ラタトゥイユラタトゥユラタトゥーユ: ratatouille)とは、フランス南部プロヴァンス地方、ニース郷土料理夏野菜煮込みである。

深皿に盛り付けたラタトゥイユ

概要 編集

玉ねぎナスピーマンズッキーニといった夏野菜をにんにくオリーブ油で炒め、トマトを加えて、ローリエオレガノバジルタイムなどの香草ワインで煮て作る。 うまみを出すためにセロリ唐辛子を用いる工夫がある。そのまま食べるか、パンと共に食べる。パスタソースにすることもある。

ラタトゥイユの語源は「touiller」(かき混ぜる)「rata」(軍隊スラングでごった煮)で、1778年に最初に書籍に登場したといわれる[1]。元々軍隊刑務所で出される料理であったため、日本語におけるいわゆる「臭い飯」と同意語として使われることがあり、「まずい料理」あるいは「粗末な料理」の代名詞としてフランス人の口に上ることもあるが、新鮮な野菜で作られたものは「ニース名物」の名に恥じない[2]

脚注 編集

  1. ^ ラタトゥイユは「不味い煮込み」?
  2. ^ 21世紀研究会編『食の世界地図』文藝春秋・P275

関連項目 編集