モンスターメーカーとは、1988年に翔企画より発売されたカードゲーム[1]。また、一連のカードゲームシリーズ、およびこれらとキャラクター・世界設定を同じくするボードゲーム・コンシューマゲーム・コミック・小説などの一連の作品群を指す。作品群については『モンスターメーカーシリーズ』と称することが多い。

翔企画社長の鈴木銀一郎が多くの作品についてゲームデザインを行い[1]、各作品共通の世界設定や小説の執筆も行っている。また、ほとんどの作品について九月姫がキャラクターデザインを行い[1]、関連のイラストやコミックも執筆しており、本シリーズの顔とも言うべき主要クリエイターとなっている。以下、作画の名が無い作品は全て九月姫による。

世界はファンタジーTRPGを基調としていて、登場するキャラクターもファンタジーのキャラクターたちである。イラストの傾向と相まってユーモラスな雰囲気がある。しかしながら、作品の展開が進むに連れて、設定が明確にされて本格的なファンタジー作品へと変わっていった。

世界設定 編集

種族 編集

ウルフレンド大陸を例に取ると、ヒューマン(所謂『人間』)、エルフドワーフオーク、シャーズといった種族がある。およそ一般的なファンタジーにおける設定を踏襲するが、独自種族のシャーズについては以下に記す。

シャーズ
シャーズはシリーズ独自の種族で、猫のような耳を持った外見が特徴である。手先が器用で頭が良い。信仰する神が盗賊と商売の神であることもあって、盗賊及び商人に向いている。

神々 編集

各種族を導く七人の神が知られている。

セテト
盗賊と商売の神。シャーズの守護神。象徴石はキャッツアイ
バラン
火と戦いの神。オークの守護神。象徴石はルビー
メーラ
海の神。ゴブリンの守護神。象徴石は黒真珠
ユリン
学問と芸術の神。エルフの守護神。象徴石はエメラルド
ヘフス
鉱業と鍛冶の神。ドワーフの守護神。象徴石はオパール
イリス
恋の神。ノームコボルドの守護神。象徴石はサファイア
ゾール
農業と酒と祭りの神。ヒューマンの守護神。象徴石はダイヤモンド。エピソードによっては闇の神とされることもある。

ウルフレンド大陸 編集

シリーズにおいてもっとも一般的な舞台となる世界である。以下に主要な地理を記載する。

ブルガンディ島
大陸最大の港湾都市ブルガンディがあり、最高峰のボンベート山には神々が住んでいる(時代によってはかつて住んでいた)。神聖皇帝が主権者であり、時代によっては大陸全土に号令を下している。ヒューマンを中心に様々な種族が住む。
メルキア王国
大陸に置いてヒューマンの拠点となる王国である。首都はケフル城。他に港町のエルセア、魔術師の拠点ゾラリラといった町がある。南西のエサランバルの森はエルフの本拠地であり、ヒューマンとは交流と相互独立を維持している。
ブルグナ王国
オークの王国であり、きわめて好戦的。国土は広いが痩せていて、しばしばメルキア王国等に対して侵攻する。首都はブルグナ城。ノームやゴブリンの王国を勢力下に置き、ノルデンという港町も支配下。
シャルトン半島
シャーズが王国を形成する地方。首都の港町カスズがある。

登場キャラクター 編集

モンスターメーカーシリーズの登場キャラクターは、基本的に男女同数が用意されている。なお、キャラクター達は全ての媒体で全く同じとなっているわけではなく、媒体によって差異も見られる。

