モーターサイクル・ダイアリーズ
『モーターサイクル・ダイアリーズ』(スペイン語: Diarios de motocicleta、英語: The Motorcycle Diaries)は2004年公開の映画。チェ・ゲバラの若き日の南米旅行記『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』をもとに、ロバート・レッドフォードとヴァルテル・サレスらによって映画化された。
モーターサイクル・ダイアリーズ | |
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Diarios de motocicleta | |
監督 | ウォルター・サレス |
脚本 | ホセ・リベーラ |
製作 |
マイケル・ノジック エドガード・テネンバウム カレン・テンコフ |
製作総指揮 |
ロバート・レッドフォード ポール・ウェブスター レベッカ・イェルダム |
出演者 |
ガエル・ガルシア・ベルナル ロドリゴ・デ・ラ・セルナ |
音楽 | グスターボ・サンタオラヤ |
撮影 | エリック・ゴーティエ |
編集 | ダニエル・レゼンデ |
製作会社 | Film4 Productions |
配給 |
フォーカス・フィーチャーズ 日本ヘラルド |
公開 |
2004年5月7日 2004年7月29日 2004年8月27日 2004年9月24日 2004年10月9日 |
上映時間 | 127分 |
製作国 |
アルゼンチン アメリカ合衆国 チリ ペルー イギリス ドイツ フランス |
言語 |
スペイン語 ケチュア語 マプチェ語 |
興行収入 | $57,642,814[1] |
ウルグアイ人の音楽家、ホルヘ・ドレクスレルによるこの映画の主題歌「河を渡って木立の中へ(Al Otro Lado del Río)」は、2004年にスペイン語の楽曲として初めてアカデミー歌曲賞を受賞した。
あらすじ ・解説
編集「これは偉業の物語ではない 同じ大志と夢を持った2つの人生が しばし併走した物語である」
1952年1月4日 、アルゼンチンのブエノスアイレスに住む医大生エルネスト(愛称フーセル)は喘息持ちにもかかわらず、先輩の「放浪科学者」こと生化学者のアルベルト・グラナードと共に1台のバイク(ポデローサ(怪力)号)にまたがり、12,000キロの南米大陸縦断旅行へ出かける。途中、恋人に会ったり、バイク事故に遭ったり、雪山を通ったり、徒歩やヒッチハイクや最後にはイカダに乗ったりと、先住民族(インディオ)や、チリのチュキカマタ銅山の最下層の労働者、ペルーのマチュ・ピチュや ハンセン病患者らとの出会いなど、行く手に巻き起こるさまざまな出来事を通して、南米社会の現実を思い知らされる。
映画のラストに80歳を超えたグラナード本人が少しだけ登場する。また、彼自身が『モーターサイクル・ダイアリーズ』の撮影に同行し撮影風景を記録したメイキング・ドキュメンタリーの『トラベリング・ウィズ・ゲバラ』(2004年) もある。
キャスト
編集役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
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エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ | ガエル・ガルシア・ベルナル | 内田夕夜 |
アルベルト・グラナード | ロドリゴ・デ・ラ・セルナ | 坂東尚樹 |
チチーナ・フェレイラ | ミア・マエストロ | 田村真紀 |
受賞・ノミネート
編集原作
編集- エルネスト・チェ・ゲバラ/棚橋加奈江訳『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』現代企画室、1997年10月(ISBN 4773897155)
- エルネスト・チェ・ゲバラ/棚橋加奈江訳『モーターサイクル・ダイアリーズ』角川書店〈角川文庫〉、2004年9月(上記の本に加筆・訂正して文庫化したもの)
出典
編集- ^ “The Motorcycle Diaries (2004)” (英語). Box Office Mojo. 2010年6月10日閲覧。
関連項目
編集- ノートン - ゲバラがポデローサ号と呼んだ「ノートン500」を製造したバイクメーカー。本来ノートン500は長距離ツーリング向けのモデルではない上、彼が乗っていたのは1939年製の旧式である。
- 2002年のイギリス映画でローレンス・エルマン監督の ドキュメンタリー『モーターサイクル旅行記』(Tracing Che)が製作されている。