ムーンナイト (テレビドラマ)

ムーンナイト(Moon Knight)は、マーベル・スタジオが製作するアメリカ合衆国インターネットテレビドラマシリーズ。2022年3月30日よりDisney+にて配信[1]

Moon Knight
ムーンナイト
ジャンル ドラマ
スーパーヒーロー
原作 ダグ・モエンチ
ドン・パーリン
ムーンナイト
監督 アーロン・ムーアヘッド、ジャスティン・ベンソン
出演者
国・地域 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作
製作総指揮
ケヴィン・ファイギ
ルイス・デスポジート
ヴィクトリア・アロンソ
ブラッド・ウィンダーバウム
オスカー・アイザック
モハメド・ディアブ
ジェレミー・スレイター
製作 マーベル・スタジオ
配給 ディズニー・メディア・ディストリビューション
放送
放送チャンネルDisney+
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本作にアントン・モガート役として出演しているギャスパー・ウリエルは本作が配信される直前の2022年1月19日にスキー中の衝突事故で死去したため、遺作となった[2]

あらすじ 編集

うだつの上がらない国立博物館のショップ店員スティーヴン・グラントは毎晩のように睡眠障害に悩まされており、そのせいでせっかく取り付けたデートまでダメにしてしまう。

ある日、目が覚めるとどこかもわからない場所で見覚えのない宝物(スカラベ)を持って目を覚ます。すると頭の中で不気味な声が聞こえ、更には何者かわからない不審な人物に銃を向けられ逃げるが、気付くと彼らを血まみれにしていた。

必死の想いで逃げた彼は何事もなかったように日常に戻ろうとしたが、職場にまで不審な者たちが現れてしまう。逃げ回る中、逃げ込んだトイレでパニックになっていると、鏡に映るもう1人の自分(マーク・スペクター)が自分に語りかけてきた。