カードゲーム 編集

筆頭タイトルを含む以下の12作が翔企画より1980年代に展開されたが、現在は全て絶版。その後リバイズドシリーズが発売されている(後述)。

モンスターメーカー
1988年発売。鈴木銀一郎がゲームをデザイン。カードのイラストには当時まだ無名に近かった九月姫が起用された。それぞれ名前と個性的な姿を持ったキャラクターがカラーで描かれており、人気を呼ぶ。本作は日本における「イラスト入りRPG 風カードゲーム・ブーム」の嚆矢となり、追随作品を多く生むことになる。古典的なカードゲームミルボーンに類似しており、ダンジョン内をどれだけ進んだか(あるいは戻ったか)を表す距離カードを場に出していき、ダンジョンの奥で宝を手に入れてから無事に戻ることを目的とする。途中、モンスタートラップなどの妨害カードで他プレイヤーの前進を妨害でき、相手はこれを戦士魔法使いなどのキャラクターカードで排除する。
マジックマスター
鈴木銀一郎がモンスターメーカー1のキャラクターを見ながら想像したという、王位継承権を競うゲーム。能力値が1つから4つに増えるなど、全体に複雑さを増しており、短時間でプレイできたモンスターメーカー第1作とは対照的に、通常のマルチプレイヤーズゲーム並の難易度となった。また、イラストについてもキャラクターの頭身が引き上げられている。これ以後に発売されるモンスターメーカーシリーズの製品はいずれももっと簡潔なルールとなっており、本作は例外的に「重い」(プレイヤーの負担が比較的大きい)ゲームであった。マジックマスターはモンスターメーカーの姉妹シリーズとなり「マジックマスター3」まで発売されたが、2以降はモンスターメーカーの設定と無関係である。
モンスターメーカー2 ドラゴンバスター
シリーズ化を意識した初の作品で、パッケージデザインも描き下ろしとなった。ゲームの目的はタイトル通りドラゴン退治で、多数の武器や魔法が個別にカード化されているのが特徴。本作のゲームデザインは、鈴木銀一郎&中黒靖。
モンスターメーカー3 日本妖怪
日本の妖怪を退治するというゲーム。世界が西洋風ファンタジーでなくなったので、キャラクター・モンスター共にほとんど新規のものとなったが、それまでのモンスターメーカーのキャラクターも一部名前を当て字にして登場している。
モンスターメーカー4 4つの神秘(エレメント)
4つのエレメント(元素)、火・水・土・風の秘宝争奪戦。プレイヤーはキャラクターカードとそれに使役されるモンスターのカードのセットを出して戦う。キャラクターは魔法でモンスターを使役する術者なので、魔法使いとエルフだけで戦士などはいなかった。従ってこれまでに登場したキャラクターだけでは不足であるため、新キャラクターが大量に登場することになった。なお、エルフについて特別ルールがあったが、エルフかどうかカードに明記されておらず絵を見て判断しなければならなかったことが一部で問題となった。ゲームデザインは、鈴木猛。
モンスターメーカー5 ソフィア聖騎士団
シリーズで初めて集団戦闘を扱ったゲームで、複雑さは「マジックマスター」に次ぐ。この製品より、ホビージャパンと翔企画の提携作品として「JAS システム」のマークが入った。
モンスターメーカー学園
同じキャラクターを用いながら、ファンタジーではなく学園ものに替えた作品。ゲームの目的は男女のカップル作りで、キャラクターカードが大量に必要となるため、それまでシリーズに登場した全キャラクターでも数が足りず、本作で初登場したキャラクターもいる。
モンスターメーカー学園祭
続けて登場した学園ものだが、ルールはさらに簡略化されたものとなった。ゲームの目的は学園祭のイベントにプレイヤーが審査員となって投票して良いイベントカードを集めること。2010年に銀河企画から復刻新版が発売された。
モンスターメーカー学園 修学旅行
修学旅行の予定を組み上げる趣旨から成っている。カードをひき、あらかじめ決められたセットをそれぞれ集めて組み合わせを完成させ得点を競う。
モンスターメーカー6 7人の魔術師(スペルネームズ)
モンスターメーカー7 プロフェシー(大預言)
モンスターメーカー宇宙商人(スペース★トレーダー)
カードゲームメーカー
カードゲーム自作用の白紙カードのセット。新しいゲームを考えたり、既存のカードに加えて使う。裏面はモンスターメーカーシリーズと同一。後述のリバイズド版にも同様の白紙カードが登場した。
モンスターメーカー・リバイズド
初代「モンスターメーカー」の復刻新版。従来のルールに加え、デッキ構築戦用のルールが追加されている。2004年にHOBBY BASE銀河企画の共同で発売された。
国際通信社発行の「RPGamer」誌の第6号以降に、モンスターメーカー・リバイズド用の追加スペシャルカードが毎号2・3枚ずつ掲載された。その後、スペシャルカードのうち9 枚は読者向けに製品化された。
モンスターメーカー5・リバイズド ソフィア聖騎士団
「モンスターメーカー5 ソフィア聖騎士団」の復刻新版。従来のルールに加え、デッキ構築戦用のルールが追加されている。デッキ構築は、前記の「モンスターメーカー・リバイズド」のカードと併せて使うことができる。2005年にHOBBY BASEと銀河企画の共同で発売された。
MONSTER MAKER モンスターメーカー
初代「モンスターメーカー」のリメイク版。2018年にアークライトより発売された。
ルールが一部変更され、より短時間でプレイできるようになっている。キャラクターデザインは九月姫のものを原案としつつ、平尾リョウがイラストを担当している。

