ラシーン・マクドナルド

ラシーン・マクドナルドRusheen McDonald1992年8月17日 ‐ )は、ジャマイカマンデビル英語版出身の陸上競技選手。専門は400mで、自己ベストは43秒93のジャマイカ記録保持者。2013年モスクワ世界選手権男子4×400mリレーの銀メダリストである。2016年リオデジャネイロオリンピック男子4×400mリレーの銀メダリストでもあるが、この時は予選しか走っていない。

ラシーン・マクドナルド Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム ラシーン・マクドナルド
ラテン文字 Rusheen McDonald
国籍 ジャマイカの旗 ジャマイカ
競技 陸上競技短距離走
種目 400m
大学 ジャマイカの旗 ジャマイカ工科大学英語版
生年月日 (1992-08-17) 1992年8月17日(31歳)
出身地 ジャマイカの旗 マンデビル英語版
身長 175cm[1]
体重 81kg
成績
オリンピック 400m:準決勝2組6着(2016年
4x400mR:予選1組1着(2016年
世界選手権 400m:準決勝2組6着(2015年
4x400mR:2位(2013年
地域大会決勝 英連邦競技大会
400m:途中棄権(2018年
4x400mR:4位(2014年
最高世界ランク 400m5位(2015年)
自己ベスト
200m 20秒57(2015年)
400m 43秒93(2015年)ジャマイカ記録
獲得メダル
陸上競技
ジャマイカの旗 ジャマイカ
オリンピック
2016 リオデジャネイロ 4x400mR
世界選手権
2013 モスクワ 4x400mR
カリフタゲームズ (U20)
2011 モンテゴ・ベイ 4x400mR
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経歴 編集

2012年 編集

8月のロンドンオリンピック男子400mに19歳の若さで出場を果たすも、46秒67の組4着で予選敗退に終わった。

2013年 編集

8月のモスクワ世界選手権男子4×400mリレーでジャマイカチームの1走を務めると、マクドナルド、エディノ・スティール英語版オマー・ジョンソン英語版ジャボン・フランシスのオーダーで臨んだ決勝は2分59秒88をマークして2位に入り、この種目では2003年パリ大会以来、10年ぶりとなるジャマイカ勢の銀メダル獲得に貢献した[2]

2015年 編集

8月の北京世界選手権に出場すると、23日の男子400m予選で43秒93のジャマイカ新記録を樹立。大会前の自己ベストである44秒60と、2010年にジャーメイン・ゴンザレスが樹立した44秒40のジャマイカ記録を大幅に塗り替え[3]、ジャマイカ人初となる43秒台を達成して準決勝に進出したが、準決勝では44秒86とタイムを落として敗退した。決勝のみ出場した4×400mリレーはジャマイカチーム(ピーター・マシューズ英語版リカルド・チェンバース、マクドナルド、ジャボン・フランシス)の3走を務めたが、3位とは同タイム(2分58秒51)着差ありの4位に終わり、惜しくも2大会連続のメダルを逃した[4]

2016年 編集

8月のリオデジャネイロオリンピックには男子400mと4×400mリレーに出場した。ジャマイカ記録保持者(43秒93)として臨んだ400mは、昨年の北京世界選手権以降に44秒台すらマークすることができず、大会前までのシーズンベストは45秒32という状況だったが、予選をシーズンベストとなる45秒22で突破。オリンピックでは自身初の準決勝進出となったが、準決勝は46秒12と予選よりもタイムを落として敗退した[5][6]。4×400mリレーは予選でジャマイカチーム(マクドナルド、ピーター・マシューズ、ネイソン・アレン英語版、ジャボン・フランシス)の1走を務めたが、マークしたラップタイムは組の第1走者の中で一番遅い45秒8だった[7]。ジャマイカチームは2分58秒29をマークして組1着で決勝進出を決めたが、マクドナルドは予選だけの出場に終わった。

自己ベスト 編集

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
200m 20秒57 (+1.2) 2015年5月23日   キングストン
300m 31秒94 2015年9月13日   リエーティ
400m 43秒93 2015年8月23日   北京 ジャマイカ記録
室内
400m 49秒38 2016年2月20日   グラスゴー

主要大会成績 編集

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2011 カリフタゲームズ (en (U20)   モンテゴ・ベイ 400m 7位 49秒31
4x400mR 2位 3分09秒41 (2走)
パンアメリカンジュニア選手権
 (en
  ミラマー 4x400mR 4位 3分16秒73 (1走)
2012 オリンピック   ロンドン 400m 予選 46秒67
2013 世界選手権   モスクワ 4x400mR 2位 2分59秒88 (1走)
2014 世界リレー (en   ナッソー 4x400mR 予選 3分01秒17 (4走) 決勝進出[8]
英連邦競技大会 (en   グラスゴー 400m 準決勝 45秒95
4x400mR 4位 3分02秒17 (4走)
2015 世界リレー (en   ナッソー 4x400mR 4位 3分00秒23 (1走)
世界選手権   北京 400m 準決勝 44秒86 予選43秒93:ジャマイカ記録
4x400mR 4位 2分58秒51 (3走)
2016 オリンピック   リオデジャネイロ 400m 準決勝 46秒12
4x400mR 予選 2分58秒29 (1走) 決勝進出[9]
2017 世界選手権   ロンドン 4x400mR 予選 3分01秒98 (4走)
2018 英連邦競技大会 (en   ゴールドコースト 400m 決勝 DNF 準決勝45秒77

脚注 編集

  1. ^ プロフィール”. リオデジャネイロオリンピック公式サイト. 2016年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月12日閲覧。
  2. ^ 第14回世界選手権男子4×400mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2013年8月16日). 2016年8月23日閲覧。
  3. ^ I could have gone faster, says Rusheen McDonald after smashing national 400m record to secure semis spot”. Jamaica Gleaner (2015年8月23日). 2015年8月23日閲覧。
  4. ^ 第15回世界選手権男子4×400mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2015年8月30日). 2016年8月23日閲覧。
  5. ^ Eyes On Rusheen McDonald At Jamaica Olympic Trials”. World-Track And Field(world-track.org) (2016年6月28日). 2016年8月23日閲覧。
  6. ^ 第31回オリンピック男子400m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2016年8月13日). 2016年8月23日閲覧。
  7. ^ 第31回オリンピック男子4×400mリレー予選リザルト (PDF, 53.2 KB) 第31回オリンピック公式サイト 2016年11月07日閲覧
  8. ^ 予選のみ出場。決勝のジャマイカは3分10秒23の8位。
  9. ^ 予選のみ出場。決勝のジャマイカは2分58秒16の2位。

外部リンク 編集

記録
先代
ジャーメイン・ゴンザレス
(44秒40)
2010年7月22日
男子400m
ジャマイカ記録保持者
(43秒93)

2015年8月23日 -
次代
未定