ラグビーワールドカップ2023・予選

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本項では、ラグビーワールドカップ2023の予選について述べる。

本大会シード 編集

2019年大会の各プールの上位3チーム(合計12チーム)が2023年大会にシードされることが2019年11月2日ワールドラグビーより発表された。フランスは開催国として出場する。

シードチームは以下の通り。

予選プロセス 編集

残り8つの出場枠について大陸別の地区予選および大陸間プレーオフ、並びに最終予選によって争う[1]。出場枠の配分は以下の通り。試合の結果等は公式サイトの記載による。

オセアニア地区 編集

(2021年・1枠)[2]

シード国のトンガとサモアが対戦し、勝者は出場枠を獲得。 敗者は2021年オセアニアカップの勝者と対決し、勝者がアジア・パシフィックプレーオフへ。

2021年7月10日(土)
  サモア 42–13   トンガ
2021年7月17日(土)
  トンガ 15–37   サモア
サモアが本大会出場、トンガはアジア・パシフィック予選へ[3]

2021年オセアニアカップ

新型コロナウイルスの影響で開催中止となり、参加予定チームの中で世界ランキング最上位のクック諸島がトンガと対戦することになった。[3]

アジア・パシフィック地区予選(パシフィック地区)

2021年7月24日(土)
  トンガ 54–10   クック諸島
トンガがアジア・パシフィックプレーオフへ

アジア地区 編集

(2021年→2022年に変更)[2]

アジアラグビーチャンピオンシップ2022の勝者がアジア・パシフィックプレーオフへ。

2022年アジアラグビーチャンピオンシップ(トップディビジョン)

今回は3チームによるトーナメント方式で実施。

 
準決勝決勝
 
      
 
2022年6月4日
 
 
  韓国55
 
2022年7月9日
 
  マレーシア10
 
  韓国21
 
 
  香港23
 
 
 
 
香港がアジア・パシフィックプレーオフへ進出。

アジア・パシフィックプレーオフ 編集

(2021年→2022年に変更・1枠)[2]

オセアニア地区から勝ち上がったトンガとアジア地区を勝ち上がった香港が対戦し、勝者は出場枠を獲得。敗者は最終予選へ。

2022年7月23日(土)
  トンガ 44-22   香港
トンガが本大会出場、香港は最終予選へ

アフリカ地区 編集

(2021年 - 2022年・1枠)[4]

アフリカカップ英語版2021の上位8チームがアフリカカップ2022に参加。

アフリカカップ2022はトーナメント方式で行われ、優勝した国が出場枠を獲得。2位は最終予選へ。

アフリカカップ2022組み合わせ

順位決定戦(3-4位、5-8位)も実施されるが、本項では割愛する。

準々決勝 準決勝 決勝
                   
       
   ナミビア 71
   ブルキナファソ 5  
   ナミビア 34
     ジンバブエ 19  
   ジンバブエ 38
   コートジボワール 11  
   ナミビア 36
     ケニア 0
   セネガル 12
   アルジェリア 35  
   アルジェリア 33
     ケニア 36  
   ウガンダ 7
   ケニア 42  
ナミビアが本大会出場、ケニアは最終予選へ。

アメリカ地区 編集

(2021年 - 2022年・2枠) アメリカ、カナダ、ウルグアイ、ブラジル、チリ、コロンビア、パラグアイの7か国が参加した。[5]

南アメリカ地区

ブラジル-パラグアイ、チリ-コロンビアの勝者が南米ラグビー選手権英語版に出場。 ウルグアイを含めた3か国で総当たりのリーグ戦を戦い,上位2チームがアメリカ地区代表決定戦に参加する。

2021年6月27日(日)
  ブラジル 29-0   パラグアイ
2021年7月4日(日)
  チリ 0(試合中止)0[注 1]   コロンビア

ブラジルとチリが南アメリカラグビー協会3か国対抗戦に出場。

2021年7月11日(日)
  ブラジル 13–23   チリ
2021年7月17日(土)
  ウルグアイ 15–10   チリ
2021年7月25日(日)
  ウルグアイ 39–13   ブラジル

1位 ウルグアイ、2位 チリ、3位 ブラジル

北アメリカ地区

アメリカとカナダが順位決定戦を行い、1位と2位を決定。

2021年9月4日(土)
  カナダ 34–21   アメリカ合衆国
2021年9月11日(土)
  アメリカ合衆国 38–16   カナダ

1位 アメリカ、2位 カナダ

アメリカ地区第1代表決定戦

北アメリカ1位のアメリカと南アメリカ1位のウルグアイが対戦し、勝者がアメリカ地区第1代表として本大会に出場する。 敗者はアメリカ地区第2代表決定戦に回る。

2021年10月2日(土)
  アメリカ合衆国 19–16   ウルグアイ
2021年10月9日(土)
  ウルグアイ 34–15   アメリカ合衆国
ウルグアイが本大会出場、アメリカはアメリカ地区第2代表決定戦へ

アメリカ地区第2代表決定戦

第1代表決定戦敗者のアメリカと、カナダ(北アメリカ地区2位)-チリ(南アメリカ地区2位)の勝者が対戦し、勝者がアメリカ地区第2代表として本大会に出場。敗者は最終予選に出場する。

2021年10月2日(土)
  カナダ 22–21   チリ
2021年10月9日(土)
  チリ 33–24   カナダ
チリが第2代表決定戦に進出、カナダは予選敗退が決定。
2022年7月9日(土)
  チリ 21-22   アメリカ合衆国
2022年7月17日(日)
  アメリカ合衆国 29-31   チリ
チリが本大会出場、アメリカ合衆国は最終予選へ

