ユニ・グローバル・ユニオン
ユニ・グローバル・ユニオン(略称:ユニ、英語:UNI Global Union、略称:UNI)は、スイスのジュネーブ近郊のニヨンに本部を構える労働組合の国際組織である。旧称は、ユニオン・ネットワーク・インターナショナル(略称:ユニ、英語:Union Network International、略称:UNI)である。
設立年月日 | 2000年1月 |
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組織形態 | 産業別労働組合の国際組織 |
加盟団体数 | 世界900組合(150ヵ国) |
組合員数 | 2,000万人 |
本部所在地 | スイス・ニヨン |
公式サイト | ユニ・グローバル・ユニオン |
概要
編集UNI Global Union(以下:UNI)は、国際コミュニケーション労連(CI)、国際商業事務専門職技術労連(FIET)、国際製版印刷労連(IGF)、国際芸術・マスコミ・芸能・映画放送労連(MEI)が統合して、2000年1月に設立された(旧称:Union Network International)。
世界150ヵ国・900の労働組合・2,000万人の技能労働者・サービス労働者で構成されており、国際労働運動を通じてグローバル経済のもたらす課題に対応するため結成された。
組織
編集UNIは、4年ごとに開催される世界大会が最高の決議機関であり、基本となる活動方針が決定されるほか、世界執行委員会をはじめとする役員が選出される。世界大会は、第1回が2001年9月にドイツのベルリン、第2回が2005年8月にアメリカのシカゴで開催された。2010年11月には、UNIの10周年を記念して日本の長崎で第3回世界大会が長崎県立総合体育館で開催された。2014年には南アフリカのケープタウンで第4回UNI世界大会が開催された。
また、UNIの組織機構は、「地域機構」・「業種別部会機構」と業種を横断する「専門委員会」の3つの機構が設けられている。UNI加盟組織は、それぞれの国の所在地による地域組織に所属し、関係する業種の業種別部会に参加する。
地域機構
編集4つの地域から構成されている。
- 欧州地域組織(UNI Europa):事務所(ブリュッセル)
- 米州地域組織(UNI Americas):事務所(モンテビデオ)
- アジア太平洋地域組織(UNI Apro):事務所(シンガポール)
- アフリカ地域組織(UNI Afrika):事務所(アビジャン)
業種別部会機構
編集幅広い産業をカバーするため、12の部会が設けられている。
- UNI商業
- UNI電力
- UNI金融
- UNI印刷・パッケージング
- UNI理容・美容
- UNIメディア・娯楽・芸術
- UNI郵便・ロジスティクス
- UNIビル保守管理・警備
- UNIケア
- UNI ICTS
- UNI観光
- UNI派遣
専門委員会
編集あらゆる部会の問題に取り組むために、3つの専門委員会が設けられている。
- UNI女性
- UNI青年
- UNI専門職・監督職
なお、この他に後方支援機能として、UNI SCORE(UNI戦略キャンペーン・組織化・調査・教育局)が設けられている。
UNI日本加盟組織連絡協議会
編集UNI日本加盟組織連絡協議会(UNI-LCJapan)は、日本のUNI加盟組織がUNI活動への対応を検討するとともに、意見調整をするための国内協議会であり、UNIの結成にあわせて2000年(平成12年)1月に発足した。
毎年1回、1月~2月頃に年次総会が開催されており、活動計画や役員選出が行われるとともに、運営・活動に関わる事項については、UNI-LCJapanに加盟する組織から選出されたメンバーからなる運営委員会で決定されている。日頃からUNI本部とアジア太平洋地域組織(UNI Apro)と緊密に連携した活動がすすめられている。
日本の加盟組合
編集UNI日本加盟組織連絡協議会(UNI-LCJapan)には12組織が加盟している。
- 印刷情報メディア産業労働組合連合会(印刷労連)
- 情報産業労働組合連合会(情報労連)
- 全印刷局労働組合(全印刷)
- 全国信託銀行従業員組合連合会(全信連)(賛助会員)
- 全国生命保険労働組合連合会(生保労連)
- 全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟(UAゼンセン)
- 全国労済労働組合連合会(労済労連)
- 全国労働金庫労働組合連合会(全労金)
- 全日本自動車産業労働組合総連合会(自動車総連)
- 損害保険労働組合連合会(損保労連)
- 日本放送労働組合(日放労)
- 日本郵政グループ労働組合(JP労組)
なお、日本新聞労働組合連合(新聞労連)、日本民間放送労働組合連合会(民放労連)、日本プロ野球選手会、日本プロサッカー選手会(国際プロサッカー選手会として加盟)は、UNI世界組織に直接加盟している。
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