ヤブニンジン(藪人参、学名:Osmorhiza aristata )はセリ科ヤブニンジン属多年草新潟県直江津市ではウマゼリとも呼ぶ[1]。野胡蘿蔔(ナガジラミ)[2]とも呼ばれる。

ヤブニンジン
福島県会津地方 2011年5月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: セリ目 Apiales
: セリ科 Apiaceae
: ヤブニンジン属 Osmorhiza
: ヤブニンジン O. aristata
学名
Osmorhiza aristata (Thunb.) Rydb.
シノニム
  • Uraspermum aristatum (Thunb.) Kuntze
和名
ヤブニンジン(藪人参)

特徴 編集

は直立し、長い枝を分け、高さは30-60cmになる。茎との両面に毛がある。葉は長さ7-30cmになり、2回3出羽状複葉で、小葉は卵形になり、縁に鋸歯がある。

花期は4-5月。枝先に複散形花序をつけ、小花序に少数の白色の5弁花をつける。花序の下の総苞片はあり、小花序の下にある小総苞片は下を向く。果実は細長く、上部がふくれ、下部が細まり、隆条に上を向く刺毛がある。

分布と生育環境 編集

日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、山野の日陰になる藪などに生育する。世界では、朝鮮中国アムールウスリーシベリアカフカズインドに分布する。

下位分類 編集

  • ミヤマヤブニンジン Osmorhiza aristata (Thunb.) Rydb. var. montana Makino -葉の裂片が狭く、葉の先端がとがり、全体に毛が少ない。深山に生育する。別名、オナガヤブニンジン。

脚注 編集

  1. ^ 八坂書房 (2001).
  2. ^ 『日本難訓難語大辞典』遊子館、2007。 

参考文献 編集

  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類』(1982年)平凡社
  • 林弥栄編『山溪カラー名鑑 日本の野草』(1983年)山と溪谷社
  • 八坂書房 編『日本植物方言集成』八坂書房、2001年、558頁。ISBN 4-89694-470-4 
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)