ガジュツ(莪朮、Curcuma zedoaria[1])は、ショウガ科ウコン属の1種の多年草。別名紫ウコン・夏ウコンともいうが[1]ウコン(秋ウコン、ターメリック、C. longa )、春ウコン(キョウオウC. aromatica )とは別種である[2]沖縄ではムラサキウッチン屋久島ではガゼツともいう。英語名はゼドアリー (zedoary) 、またはホワイトターメリック (white turmeric)。タイ名はマハーメーク。

ガジュツ マハーメーク
ガジュツ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 単子葉植物綱 Liliopsida
: ショウガ目 Zingiberales
: ショウガ科 Zingiberaceae
: ウコン属 Curcuma
: ガジュツ C. zedoaria
学名
Curcuma zedoaria (Christm.) Roscoe1807
和名
ガジュツ
英名
zedoary

マレーシアインドヒマラヤ原産[1]。日本には享保年間に伝来し[1]、屋久島や沖縄などの暖かい地方で栽培されている[1]。ウコンに比べ寒さに弱い。

広卵形の根茎と多くの塊茎がある。は数枚根生し、長柄があり、長楕円形をしている[3]。葉の長さは数十センチ、下部は紫がかる。葉間に広い楕円形の穂状花序があり、は卵形で緑色。5~6月頃にウコンに似た花を咲かせる[1]は淡黄色[2]

根茎生薬(日本薬局方に収録)として用いられ、芳香健胃作用がある[1][3]。ウコンよりも薬効は強いとされる。生薬としては莪朮というが[1]、中国では塊根鬱金(ウコン、キョウオウと同じ)、根茎を蓬莪朮という[1]

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g h i ガジュツ”. 学校法人 東邦大学 薬学部付属薬用植物園. 東邦大学. 2024年2月9日閲覧。
  2. ^ a b ガジュツ”. 国立健康・栄養研究所. 2024年2月9日閲覧。
  3. ^ a b ガジュツ”. 熊本大学薬学部薬用植物園 薬草データベース. 熊本大学. 2024年2月9日閲覧。

外部リンク 編集