ミーティア (ミサイル)

ミーティア(Meteor)は、イギリス空軍ドイツ空軍スペイン空軍イタリア空軍ユーロファイターフランス空軍ラファールスウェーデン空軍サーブ グリペンなどに搭載するためにMBDA社が開発しているアクティブレーダー誘導の長距離空対空ミサイル視界外射程空対空ミサイルBVRAAM; Beyond-Visual-Range Air-to-air Missile)。

ミーティア
ILA 2010 Samstag 125.JPG
ミーティアの模擬弾(2010年 ILA 航空ショー
種類 視界外距離空対空ミサイル
製造国 イギリスの旗 イギリス
ドイツの旗 ドイツ
イタリアの旗 イタリア
フランスの旗 フランス
設計 MBDA
性能諸元
ミサイル直径 17.8cm
ミサイル全長 365cm
ミサイル重量 185kg
弾頭 HE破片効果
射程 100km以上
推進方式 ダクテッドロケット
誘導方式 中途航程:INS+COLOS
終末航程:ARH
飛翔速度 マッハ4以上
価格 イギリス:100万ポンド(2003年)[1]
ドイツ:90万ユーロ(2008年)[2]
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2000年から本格開発が開始され、強力な電子妨害を受ける環境においても、遠距離の多目標攻撃能力を有することを目標としている。

経緯編集

開発当初から、ミーティア・プログラムはヨーロッパ諸国の様々な防衛産業の強化を狙っていた。イギリス国防省(MoD)からプロセスに沿った情報提供(RFI) に応えた7つの企業のうち、開発チームの一員としてMBDAに加わっているのは5つであり、もう2つは主なリスク軽減のための提携を行っている。ミーティアの開発・選定はアメリカ企業が寡占していた長距離空対空ミサイル市場の一角をヨーロッパ企業が獲得したことを意味する。

イギリス空軍のBAeダイナミクス社製スカイフラッシュの後継となる次世代空対空ミサイルとしてイギリス「国防要求書(航空)1239」に基づいて選定された。詳細な性能要求に関する発表はなかったが、機動力を高め、終末誘導時において、当時の最新技術を使用したヒューズ・エアクラフト(現レイセオン)社製AIM-120 AMRAAMの射程を上回る3倍の回避不能ゾーン(no-escape zone)を要求したと考えられている。これはSu-27に搭載するラムジェット動力の長射程空対空ミサイルR-77-PD(AA-12 アッダー)に対抗することが、ミーティアの必要条件の基礎を形成した。

ミーティアの外装とサイズは、タイフーンに半埋め込み式で搭載でき、AMRAAMと大差ない大きさという制限がある。

派生型編集

JNAAM編集

MBDAが検討しているF-35ウェポンベイに4発搭載できるように制御翼を20%短くしエアインテークの形状を変更した改良型[3]。JNAAMはJoint New Air-to-Air Missile(統合新型空対空ミサイル)の略称である[4]

2014年7月17日この改良型に搭載するシーカーに関して、日本とイギリスの間で共同研究することが決定された[5][6]。この研究はミーティアに日本のシーカー技術を適用した場合どの程度の性能になるかをシミュレーションするものである[7][8]

2016年1月9日に発表された日英外務・防衛閣僚会合共同声明では、JNAAMの実現可能性に係る研究の第1段階が成功し、第2段階への移行が確認された[9]

2017年12月14日に発表された日英外務・防衛閣僚会合共同声明では、JNAAMの「試作研究」と「発射試験」を進めることが明記された[10]

対レーダー型編集

2001年ARMIGERを補佐するものとしてユーロファイターの凹みに搭載できる対レーダーミサイル型を検討していることが報じられた[11]

2006年にARMIGERの開発が中止されたあとも、イタリアが小型化したAGM-88Eのシーカーを搭載したものの開発を検討していたが[12]、財政上の問題により開発は行われていない。

運用予定国編集

脚注編集

[脚注の使い方]

関連項目編集

外部リンク編集