トレーディングカードゲーム 編集

モンスターメーカー世界をベースにしたトレーディングカードゲーム(TCG)であるリザレクションシリーズは、2001年からトレーディングカードゲームとしてエポック社アークライトより発売されている。イラストは主要キャラクターは九月姫が担当しているが、多数の作家が参画している。後述のテーブルトークRPG『モンスターメーカーリザレクションRPG』は関連商品として発売されたもの。

  • モンスターメーカーTCGリザレクション(2001年)
  • モンスターメーカーTCGリザレクション・リバイズド(2003年)
  • モンスターメーカーTCGリザレクション・ニュータイプ(2005年)

テーブルトークRPG 編集

複数のシリーズが存在するが、それぞれゲームシステムは独自で関連性は薄いが、モンスターメーカーのキャラクターは共通して登場する。

モンスターメーカーRPGホリィアックス
デザイナーは鈴木猛富士見ドラゴンブックより発売(1992年)。文庫TRPGとして初心者向けを意識したもので、モンスターメーカーの独自の世界観の再現というより「初心者向けファンタジーRPG」の色が強い。
モンスターメーカーRPG ブルガンディ・ドリーム
『ホリィアックス』サプリメント(1993年)
モンスターメーカーRPGリプレイ集1 ウルフレンドの冒険者
『ホリィアックス』リプレイ集(1993年)。著者(兼ゲームマスター)は藤浪智之。
モンスターメーカーRPGシナリオ集1 テン・ダンジョン
『ホリィアックス』シナリオ集(1993年)
モンスターメーカー学園RPG〈学園祭編〉
デザイナーは藤浪智之。汎用RPGシステム「マギウス」に基づくシステム。ボードゲーム要素が強く、モンスターメーカーのキャラクター同士で、対戦・協力しながらゲームを進める。同時期に企画されていたPCゲーム版『モンスターメーカー学園』とのタイアップ企画だったが、そちらは発売中止となった。富士見ドラゴンブックより発売(1995年)
モンスターメーカーリザレクションRPG
デザイナーは伏見健二エンターブレインより発売(2002年)。『リザレクションTCG』の展開に合わせ、その世界観をTRPG向けに再構築した設定となっている。
モンスターメーカー戦記 〜ロード・トゥ・ヴァルハラ〜
デザイナーは鈴木銀一郎TRPGスーパーセッション大饗宴に掲載(2002年)。電源系ゲームジャンルの所謂「シミュレーションRPG」的な内容を非電源系ジャンルに持ち込んだもので、ヘクスマップ上にキャラクターを動かして、GMが操る敵軍と戦う。
モンスターメーカーRPGレジェンド
上記の『モンスターメーカー戦記』をベースに新たにデザインしなおしたもの(こちらは、戦闘においてはヘクスマップを使用するが、一般的なTRPGである)。デザイナーは鈴木銀一郎。国際通信社より発売(2005年)。
門星明華学園 The Makers Academy
「モンスターメーカー学園」の世界観を元に、より汎用的な学園物ファンタジーにしたもの。ゲームデザインは河村有木生エンターブレインより発売(2009年)。
モチーフはモンスターメーカー学園のコンセプトを受け継いでいるものの設定的には無関係の別物である。
ウルフレンド・クエスト
ロールプレイングの要素を組み込んだ協力型カードゲーム。「一時間でプレイできるカードRPG」という謳い文句がつけられており、初心者向けテーブルトークRPGを志向している。プレイするキャラクターは自作するのではなくモンスターメーカーの有名キャラクター8人の中から選ぶ形。デザイナーは鈴木銀一郎。翔エンタープライズより発売(2012年)。

