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この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はロメロ第二姓(母方の)はパラシオです。

ヨエル・ロメロYoel Romero1977年4月30日 - )は、キューバ総合格闘家レスリング選手。ピナール・デル・リオ州ピナール・デル・リオ出身。アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ在住。アメリカン・トップチーム所属。UFC世界ミドル級ランキング2位。2000年シドニーオリンピック男子フリースタイル85kg級銀メダリスト。

ヨエル・ロメロ
Yoel Romero.jpg
基本情報
本名 ヨエル・ロメロ・パラシオ
(Yoel Romero Palacio)
通称 ソルジャー・オブ・ゴッド
(Soldier of God)
国籍  キューバ
生年月日 (1977-04-30) 1977年4月30日(42歳)[1]
出身地 ピナール・デル・リオ州ピナール・デル・リオ[1]
所属 Kampfsport Althof
アメリカン・トップチーム
身長 178cm
体重 84kg
リーチ 187cm
階級 ライトヘビー級
ミドル級
バックボーン レスリング
総合格闘技戦績
総試合数 16
勝ち 13
KO勝ち 11
判定勝ち 2
敗け 3
テンプレートを表示
獲得メダル
 キューバ
男子 レスリング・フリースタイル
オリンピック
2000 シドニー 85kg級
レスリング世界選手権
1998 テヘラン 85kg級
1999 ボーデン 85kg級
2001 ソフィア 85kg級
2002 ハルキス 84kg級
2005 ブダペスト 84kg級
パンアメリカン大会
1999 ウィニペグ 85kg級
2003 サントドミンゴ 84kg級
レスリングパンアメリカン選手権
1998 ウィニペグ 85kg級
2001 サントドミンゴ 85kg級
2002 マラカイボ 84kg級
2004 グアテマラシティ 84kg級
2007 サンサルバドル 84kg級

目次

来歴編集

アマチュアレスリング~オリンピック編集

1999年レスリング世界選手権に出場。決勝戦で1996年アトランタオリンピック金メダリストのハジムラド・マゴメドフに勝利し、男子フリースタイル85kg級で優勝を果たした。

2000年シドニーオリンピックに出場。決勝戦でアダム・サイティエフに敗れ、男子フリースタイル85kg級で銀メダルを獲得した[1]

2002年レスリング世界選手権に出場し、男子フリースタイル84kg級で準優勝を果たした。

2004年アテネオリンピックに出場し、男子フリースタイル84kg級の3位決定戦で敗退した[2]

2005年レスリング世界選手権に出場し、男子フリースタイル84kg級で準優勝を果たした。

その後は弟の住むドイツに亡命し、レスリングを続けていた。

総合格闘技編集

2009年、プロ総合格闘技デビュー。

2011年9月10日、Strikeforce初参戦となったStrikeforce: Barnett vs. Kharitonovハファエル・カバウカンチと対戦し、パウンドでKO負けを喫した。首の怪我で2013年のUFCデビューまでブランクを作る。

UFC編集

2013年4月20日、UFC初参戦となったUFC on FOX 7でクリフォード・スタークスと対戦し、飛び膝蹴りからのパウンドでKO勝ち。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2014年1月15日、UFC Fight Night: Rockhold vs. Philippouデレク・ブランソンと対戦し、グラウンドの肘打ちでTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2014年4月19日、UFC on FOX 11でミドル級ランキング13位のブラッド・タヴァレスと対戦し、3-0の判定勝ち。

2014年9月27日、UFC 178でミドル級ランキング6位のティム・ケネディと対戦。2R終了間際に数発のパンチのクリーンヒットを受けてピンチに陥るも、3Rに盛り返し、パンチでダウンを奪ってから追撃のパウンドで逆転TKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。この試合でロメロは2R終了後のインターバルにて、インターバル終了の音が鳴ってからも、余分にイスに座って休み続けたとして非難を受けたが、実際にはUFCのカットマンがロメロの傷口にワセリンを塗布しすぎたために、レフェリーとコミッショナーがそのワセリンをロメロのセコンドに拭き取るよう指示し、その間ロメロがイスに座って待つことをレフェリーが許したためである(セコンドはワセリンに触れる資格を与えられていないため最終的にレフェリーが拭き取っている)[3][4]

2015年6月27日、UFC Fight Night: Machida vs. Romeroでミドル級ランキング4位のリョート・マチダと対戦し、グラウンドの肘打ちでKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2015年12月12日、UFC 194でミドル級ランキング2位のホナウド・ジャカレイと対戦し、1Rにバックブローでダウンを奪って、2-1の判定勝ち。

2016年1月13日、全米アンチドーピング機関(USADA)がロメロに競技外ドーピング検査でアンチ・ドーピング規則違反の可能性を示したことを通知する[5]。2月8日、ロメロが2015年12月12日のホナウド・ジャカレイとの試合後に摂取したサプリメントが、USADAによる分析の結果禁止薬物で汚染されたサプリメントであったこと、またサプリメントの成分表示ラベルにその禁止薬物が記載されていなかったことを明らかにする[6]。3月23日、USADAが出場停止期間を9ヶ月間に短縮する処分を提示するがロメロはそれを拒否して仲裁に提訴した[7]

