ミューメタル
概要
編集パーマロイの一種でニッケル77%、鉄17%の他に展延性を高めるために銅、クロムを加えた組成で透磁率が高い。加工後に水素雰囲気中で磁場を印加した状態で焼純することにより、透磁率が高まる。
用途
編集海底ケーブルの遮蔽用や磁気シールド室、陰極線管等で地磁気等の外部の磁場を遮蔽する用途で使用される[1][2][3]。特に超電導量子干渉素子(SQUID)を使用した生体磁気の計測等の精密計測の用途においては必須になっている[4][5]。
関連項目
編集脚注
編集- ^ 小笠原武, Boesten Ludwig、「弱磁場にたいする磁気遮蔽」 『日本物理学会誌』 1973年 28巻 12号 p.1041-1049, doi:10.11316/butsuri1946.28.1041
- ^ 山崎慶太, 奥田清明, 阿部隆之 ほか、「生体磁気計測用ヘキサゴナル型簡易磁気シールドルームの開発」『日本応用磁気学会誌』 1992年 16巻 6号 p.769-774, doi:10.3379/jmsjmag.16.769
- ^ 矢ヶ部太郎, 藤田大介, 吉原一紘、「高分解能角度分解分光装置用大型ミューメタルチャンバーの真空排気特性」 『真空』 1994年 37巻 3号 p.177-179, doi:10.3131/jvsj.37.177
- ^ 田崎明, 喜多英治, 大塚仁也、「超伝導量子干渉計の生物物理への応用」 『生物物理』 1975年 15巻 3号 p.125-132, doi:10.2142/biophys.15.125
- ^ 池田博, 土井浩一郎, 福田洋一 ほか、「南極における超伝導重力計の設置とその除震及び監視技術の開発」 『低温工学』 2004年 39巻 8号 p.348-353, doi:10.2221/jcsj.39.348