ボードゲーム 編集

モンスターメーカー ダンジョンウォーズ
ガンダウルフ、ルフィーア、ヴィシュナス、リンクのメタルフィギュア付。
モンスターメーカー ダンジョンウォーズ2
ディアーネ、ミリエーヌ、ラクーナ、チチーナのメタルフィギュア付。
1が魔術師編だったのに対し、2は戦士編。3はエルフ編が予定されていた(発売中止)。
モンスターメーカー デーモンスレイヤー
モンスターメーカー ドラゴントレジャー
モンスターメーカー ドラゴンアタック

漫画 編集

モンスターメーカー・サガ(アスキーコミックス)
初出はモンスターメーカー専門雑誌『RPGコミック』、後に『アスキーコミック』(のちのコミックビーム)に連載された。
1〜3巻までの第1部は完結しているが、4〜6巻まで刊行された第2部は未完のまま。
MONSTERMAKER学園!!(アスキーコミックス)
全1巻。モンスターメーカー学園世界を基礎とした漫画。
モンスターメーカーD(アスキーコミックス)
厳密には「サガ」の続編ではないが、共通で登場するキャラクターが存在する。初出は『月刊コミックNORA』。
全1巻。完結編となる第2部は単行本未収録だが、九月姫自身の手によって同人誌に収録された。
コミカルモンスターメーカー(アスキーコミックス)
全2巻。1巻は岡田敦志による四コマ中心の単行本、2巻はコミックアンソロジーとなっている。
モンスターメーカー2 ウルの秘剣(辰巳出版)
『コミックスーパーファミコンセレクション7』にのみ掲載。
たちばな真未による同名コンピュータゲームの漫画化だが、掲載誌は第1話を載せた7号をもって廃刊、引継ぎ誌なく終了となった。
モンスターメーカーランド(コミックマスター、コミックマスターエクストラ)
4コマ漫画とショートページ漫画がコミックマスターに1回ずつ、コミックマスターエクストラに「闇の軍団編」が二回掲載された。
モンスターメーカー 闇の竜騎士(英知出版
『PCコミックワールド Vol.1〜Vol.5』に掲載。
東洋子による同名コンピュータゲームの漫画化だが、掲載誌がVol.5で廃刊となったため、未完のまま漫画化はされていない。
また、Vol.2には九月姫によるカラーページの漫画「モンスターメーカー ライア-感傷」も掲載されていた。

この他、ブームのピーク時にはモンスターメーカーだけで4本も漫画が掲載された。

小説 編集

モンスターメーカー ドラゴンライダー〈上・下〉、嘲笑う石像 - モンスターメーカー、ナルド予言書 - モンスターメーカー〈上・下〉
以上は著者:鈴木銀一郎。発行は富士見ファンタジア文庫
絶版後に「ドラゴンライダー」と「ナルド予言書」は銀河企画から復刊された。
復刊時のイラストは一般から募集。
カードの国の大冒険
鈴木銀一郎をはじめとする複数作家のアンソロジー。発行は富士見ファンタジア文庫。
最後の竜戦士 - モンスターメーカークロニクル
作:鈴木銀一郎。発行は電撃文庫。『ドラゴンライダー』の続編。
リザレクション - モンスターメーカークロニクル
作:伏見健二。絵:下北沢鈴成。発行は電撃文庫。
「マジック・マスター」シリーズ
モンスターメーカーワールドという形で、ディオシェリル、エンデ、闇の3姉妹(イフィーヌ、メナンドーサ、ドローネ)を主軸にした「マジック・マスター」シリーズがログアウト冒険文庫から出版された。
  • 赤い髪の魔女 1995年4月15日
  • 闇の騎士団 1996年2月15日

ドラマCD 編集

モンスターメーカー 魔剣デスデリバーを探せ!