「俺が救ってやるー」

その言葉を受け入れた彼は白いスーツとマントを纏った「ムーンナイト」へと姿を変える。

登場人物・キャスト 編集

スティーヴン・グラント / マーク・スペクター / ムーンナイト / Mr.ナイト / ジェイク・ロックリー英語版
演 - オスカー・アイザック、日本語吹替 - 関智一[3]
スティーヴン・グラント
温厚な博物館のギフトショップの店員。歴史・エジプト神話・遺跡オタク。ヴィーガン。 解離性同一障害の一つの人格。マークが幼少期に好きだった『トゥーム・バスター』という映画の主人公の名を取っている。
マーク・スペクター
スティーヴンと同じ体を共有する主人格。精神を病んでしまった母親への恐怖から解離性同一障害を患ってしまった。元傭兵で虐待に耐え兼ね家を飛び出した後に軍に入隊。その後、元上官のラウル・ブッシュマンの裏切りにより瀕死のところをコンスとアバターとしての契約を結び、アメミットの墓を探す労働を強いられムーンナイトとなる。気弱なスティーヴンとは違い気も強く戦闘に秀でた人格。臆病なスティーヴンにマークは様々な助言を与える。マークによれば以前は2人の住み分けが上手く出来ていたが、現在では表に出た人格の方が強くなっているとの事。
ジェイク・ロックリー
マーク内にある人格で一番乱暴かつ残忍な人格。『SPKTR』と書いてある白いリムジンの運転手で、ハンチング帽と黒革製の手袋を身につけており、ラテン系のスペイン語を話す[4]
マーク/スティーヴンはこの人格の存在に気づいておらず、コンスのみが気づいている。
ムーンナイト
コンスとアバターが契約する事により変身した姿。マークとスティーヴンどちらが表に出ているかで変身する姿が異なる。
マントタイプ
最初に召喚した全身を包帯で巻かれたような姿に白いフードとマントを纏った姿で、マーク本人によれば「コンスの神殿の儀式用アーマー」。超人的な身体能力による格闘やクレセントカッターを使った戦闘を得意とする。
スーツ(背広)タイプ
スティーヴンが主人格としてムーンナイトに変身する際は背広タイプのスーツと覆面の姿のMr.ナイトに変身する。スティーヴンがレイラにスーツを呼びだせと言われて咄嗟に背広のスーツを思ったために儀式用と違うこのようなスーツになった。マーク曰く「カーネル・サンダース」。戦闘技能は大したことはないがアヌビスの攻撃や車に轢かれてもびくともしない防御力を持つ。
レイラ・エル=フォーリー / スカーレット・スカラベ英語版
演 - メイ・カラマウィ英語版、日本語吹替 - 小松未可子[3]
考古学者であり冒険家。突如スティーヴンの前に現れてマークと呼び、スカラベを一緒に強奪した。実はスティーヴンの入れ替わった人格であるマークの妻であり、入れ替っていた際に彼女と結婚をしていた。だが、結婚自体は発掘や盗掘などの冒険ばかりできちんとしたものではなかった模様で、マークもしくはスティーヴンに入れ替わるたびに不満をもらしている。現在は気弱だが優しく、考古学の知識の話で盛り上がれるスティーヴンに惹かれている。父親を当時発掘作業で協力関係にあったマークの元上官ラウル・ブッシュマンによって殺されている。
アーサー・ハロウ英語版
演 - イーサン・ホーク、日本語吹替 - 咲野俊介[3]
スペクターに彼の内なる暗闇を受け入れることを迫るカルト教団の指導者。過去にコンスのアバターだった男。将来悪人となる者を見分ける能力があり、悪人になると見なされた者は命を奪われてしまう。実は彼の真の目的は封じられた神アメミットを復活させることであり、スペクターに近づいたのもその目的の一つであったのだ。その後、妨害するスペクターに銃弾を浴びせて殺害することに成功し、アメミットの復活に成功するが、甦ったスペクターとレイラ、コンスの活躍によりアメミットを再封印され、ムーンナイトに敗北した自身はアメリカの精神病院に連行されるも、コンスに派遣されたスペクターの三人目の人格ジェイク・ロックリーにより銃殺される描写があるが生死は不明となる。
アントン・モガート英語版
演 - ギャスパー・ウリエル、日本語吹替 - 北田理道
闇市から考古品などを収集することが趣味である富豪。取り寄せる場所にはマドリプールも含まれている。El-mermahの達人。
コンス
演 - カリム・エル・ハキム、F・マーリー・エイブラハム(声) 、日本語吹替 - 金尾哲夫
古代エジプトの月の神。かつて砂漠で瀕死状態となったマークに復活させる代わりに自身の信仰者「ムーンナイト」になるよう契約を交わした。事ある事にスティーヴンたちの前に現れては契約を盾に何かしら行動を強要するが、契約を知らないスティーヴンには逆らわれてしまい契約したとされるマークにすら逆らわれている。
ベック
演 - ロイック・マバンザ
アントン・モガートの元で働くボディガード。
ボビー・ケネディ
演 - アン・アキンジリン、日本語吹替 - 弘松芹香
警察官であり、ハロウのカルト教団の信奉者。
ビリー・フィッツジェラルド
演 - デビッド・ガンリー、日本語吹替 - 高岡瓶々
警察官であり、ハロウのカルト教団の信奉者。
クロウリー
演 - ショーン・スコット英語版
スティーヴンがよく話しかけているストリートアーティスト。
タウエレト
演 - アントニア・サリブ、日本語吹替 - 潘めぐみ
カバの頭部を持つエジプトの女神。
ヤツィル
演 - ダイアナ・ベルムデス
ハトホルのアバター。
ドナ
演 - ルーシー・サッカレー、日本語吹替 - 小林美奈
スティーヴンの同僚の一人。
ディラン
演 - サフラン・ホッキング
スティーヴンの同僚の一人。
J.B.
演 - アレクサンダー・コブ、日本語吹替 - 河本邦弘
スティーヴンの同僚の一人。
ランドール・スペクター
マークの弟。幼少時代にマークと洞窟探検に行った際に雨の水害により命を落とす。
エリアス・スペクター
演 - レイ・ルーカス、日本語吹替 - 山岸治雄
マークの父。
ウェンディ・スペクター
演 - フェルナンダ・アンドラーデ英語版、日本語吹替 - 佐古真弓
マークの母。毎日の電話は日課となっているが、実は物語開始の2ヶ月前に亡くなっていて会話していたのはスティーヴンの妄想だった。ランドールの生前は優しい母親だったが、ランドールの死をマークの仕業と思い込み暴言や折檻などで激しくマーク(スティーヴン)を責め立てていた。

設定・用語 編集

アメミットのスカラベ
アメミットのウシャブティが納められた墓への道筋を示すコンパスである、スカラベを模した黄金のオブジェ。動きだすとアメミットの墓の在処の方向を指し示しながら進み出す。
ウシャブティ
エジプトの神を封印した石の神像

エピソード 編集

通算
話数
タイトル監督脚本公開日
1"もうひとりの自分"
"The Goldfish Problem"
モハメド・ディアブジェレミー・スレーター2022年3月30日 (2022-03-30)
2"スーツ召喚"
"Summon the Suit"
アーロン・ムーアヘッド&ジャスティン・ベンソンマイケル・カステライン2022年4月6日 (2022-04-06)
3"エネアドの決断"
"The Friendly Type"
モハメド・ディアブボー・デマヨ&ピーター・キャメロン&サビル・ピルザダ2022年4月13日 (2022-04-13)
4"アメミットの墓"
"The Tomb"
アーロン・ムーアヘッド&ジャスティン・ベンソンアレックス・ミーネハン&ピーター・キャメロン&サビル・ピルザダ2022年4月20日 (2022-04-20)
5"蘇る過去"
"Asylum"
モハメド・ディアブレベッカ・カーシュ&マシュー・オートン2022年4月27日 (2022-04-27)
6"再生"
"Gods and Monsters"
モハメド・ディアブダニエル・イマン&ジェレミー・スレーター2022年5月4日 (2022-05-04)

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

外部リンク 編集