ヤマショウビン

ブッポウソウ目カワセミ科の鳥

ヤマショウビン(山翡翠、学名Halcyon pileata)は、ブッポウソウ目カワセミ科に分類される鳥。鮮やかな体色のカワセミの仲間で、日本では数の少ない旅鳥として、渡りの時に記録される。

ヤマショウビン
ヤマショウビンの個体(スンダルバンス国立公園インド西ベンガル州))
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ブッポウソウ目 Coraciiformes
: カワセミ科 Alcedinidae
亜科 : ショウビン亜科 Halcyoninae
: ヤマショウビン属 Halcyon (genus)
: ヤマショウビン
学名
Halcyon pileata
(Boddaert, 1783)
和名
ヤマショウビン
英名
en:black-capped kingfisher

分布

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中国東部や朝鮮半島で繁殖し、冬季は東南アジアへの渡りをおこない越冬する。またインドの沿岸部やスリランカには1年中生息している。

日本では主に長崎県対馬島根県隠岐石川県舳倉島など日本海側の島嶼に少数の個体が、旅鳥として渡来する。南西諸島でも、よく観察されている。その他全国的に観察記録はある。観察されるのは4月から5月にかけての春の渡りの時が圧倒的に多く、秋の渡りの時に観察されることは稀である。

日本で営巣、産卵した記録も数例あるが、それらはすべてヒナが生まれる前で失敗に終わっており、いまだ日本で繁殖が成功した記録はない。

形態

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体長は30cmほどで、ハトよりすこし小さい。くちばしと足は赤く、目は黒い。英名どおり頭が帽子をかぶったように黒く、首と胸は白い。腹はうすい黄褐色、翼の芯は黒く、翼のふちと背中は美しい紺色。からだの配色はアオショウビンとよく似ているが、からだがすこし大きく、頭部が黒く首が背中側まで白いところなどで区別する。

生態

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ふつうは森林に生息するが、獲物を捕える時は河川や農耕地、海岸などに姿を見せる。日本では、川や湖沼の岸で観察されることが多い。繁殖地では番いで生活する。

食性は動物食で、カニカエルトカゲムカデなど様々な小動物を捕食する。

繁殖形態は卵生。がけに巣穴を掘り営巣するが、シロアリのアリ塚に巣穴を掘ったり、樹洞を利用した例もある。産卵期は5-6月、産卵数は4-6個である

保全状況評価

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  • VULNERABLE (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
  • (国内)数少ない旅鳥であるため、評価されていない。

脚注

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参考文献

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関連項目

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