(平成16年)の開館10周年にあたり、「茨城県自然博物館進化基本計画」と第した計画を推進し、その中で博物館の活動目標を「自然と共生し、市民と協働する博物館であること」と制定している[3]

茨城県の博物館ではあるが、千葉県との県境付近に立地し、埼玉県東京都からも10-20 km圏内に位置する。また、つくばエクスプレス常磐自動車道により都内等からのアクセスが良いことから、「通勤圏の大自然」と称してPRする看板がつくばエクスプレス六町駅ほか都内の駅で見られる。

1998年(平成10年)9月25日建設省設立50周年記念事業「公共建築百選」に選定された[4]

施設 編集

菅生沼の西岸に建てられている。大きく分けて、本館内の屋内展示と野外施設とに分かれる。

本館 編集

5つの展示室と部門・企画展示、映像ホールを持つ。

  • 第1展示室 - 宇宙関連
  • 第2展示室 - 地球関連
  • 第3展示室 - 生態系関連
  • 第4展示室 - 生命関連
  • 第5展示室 - 地球環境関連

隕石、鉱石、化石、剥製、自然の模型などが展示されており、水生生物は約90種800点が展示されている[5]。隕石など一部の展示物を手で触ったり、自然観察を体験したり、天体の動きを模型で実験したりすることもできる。茨城の自然に関する展示にも力を入れており、生物、植物、地学に関する展示物を見ることができる[6]。また、中国内蒙古自治区博物館 (Inner Mongolia Museumとの友好の証として松花江マンモス (Mammuthus sungariの骨格が展示されている。この縁により内蒙古自治区博物館との姉妹館となった。

展示内容の一例

屋外施設 編集

野外施設は15.8 ha[7]あり、池や森を模した自然観察設備や、芝生広場、花畑などがある。「自然発見工房」という施設では双眼鏡、ルーペ、小型シャベルなどの貸し出しを行っており、施設内の植物、野鳥、昆虫を観察できるようになっている。「古代の広場」では貝化石の採集体験をすることも可能である[8]。菅生沼にかかる「菅生沼ふれあい橋」を渡って対岸の水海道あすなろの里へ行くことも可能[9]

豊かな自然

附属施設 編集

本館にはレストラン、360名収容のセミナールーム、持参した弁当を食べられる48名収容の休憩コーナーなどがある。オストメイト対応トイレ、車椅子対応トイレも備えられている。屋内外とも禁煙であるが、一部箇所に喫煙コーナーが設けられている。

運営 編集

開館して以来、毎年約40万人が来館しており、2010年(平成22年)3月28日には入館者700万人を達成した[10]。2006年(平成18年)に公表されたリピーター率は約65%である[11]。また、2007年(平成19年)度に要したコストは11億4,000万円であり、これは茨城県が所有する40の有料公共施設の中で最大であった[12]1997年(平成9年)から毎年1回『茨城県自然博物館研究報告』を発行している[13]

アクセス 編集

脚注 編集

  1. ^ 学校以外の教育機関の設置,管理及び職員に関する条例”. 茨城県例規全集. 茨城県. 2012年12月31日閲覧。
  2. ^ a b ミュージアムパーク茨城県自然博物館 2015, p. 2, 第1章I-1.
  3. ^ ミュージアムパーク茨城県自然博物館 2015, p. 7, 第1章II-2-(3).
  4. ^ 建設省設立50周年記念事業「公共建築百選」の審査結果について』(プレスリリース)建設省、1998年10月14日。 オリジナルの2004年11月11日時点におけるアーカイブhttps://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/283156/www.mlit.go.jp/gobuild/press/b981014/b981014.htm2009年2月15日閲覧 
  5. ^ 平成19年文教治安常任委員会”. 茨城県議会 会議録の検索と閲覧 (2007年6月12日). 2009年2月15日閲覧。
  6. ^ 『茨城県自然博物館ガイド』(2009年に館内で配布のもの)
  7. ^ 竹内誠 監修『知識ゼロからの博物館入門』幻冬舎、2010年4月、194頁。"東京ドーム約3個分の敷地"。 
  8. ^ 茨城県自然博物館『ひとりで学べる野外セルフガイド(年間)』(2009年に館内で配布のもの)
  9. ^ 野外施設案内”. ミュージアムパーク茨城県自然博物館. 2019年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月4日閲覧。
  10. ^ 平成19年文教治安常任委員会”. 茨城県議会 会議録の検索と閲覧 (2007年9月18日). 2009年2月15日閲覧。
  11. ^ 平成18年文教治安常任委員会”. 茨城県議会 会議録の検索と閲覧 (2006年6月12日). 2009年2月15日閲覧。
  12. ^ 平成20年総務企画常任委員会”. 茨城県議会 会議録の検索と閲覧 (2008年12月10日). 2009年2月15日閲覧。
  13. ^ 茨城県自然博物館研究報告”. 国立国会図書館サーチ. 2009年2月15日閲覧。

参考文献 編集

外部リンク 編集