ラウラ・デッカー

オランダの女性海洋冒険家 (1995-)

ラウラ・デッカー(Laura Dekker、1995年9月20日[1] - )は、オランダ人海洋冒険家

ラウラ・デッカー
HISWAボートフェア」(アムステルダム)にて
生誕 (1995-09-20) 1995年9月20日(28歳)
ニュージーランドの旗 ニュージーランドファンガレイ
国籍 オランダ
ドイツ
ニュージーランド
職業 海洋冒険家
著名な実績 世界最年少でのヨット単独世界一周(寄港有り)
父:オランダ Dick Dekker
母:ドイツ Babs Müller
公式サイト Official website
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世界一周の航路
Yacht "Guppy" in Den Osse, Netherlands, on 3 August 2010

両親、ディック・デッケルとバルバラ・ミュラーの世界旅行中にニュージーランドファンガレイで生まれる。当時両親はヨットで暮らしており、海上で生まれた。1人で操船を始めたのは6歳から[2]。オランダ人の父親、ドイツ人の母親により、両国二重国籍を持っている。2002年に両親が離婚してのちは、父親とオランダに居住。

2012年1月21日(当時16歳4か月)、シント・マールテン島に帰還し、ヨット単独(シングルハンド世界一周の最年少記録を約8か月更新した[3][注 1]

単独世界一周 編集

航海まで

当初は2009年9月にスタートする予定だった。しかし、オランダの児童保護当局が「航海経験の浅さ」を理由に危険性を指摘し、8月末に計画の一時中止を、10月末には航海の禁止を命令[4][5]。その後、法廷闘争の末、2010年7月に勝訴[6]。航海計画の緩和などを条件として、出航が許可された[3]

行程

2010年8月21日イベリア半島南東端の英領ジブラルタルから、全長11.5mの愛船「グッピー (Guppy)」で出航(当時14歳)。海賊を避けるために航路を「喜望峰ルート」に変更[7]

2011年1月20日カリブ海のオランダ自治領シント・マールテン島から再出航。西回りで約50,000km[7]、大西洋を渡り、パナマ運河を抜け、太平洋のガラパゴス諸島、オーストラリア、インド洋、南アフリカの喜望峰などを経て[8]、約1年後の2012年1月21日午後3時、帰還した(トータルで518日間の航海)。[9]

記録

ギネス世界記録(英国のギネス・ワールド・レコーズ社)では、記録認定はされなかった(青少年による危険な挑戦を増やさないため[10][11]

出典・註釈 編集

  1. ^ 従来の記録保持者は、2010年5月無寄港・無支援で17歳の誕生日の3日前に達成したオーストラリア人少女、ジェシカ・ワトソン。  (豪16歳少女、ヨット世界一周を達成 - AFPBB News、2010年5月15日)
    ちなみに、ワトソンの航路は約38,000kmで、世界一周の基準とされる40,000kmには達せず。  (オランダの16歳少女、ヨットで単独で世界一周に成功 最年少記録 - CNN.co.jp、2012年1月22日)

外部リンク 編集