コンピュータゲーム 編集

モンスターメーカーのコンピュータゲームは、鈴木銀一郎の実子であり、『女神転生』を制作した鈴木一也が、開発の多くを手がけている。

モンスターメーカー (GBソフエル
1990年12月22日発売。「ワンダーランド」を舞台に、カード王の謎に挑戦する。
モンスターメーカー 7つの秘宝 (FC、ソフエル)
1991年12月20日発売。暗黒に捉われたゾール神対光の子の物語。
モンスターメーカー2 ウルの秘剣 (GB、ソフエル)
1993年3月19日発売。前作より100年前の物語。ヴィーナ姫の冒険。ウルの秘剣を求めてのクエスト。
モンスターメーカー バーコードサーガ (GB、ナムコ
1993年8月10日発売。バーコードボーイ専用のシミュレーションRPG
モンスターメーカー3 光の魔術師 (SFC、ソフエル)[2]
1993年12月24日発売。カードめくりのダンジョンが存在せず、シナリオもオムニバス形式。MM史上初めて一般的な形式のRPGとしてリリースされた。一般的なRPGの範疇を逸脱した高いエンカウント率で、まともに戦闘していると回復アイテムなどが尽きるほど。序盤に登場する一部ザコ敵は大ダメージと状態異常をもたらすため、非常に厄介。ボス戦も苦戦するようにデザインされており、そうした中で謎解きも行わなければならない[2]。ある魔法を使って事実上フィールドのどこへでもワープできるバグの存在から酷評を受けることもあるが、モンスターを仲間にできるシステムや仲間にしたモンスター2体を強いモンスターと交換するシステムなど評価点も存在する[3]
モンスターメーカー 闇の竜騎士 (PCENECアベニュー
1994年3月30日発売。前後編構成の前編に相当し、「To be continue…」というメッセージが出て終了するが、後編「神々の箱船」は開発中止となった。
声優
モンスターメーカーキッズ 王様になりたい (SFC、ソフエル)
1994年11月18日発売。MMキャラを使用したスゴロクゲーム、2キャラがペアとなり、出されたミッションをクリアして目的地を目指す。青いマスはカードの入手、赤いマスは敵とのバトル、緑のマスはランダムでイベントが発生する。ミッションをクリアする度に領地をもらう事が出来る国取りゲームのような流れになっている。サブキャラクターはそれぞれ個性的な特徴をもっている。[4]
モンスターメーカー4 フラッシュカード/キラーダイス (GBAサクセス
2002年12月13日発売。カードめくり式ダンジョンの復活と、所持カード(召喚モンスター)を選択するカードデッキシステムが組み込まれている。フィールドはなく、町から直接ダンジョンマップへ飛ぶステージクリアタイプのRPGとなった。フラッシュカードとキラーダイスは対になっており、ゲームとしての差異は殆ど見られないが、入手できるカードと主人公で違いを出している。
フラッシュカード
今作の主人公はレイジとユマの2人から選択。
モンスターメーカーリザレクションで使用可能のプレイカード(レイジ・ユマの2枚)が同梱されている。
キラーダイス
今作の主人公はシュウとアミの2人から選択。
モンスターメーカーリザレクションで使用可能のプレイカード(シュウ・アミの2枚)が同梱されている。
モンスターメーカー FOR PERSONAL COMPUTERS(PC-9800シリーズWIZ[1]
カードゲーム第1弾にキャラクターとしてカサンドラ・サーラ・ドローネ・メアリを追加して移植。CPU相手に8ゲームを行う。一部のキャラクターには文・鈴木銀一郎、絵・九月姫のオリジナルエンディングが用意されている[1]
モンスターメーカー マジックマスター(PC-9800シリーズ、WIZ)
設定は同名のカードゲームをモチーフとしているが、システムは戦略シミュレーションである。エンデ、メディア、エドモンドの3人の王位継承者から主人公を選ぶ。