ヨーロッパ地区 編集

(2021年 - 2022年・2枠)[6]

ラグビーヨーロッパ選手権2021-2022の通算成績で争い上位2か国が出場枠を獲得。3位は最終予選へ。

ヨーロッパ選手権(チャンピオンシップ)(2021年、2022年の通算成績)

順位 チーム 勝敗 得失点 BP 剥奪 勝ち点
試合 得点 失点
1   ジョージア 10 9 1 0 325 146 +179 6 44
2   ルーマニア 10 6 0 4 289 232 +57 4 28
3   ポルトガル 10 5 1 4 335 237 +98 4 26
4   スペイン 10 6 0 4 334 244 +90 5 -10 19
5   ロシア 10 2 0 8 159 217 –58 2 10
6   オランダ 10 1 0 9 98 464 –366 0 4

[7]

2022年2月に起こったロシア・ベラルーシによるウクライナ侵攻に伴い、ロシア代表に出場停止処分が科された。[8]この処分に伴い、2022年3月に実施予定であったロシア-ジョージア、ロシア-オランダ、ロシア-ポルトガルの3試合は相手国(ジョージア・オランダ・ポルトガル)の不戦勝となった。

2022年4月28日、ワールドラグビーはスペイン代表が予選2試合で代表資格のない選手を出場させていたとして、勝ち点10点を剥奪する処分を行ったと発表した。[9]この処分に伴い、3位だったルーマニア代表と4位だったポルトガル代表の順位が繰り上がり、ルーマニアが欧州第2代表として本大会出場、ポルトガルが最終予選進出となる。

1位のジョージアと2位のルーマニアが本大会出場、ポルトガルは最終予選へ

最終予選 編集

2022年11月6日、12日、18日にドバイで開催。以下の4チームが1回総当たりで対戦し、1位チームが出場枠を獲得する[10][11]

順位 チーム 勝敗 得失点 BP 勝ち点
試合 得点 失点
1   ポルトガル 3 2 1 0 143 30 +113 2 12
2   アメリカ合衆国 3 2 1 0 133 37 +96 2 12
3   香港 3 1 0 2 43 109 –66 0 4
4   ケニア 3 0 0 3 32 175 –143 1 1
ポルトガルが本大会出場、他3チームは敗退。
2022年11月6日(日)
  アメリカ合衆国 68–14   ケニア ドバイ ザ・セブンズ
トライ: 10
コンバート: 9
トライ: 2
コンバート: 2
2022年11月6日(日)
  ポルトガル 42–14   香港 ドバイ ザ・セブンズ
トライ: 6
コンバート: 6
トライ: 2
コンバート: 2
2022年11月12日(土)
  ポルトガル 85–0   ケニア ドバイ ザ・セブンズ
トライ: 13
コンバート: 10
2022年11月12日(土)
  アメリカ合衆国 49–7   香港 ドバイ ザ・セブンズ
トライ: 7
コンバート: 7
トライ: 1
コンバート: 1
2022年11月18日(金)
香港   22–18   ケニア ドバイ ザ・セブンズ
トライ: 3
コンバート: 2
PK: 1
Raport トライ: 2
コンバート: 1
PK: 2
2022年11月18日(金)
アメリカ合衆国   16–16   ポルトガル ドバイ ザ・セブンズ
トライ: 1
コンバート: 1
PK: 1
Raport トライ: 1
コンバート: 1
PK: 1

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ コロンビア代表にコロナウイルス感染者が3名確認された為、7月3日に試合中止を決定。チリが3か国対抗戦に出場。Chile Advances Over Colombia Rugby in RWC 2023 Qualifier for Health Reasons

出典 編集

  1. ^ rugbybworldcup.com. “予選の道筋”. www.rugbyworldcup.com. 2024年2月5日閲覧。
  2. ^ a b c rugbybworldcup.com. “アジアとオセアニアでの予選”. www.rugbyworldcup.com. 2024年2月5日閲覧。
  3. ^ a b 日本と同組に入るのはサモア! オセアニア予選制し2023W杯出場権獲得 | ラグビーリパブリック” (2021年7月17日). 2022年6月25日閲覧。
  4. ^ rugbybworldcup.com. “アフリカでの予選”. www.rugbyworldcup.com. 2024年2月5日閲覧。
  5. ^ rugbybworldcup.com. “南北アメリカでの予選”. www.rugbyworldcup.com. 2024年2月5日閲覧。
  6. ^ rugbybworldcup.com. “ヨーロッパでの予選”. www.rugbyworldcup.com. 2024年2月5日閲覧。
  7. ^ Rugby World Cup 2023 Qualifier” (英語). Rugby Europe. 2022年6月25日閲覧。
  8. ^ worldrugby.org. “ロシアの出場停止処分に伴う ラグビーセブンズ競技に関する最新情報 | ワールドラグビー”. www.world.rugby. 2022年3月17日閲覧。
  9. ^ スペイン、代表資格ない選手起用でW杯出場権取り消し。ルーマニアが繰り上がりで切符獲得へ | ラグビーリパブリック” (2022年4月28日). 2022年4月28日閲覧。
  10. ^ rugbybworldcup.com. “最終予選大会” (英語). www.rugbyworldcup.com. 2022年6月25日閲覧。
  11. ^ 最終予選大会”. https://www.rugbyworldcup.com/2023. 2022年11月11日閲覧。

外部リンク 編集