ヤブジラミ属(ヤブジラミぞく、学名:Torilis、和名漢字表記:藪虱属)はセリ科の一つ。

ヤブジラミ属
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: セリ目 Apiales
: セリ科 Apiaceae
: ヤブジラミ属 Torilis
学名
Torilis Adans.
  • 本文参照

特徴 編集

越年草または多年草に柄があり2-3回羽状複葉になり、粗い短毛がある。は複散形花序になり、花柄の下の総苞片と小花柄の下の小総苞片はともに発達する。筒の先の萼歯片はある。花弁は5弁で白色。果実の表面に不規則な刺毛を密生させ、刺毛には小突起があり、ざらつく。分果の隆条はあまり発達しない。

カナリア諸島地中海から東アジアにかけて約15種が知られ、日本では2種が分布し、2種が帰化している。

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日本の種 編集

  • ヤブジラミ Torilis japonica (Houtt.) DC. -日本全土、ユーラシアに分布。
  • オヤブジラミ Torilis scabra (Thunb.) DC. -本州、四国、九州、琉球、朝鮮、中国に分布。

帰化種 編集

  • タマヤブジラミ Torilis nodosa (L.) Gaertn. -地中海沿岸原産。
  • セイヨウヤブジラミ Torilis leptophylla (L.) Rchb.f. -ヨーロッパ南部原産。

ギャラリー 編集

参考文献 編集