ミーン・ミスター・マスタード
ミーン・ミスター・マスタード (Mean Mr. Mustard) は、1969年に発表されたビートルズのイギリス盤公式オリジナル・アルバム『アビイ・ロード』のB面メドレーの前半メドレーに登場する曲のひとつで、前曲の「サン・キング」同様ジョン・レノン作の曲[1]。
「ミーン・ミスター・マスタード」 | |||||||||||||
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ビートルズの楽曲 | |||||||||||||
収録アルバム | 『アビイ・ロード』 | ||||||||||||
リリース | 1969年9月26日 | ||||||||||||
録音 |
アビー・ロード・スタジオ 1969年7月24日、25日、29日 | ||||||||||||
ジャンル | ロック | ||||||||||||
時間 | 1:06 | ||||||||||||
レーベル | アップル・レコード、EMI | ||||||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | ||||||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | ||||||||||||
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解説編集
この曲は1968年頃ビートルズのメンバーがインドに滞在していた時に作られた曲で内容はマスタード氏というホームレスの男の日常を綴ったというもの。直訳すると「いやらしいマスタード氏」となる。
また、この曲には次曲の「ポリシーン・パン」の主人公、パンが登場するくだりがあるがパンはマスタード氏の妹であると紹介されている。
1996年にリリースされた未発表音源集『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』には、1968年5月にジョージ・ハリスンの自宅で録音されたデモ音源が収録されている[2]。この時のマスタード氏の妹パンの名前は「シャーリー」となっていた[3]。その後『アビー・ロード』のセッション時に、この曲と次の「ポリシーン・パン」の間に来る予定だった「ハー・マジェスティー」がカットされて最後に回され、2曲がくっついた形でメドレー全曲を通しでプレイすることになったため、ジョンは急遽妹の名前をパンに書き改めてメドレーの曲に関係性を持たせることにした。
演奏編集
備考編集
サザンオールスターズの52枚目のシングル「DIRTY OLD MAN 〜さらば夏よ〜」というタイトルは、この曲の歌詞にある「DIRTY OLD MAN」というフレーズから採られている。なお、一般的な邦訳としては「ふしだらな男」である。
ビータリカは、この楽曲と元メタリカのギタリストでメガデスの創始者であるデイヴ・ムステインにかけて、「Mean Mr. Mustaine」というタイトルの楽曲を発表している[4]。演奏自体はメタリカの「ザ・フォー・ホースメン」をベースとしているが、歌詞はそのまま「ミーン・ミスター・マスタード」という内容になっている[5]。
脚注編集
- ^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. p. 182. ISBN 0-517-57066-1.
- ^ Lewisohn, Mark (1996). Anthology 3 (booklet). The Beatles. London: Apple Records. p. 7. 34451.
- ^ The Beatles (2000). The Beatles Anthology. San Francisco: Chronicle Books. p. 337. ISBN 0-8118-2684-8.
- ^ “» Beatallica Guitarist Discusses ‘Abbey Load’ – Metal Assault: Interviews”. Metal Assault (2013年4月16日). 2018年12月19日閲覧。
- ^ “Beatallica – Ok some of you have already figured this one... – Facebook”. Beatallica (2013年4月17日). 2018年12月19日閲覧。