ウギア

モーリタニアの通貨

ウギアアラビア語: أوقية‎、ラテン文字転写:Ouguiya)は、モーリタニア通貨単位。ISOコードはMRO。補助通貨はクムス(خمس)で、1ウギア=5クムスである。

ウギア
أوقية
Ouguiya
ISO 4217
コード
MRO
中央銀行モーリタニア中央銀行
 ウェブサイトwww.bcm.mr
使用
国・地域
モーリタニアの旗 モーリタニア
インフレ率6%
 情報源The World Factbook(2010年推計)
補助単位
 1/5クムス
通貨記号UM
硬貨
 広く流通UM5, UM10, UM20[1]
 流通は稀UM1/5, UM1
紙幣UM100, UM200, UM500, UM1000, UM2000[2]
紙幣製造ギーゼッケ アンド デブリエント
 ウェブサイトwww.gi-de.com

歴史 編集

モーリタニアは1960年フランスから独立したが、西アフリカ地域では関税同盟と共通通貨CFAフランを軸とする経済協力関係が敷かれることになった。モーリタニアも独立当初は他の旧フランス領西アフリカの国々と共にCFAフランを使用していた。

しかしこうした従来の関係が、欧州経済共同体(EEC)をモデルとした新たなものに改革されたことに反発し、1973年4月にCFAフラン圏から離脱。新たに独自通貨ウギアを導入した[3]2018年1月には、一桁切り下げるデノミネーションが行われた[4]

硬貨 編集

1973年のウギア導入と同時に、1/5、1、5、10、20の各ウギア硬貨が発行された。このうち1/5ウギア硬貨をコウムと呼ぶが、同硬貨は1974年以降、発行されていない。

紙幣 編集

1973年に100、200、1000ウギア紙幣が発行されたが、翌1974年に紙幣のデザインが一新された。1979年には新たに500ウギア紙幣が導入されている。

2004年に再び紙幣デザインの変更が行われ、通貨偽造防止対策が強化された。また同時に、2000ウギア紙幣の発行も始まっている。また2011年には5000ウギア紙幣の発行が開始された。

2018年にはデノミネーションにより新紙幣の発行が開始され、20、50、100、200、500、1000ウギアの各紙幣が発行された。これらの紙幣の材質はポリマーになっている。

脚注 編集

  1. ^ Piéces, Banque Centrale de Mauritanie
  2. ^ Billets, Banque Centrale de Mauritanie
  3. ^ 西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)における経済通貨統合 岡田昭男、外務省調査月報、2001/No.3。
  4. ^ https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/mauritania/data.html モーリタニア基礎データ(外務省)

関連項目 編集

外部リンク 編集