未発売作品 編集

モンスターメーカー ホーリーダガー (SSNECインターチャネル
PCエンジン版とは無関係の新規シミュレーションRPG作品になる予定だった[5]が、こちらもまた、延期を繰り返したのち開発中止となった。

デジタル・ノベル・ゲーム 編集

わたしはダレ?(NECクリエイティブ
パソコン用ゲームブック。

ラジオ 編集

『闇の竜騎士』のプロモーションのため、ルフィーア役の笠原弘子とレイ役の久川綾による アミューズメントパーティー・ファーストアベニューTBSラジオにて放送。ただし発売延期のため、放送は発売前に終了している。

フィギュア 編集

コトブキヤから880円で、原則として5種類ずつ発売された。以下各シリーズ毎・発売順に並べている。カードゲームからという仕様を考え、テーブルトークRPGのコマとしても使えそうな大きさにまとまり、製品の入った箱も組み立て後、即クリアケースとして使用可能。

通常のシリーズ 編集

キャラクター名の後のゲーム名は、ポーズを採用したゲーム名。なお商品毎にモンスターメーカーと表記すると冗長なので「MM」と略している。

  • ディアーネ(マジックマスター)
  • ルフィーア(MM2)
  • ミリエーヌ(マジックマスター)
  • ヴィシュナス(マジックマスター)
  • エルサイス(MM2)
  • ガンダウルフ(MM2)
  • チチーナ(MM1)
  • サーラ(MM4)
  • ドラゴン(MM2)
  • シルフィード(MM4)
  • ラクーナ(MM1)
  • カサンドラ(MM5)
  • ロリエーン(MM1)
  • アルシャルク(MM2)
  • ドローネ(MM5)
  • スプライト(MM4)
  • 巨大ネズミ(MM1)
  • ゾンビ(MM1)

学園スペシャル 編集

メアリとドラゴンのみ「モンスターメーカー学園祭」、他は全て「モンスターメーカー学園」から。

  • ヴィシュナス
  • サーラ
  • ロリエーン
  • メディア
  • カサンドラ
  • ディアーネ
  • ルフィーア
  • メアリ
  • ドラゴン
  • ミリエーヌ

予約特典 編集

ルフィーアの連れている猫(マジックマスター)
ゲームボーイ版1作目の予約特典。
ディアーネのメタル製楯
こちらも特典だが、何の特典か情報不明。

キャンペーン品 編集

  • モンスターメーカー2にて主役のヴィーナ姫が立体化、懸賞などで配布された。コトブキヤによる造型。

1/12フィギュアシリーズ 編集

こちらは1種類ずつ発売。箱絵もポーズも描き下ろしで、頭身が長く、殆ど省略されていた鼻も、鼻筋が通っている。

  • ディアーネ
  • ルフィーア
  • ミリエーヌ
  • サーラ

ココアにおまかせ! 編集

少女漫画誌『アップルミステリー』で、「とんでもドールあかねちゃん」に続き連載した作品。モンスターメーカーシリーズではないが、ルフィーアがレギュラー出演している。

その他 編集

RPGコミック』1号の鈴木銀一郎へのインタビューによれば、テレビアニメの企画も来ていたという。

脚注 編集

  1. ^ a b c d e 株式会社インプレス (2021年12月22日). “ゲームデザイナー 鈴木銀一郎氏が手がけた『モンスターメーカー』”. AKIBA PC Hotline!. 2021年12月25日閲覧。
  2. ^ a b マイウェイ出版『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』 (ISBN 9784865119855、2018年10月10日発行)、87ページ
  3. ^ 株式会社QBQ編 『スーパーファミコンクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2017年。ISBN 9784865117097 p87
  4. ^ 週刊ファミコン通信 no.309. 株式会社アスキー. (1994年11月11日18日合併号). pp. 46,47, 
  5. ^ Softbank『セガサターンマガジン』1998年Vol.25 9月11日・18日合併号 164~167頁

外部リンク 編集