ラインガウ (Rheingau) は、ドイツの地域 (Region) のひとつである。ヘッセン州の南西端でライン川の右岸、北に向かって流れていたライン川が、左に直角に向きを変え、西に向かって流れる部分の、北岸の丘陵地である。

「ガウ」(Gau) とは、フランク王国の時代に制定された小国のことであるが、現在残っているのはドイツに14あるワイン栽培地域名のラインガウだけで、ワインの生産地域名としてのみ用いられている。ライン地溝帯の中心部に位置し、現行の行政区画ではダルムシュタット行政管区ラインガウ=タウヌス郡に属す。

ワイン編集

ラインガウのワインは、ドイツのワインの中でも最も華やかで偉大なワインといわれている。栽培されているぶどうは、8割近くはドイツで最高級品種とされるリースリングで、シュロス・ヨハニスベルガーやシュロス・フォルラーツなど、ワイン好きの人なら一度は飲んでみたい銘柄がいくつもある。かつては貴族や修道院の畑であったが、現在は「鷲のマーク」の国立醸造所管理となり、伝統を守っているところもいくつかある。この地域の貴腐ワインは、フランスソーテルヌハンガリートカイとともに著名な貴腐ワインの一つに数えられる。

フランクフルト市内、フランクフルト空港からおよそ50キロ走れば、ワイン醸造所が見られる。空港からはアウトバーンのA3号線(ケルン方面行き)からA66(ヴィースバーデン方面行き)に乗り、そのまま走り続ければエストリッヒ、ヴィンケル、リューデスハイムなどワイン畑が広がる村々へ小一時間で行ける。

英語では、ラインのワインのことをホック (Hock) というが、これはこの地域にあるホホハイム村 (Hochheim) に由来する。