ヤム

ヤム芋から転送)

ヤム英語: yam)、ヤムイモヤム芋は、ヤマノイモ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属 (Dioscoreaのうち塊根)を食用とする種の総称。ヤマノイモ属には約600種が含まれる[1]が、そのうち塊根を食用とするのは一部である。

ヤム
YamsatBrixtonMarket.jpg
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉植物 monocots
: ヤマノイモ目 Dioscoreales
: ヤマノイモ科 Dioscoreaceae
: ヤマノイモ属 Dioscorea
学名
Dioscorea L.
和名
ヤム
英名
yam
Dioscorea sp.

目次

解説編集

学名からディオスコレアともいう。日本では日本原産のヤマノイモD. japonica)がよく知られており、ヤム類を総称してヤマノイモと呼ぶこともある。

アフリカ・熱帯アジアラテンアメリカ西インド諸島にかけての広い地域で主食根菜として栽培されている。

ヤムの生産量
(2005年、100万トン)
  ナイジェリア 26.6
  ガーナ 3.9
  コートジボワール 3.0
  ベナン 2.3
  トーゴ 0.6
  コロンビア 0.3
世界計 39.9
FAO調べ [1]


他の芋との混同編集

アメリカ合衆国では、オレンジ色のサツマイモがヤムと混同され、頻繁にyamと呼ばれる。ヤム栽培の経験があった西アフリカ出身の奴隷が、ラテンアメリカから北アメリカに導入されていたサツマイモをヤムと呼んだのが原因らしい。さらに1930年代に行われた消費拡大キャンペーンにより、ヤムという誤った通称が定着してしまった[2]アングロアメリカでは、アフリカ系やラテンアメリカ系の食料品店を除けば真のヤムがほとんど流通していないため、ヤムとサツマイモの違いを知る者は稀である。ヤムとサツマイモを両方「Sweet Potato」と呼ぶ人も多い。

スコットランドでは、ジャガイモもヤムと呼ばれる[3]

ユリ目で有毒なアルカロイドを持つグロリオサと地下茎の形状が似ており、誤食による死亡事故が起きている[4]

主な種類編集

 
亀甲様の形状が特徴的なキッコウリュウの塊根

栄養価編集

関連項目編集

脚註編集

[ヘルプ]
  1. ^ 『新編 食用作物』 星川清親 養賢堂 昭和60年5月10日訂正第5版 p626
  2. ^ Harold McGee『マギー キッチンサイエンス』2008年、共立出版 p.294
  3. ^ リーダーズ英和辞典』初版 (1984)、研究社
  4. ^ 自然毒のリスクプロファイル:高等植物:グロリオサ厚生労働省、2015年4月17日閲覧

外部リンク編集