2016年4月4日、USADAがロメロから陽性反応が検出されていた禁止薬物がイブタモレンであったこと、また成分表示ラベルにイブタモレンが記載されていなかったこと、独自に同じサプリメントを入手して分析したところ汚染サプリメントであったことを発表。USADAとロメロは合意に達しロメロに6ヶ月間の出場停止処分が科せられた。ロメロは試合の夜と試合前の検査はパスしており、陽性反応を示した検査は試合後に行われた競技外検査であったため試合結果は変更されなかった[8][9][10]

2016年11月12日、UFC 205でミドル級ランキング2位のクリス・ワイドマンと対戦。3Rにワイドマンの仕掛けたタックルに跳び膝蹴りを合わせKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2017年7月8日、UFC 213のUFC世界ミドル級暫定王座決定戦でミドル級ランキング3位のロバート・ウィテカーと対戦し、一進一退の展開となったが0-3の判定負けを喫し王座獲得に失敗。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2018年2月11日、UFC 221のUFC世界ミドル級暫定王座決定戦でミドル級ランキング2位のルーク・ロックホールドと対戦し、左フックでKO勝ち。この試合はロメロが2.7ポンド体重超過したことにより、ロメロのファイトマネーの30%をロックホールドに譲渡し、ロックホールドが勝利した場合にのみ暫定王座のベルトが与えられることとなった。

2018年6月9日、UFC 225でUFC世界ミドル級王者のロバート・ウィテカーと再戦し、パンチで数度ダウンを奪うなどウィテカーを追い詰める場面があったものの、1-2の5R判定負け。この試合はロメロが0.2ポンドの体重超過したことにより、タイトルマッチからノンタイトルマッチに変更された。また、この試合はファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれたが、計量オーバーをしたロメロはボーナス獲得の権利を剥奪された。

2019年5月、2016年に薬物検査で失格した際に使用していた汚染サプリメントの製造会社を訴えていた民事裁判で、裁判所が製造会社に賠償金2,745万ドル(約30億円)をロメロへ支払うよう命じた。ただし製造会社側が出頭・陳述を一切拒否した中で行われた欠席裁判であり、ロメロ側の言い分が全面的に通る形で出された判決となったため、製造会社が賠償金の支払いに応じるかは定かでない。ロメロは「お金の問題じゃないんだ。全ての事がクリーンに明確になってとても嬉しいよ」とコメントした[11]

ファイトスタイル編集

屈強でしなやかな肉体と優れたパワーを誇り、一撃で倒すことの出来るパワフルなパンチと飛び膝蹴り、ミドルキック、ローキックなどの蹴り技を得意とする。オリンピックで銀メダルを獲得したレスラーであるが、テイクダウンの成功率は35%前後とあまり高くない[12]

人物・エピソード編集

戦績編集

総合格闘技 戦績
16 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
13 11 0 2 0 0 0
3 1 0 2 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× ロバート・ウィテカー 5分5R終了 判定1-2 UFC 225: Romero vs. Whittaker 2 2018年6月9日
ルーク・ロックホールド 3R 1:48 KO(左フック→パウンド) UFC 221: Romero vs. Rockhold
【UFC世界ミドル級暫定王座決定戦】
2018年2月11日
× ロバート・ウィテカー 5分5R終了 判定0-3 UFC 213: Romero vs. Whittaker
【UFC世界ミドル級暫定王座決定戦】
2017年7月8日
クリス・ワイドマン 3R 0:24 KO(左跳び膝蹴り) UFC 205: Alvarez vs. McGregor 2016年11月12日
ホナウド・ジャカレイ 5分3R終了 判定2-1 UFC 194: Aldo vs. McGregor 2015年12月12日
リョート・マチダ 3R 1:38 KO(グラウンドの肘打ち) UFC Fight Night: Machida vs. Romero 2015年6月27日
ティム・ケネディ 3R 0:38 TKO(パウンド) UFC 178: Johnson vs. Cariaso 2014年9月27日
ブラッド・タヴァレス 5分3R終了 判定3-0 UFC on FOX 11: Werdum vs. Browne 2014年4月19日
デレク・ブランソン 3R 3:23 TKO(グラウンドの肘打ち) UFC Fight Night: Rockhold vs. Philippou 2014年1月15日
ホニー・マルケス 3R 1:39 KO(左ストレート→パウンド) UFC: Fight for the Troops 3 2013年11月6日
クリフォード・スタークス 1R 1:32 KO(跳び膝蹴り→パウンド) UFC on FOX 7: Henderson vs. Melendez 2013年4月20日
× ハファエル・カバウカンチ 2R 4:51 KO(膝蹴り→パウンド) Strikeforce: Barnett vs. Kharitonov 2011年9月10日
ラズロ・エック 1R 0:33 KO(パンチ) Fight of the Night 2011 2011年5月27日
ニキータ・ペトロフ 1R 2:58 TKO(棄権) SFC 4: MMA Fight Night 2011年3月5日
ミハウ・フィヤウカ 3R 4:05 TKO(棄権) IFF: The Eternal Struggle 2010年10月8日
サシャ・ウェインポルター 1R 0:48 TKO(パンチ連打) Fight of the Night 2009 2009年12月20日

獲得タイトル編集

表彰編集

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(4回)
  • UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(2回)

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集