メイン・テーマ (薬師丸ひろ子の曲)

薬師丸ひろ子の曲

メイン・テーマ」は、薬師丸ひろ子の通算3枚目のシングル。1984年5月16日発売。発売元は東芝EMI(現・EMIミュージック・ジャパン)。規格品番EP: WTP-17618。

メイン・テーマ
薬師丸ひろ子シングル
初出アルバム『メイン・テーマ オリジナル・サウンドトラック』
B面 スロー・バラード
リリース
規格 7インチ・レコード
ジャンル ポップス
レーベル 東芝EMI
作詞 松本隆
作曲 南佳孝
チャート最高順位
薬師丸ひろ子 シングル 年表
探偵物語/すこしだけやさしく
(1983年)
メイン・テーマ
(1984年)
Woman "Wの悲劇"より
(1984年)
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概要 編集

薬師丸自身が出演した角川映画メイン・テーマ』の主題歌が収録されたシングル。

デビュー曲からのシングル連続首位記録更新はならなかったが、1984年のオリコン年間ヒットチャートでは、第13位を記録した。TBS系音楽番組『ザ・ベストテン』では最高4位、7週連続でランクインした(同番組の1984年・年間ランキングは20位)。オリコンチャートの登場週数は18週、チャート最高順位は週間2位、累計51.2万枚のセールスを記録した[1]

作曲者である南佳孝も「スタンダード・ナンバー[5]」のタイトルで歌い、ヒットさせている。歌詞が一部異なっており、それぞれ男性目線・女性目線から心情が綴られた内容となっている。作詞は「メイン・テーマ」同様に松本隆が手掛けている。

1986年頃までにリリースしたシングルのA面曲が映画主題歌に使用される場合、映画タイトルがそのまま曲名となることがほとんどだったが、本作も同様である。他の例としては、前出の「探偵物語」や「セーラー服と機関銃」(1981年11月)、「紳士同盟」(1986年11月)などがある。

「メイン・テーマ」「スロー・バラード」は共に『メイン・テーマ オリジナル・サウンドトラック』にも収録されている。

評価 編集

スージー鈴木は、この曲で特筆すべきは、非常に優れたアレンジを施した大村雅朗の仕事だと指摘[3]。大村雅朗の代表曲の一つで、〔言語化するのは難しいが、〕「不思議に隙間が多いけれど、密度が高い曲」と解説している[6]

収録曲 編集

全曲作詞:松本隆/作曲:南佳孝/編曲:大村雅朗

  1. メイン・テーマ 
    • 角川映画『メイン・テーマ』主題歌
  2. スロー・バラード

関連作品 編集

  • GOLDEN☆BEST 薬師丸ひろ子 - M-1収録、規格品番:TOCT-10875
  • TWIN BEST 薬師丸ひろ子 - M-1収録、規格品番:TOCT-10240
  • Essential Best 薬師丸ひろ子 - M-1収録、規格品番:TOCT-26317
  • メイン・テーマ オリジナル・サウンドトラック - M-1・2ともに収録、規格品番:WTP-90290
  • 角川映画・女優ヴォーカル・セレクション - M-1・2ともに収録、規格品番:CPC8-3010
  • ザ・ベストテン 1984〜85 - M-1収録、5社共同企画TV番組『ザ・ベストテン』オムニバス、規格品番:PCCA-2894

カバーした歌手 編集

メイン・テーマ

  • 芳本美代子 - 1985年、ライブ・アルバム『ミ・ヨ・コ Friendship Concert'85』に収録。
  • 土岐麻子 - 2012年、カバー・アルバム『CASSETTEFUL DAYS ~Japanese Pops Covers~』に収録。
  • 真心ブラザーズ - 2015年、カバー・アルバム『PACK TO THE FUTURE』に収録。

脚注 編集

  1. ^ a b 『オリコン・シングル・チャートブック(完全版):1968 - 2010』オリコン・エンタテインメント、2012年2月、801頁。ISBN 978-4-87131-088-8 
  2. ^ 別冊宝島2611『80年代アイドルcollection』p.38.
  3. ^ a b スージー鈴木 2017, p. 101.
  4. ^ 山田修爾『ザ・ベストテン』ソニー・マガジンズ、2008年、317頁。ISBN 978-4-78-973372-4 
  5. ^ 南佳孝が歌う「スタンダード・ナンバー」(1984年4月21日発売)は、全日空'84“青春ブランド沖縄”キャンペーン・ソングとなった。なお、薬師丸のものより1か月ほど早く発売されている。
  6. ^ スージー鈴木 2017, p. 102.

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集