ヨルマ・パヌラ(Jorma Panula、1930年8月10日 - )は、フィンランドクラシック音楽指揮者[1]作曲家、音楽教育家。

ヨルマ・パヌラ
Jorma Panula
基本情報
生誕 (1930-08-10) 1930年8月10日(93歳)
出身地  フィンランド
ヴァーサ州 カウハヨキ
学歴 シベリウス音楽院
ジャンル 現代音楽
職業 指揮者
作曲家
音楽教師
活動期間 1963年 -

略歴 編集

シベリウス音楽院教会音楽指揮を学ぶ。レオ・フンテクディーン・ディクソンアルベール・ヴォルフフランコ・フェラーラに師事した。

トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、オーフス交響楽団で芸術監督、首席指揮者を務めた。また、客演指揮者としてフィンランド国立オペラに頻繁に出向いている。

また、ヘルシンキのシベリウス音楽院、ストックホルムストックホルム音楽大学コペンハーゲンのデンマーク王立音楽院で指揮の教授を歴任した。

パヌラは、その教授職を通して、指揮界に重要な影響を与え続けている。彼の教鞭は「隠れた手」とも呼ばれ、エサ=ペッカ・サロネンロサンジェルス・フィルハーモニック音楽監督、首席指揮者)、ミッコ・フランクベルギー国立管弦楽団の音楽監督、フィンランド国立オペラ音楽監督)、サカリ・オラモバーミンガム市交響楽団の音楽監督、首席指揮者)、ユッカ=ペッカ・サラステトロント交響楽団の音楽監督)、オスモ・ヴァンスカミネソタ管弦楽団の音楽監督、首席指揮者)、サーシャ・マキラクリーブランド管弦楽団の副指揮者)等、一流の指揮者をフィンランド国外へ送り出した。その教授法はテレビ・レポートにもあるように、弟子に指揮をさせて、残りの弟子たちと一緒にピアノなどを弾き、少し気付いたところ以外はほとんど無口なレッスンの方法である。

また、指揮の他に作曲も行っている。オペラ『ヤーッコ・イルッカ』と『川のオペラ』は、「パフォーマンス・オペラ」と呼ばれる新ジャンル、すなわち、音楽や視覚芸術、日常生活の融合分野を確立した。他に、ミュージカル、教会音楽、ヴァイオリン協奏曲、ジャズ・カプリッチョ、及び多数の声楽曲を作曲した。

現在、客演指揮者や指揮教授として、パリロンドンアムステルダムモスクワニューヨークタングルウッドオタワシドニーテルアビブなど、世界各地に出向いている。

プライベート 編集

趣味は水泳と、チェーンソーを持ってフィンランドの木を切ることである。

教育活動 編集

民音の国際コンクールに招かれたり、各種国際コンクールの審査をしたり、極めつけは自らの名を冠したマスタークラスやコンクールを盛んに開き、最も教育活動に熱心な指揮者としても知られる[2][3]。客演指揮者や指揮教授として、パリロンドンアムステルダムモスクワニューヨークタングルウッドオタワシドニーテルアビブ東京ブダペストなど、世界各地に出向いている。

脚注 編集

  1. ^ Making Maestros for the World”. query.nytimes.com. 2018年12月15日閲覧。
  2. ^ ORCHESTRAL CONDUCTING MASTERCLASS”. www.musikimpresario.com. 2018年12月15日閲覧。
  3. ^ PANULA ACADEMY”. panula-academy.com. 2018年12月15日閲覧。

外部リンク 編集

先代
トゥルク・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督
1963年 – 1965年
次代
先代
オーフス交響楽団芸術監督
1970年 – 1973年
次代
先代
ジェルジ・リゲティ
ショック賞音楽芸術部門受賞者
1997年
次代
クロノス弦楽四重奏団