ラブレー (競走馬)
ラブレー (Rabelais) は、20世紀初頭に活躍したイギリスの競走馬・種牡馬。セントサイモンの産駒の一頭で、母はイギリスで6勝を上げたサティリカルである。のちフランスで種牡馬となり3度のリーディングサイアーになるなど成功した。馬名はフランスのルネサンスを代表する作家フランソワ・ラブレーが由来。体高(キ甲=首と背の境から足元まで)は約15.2ハンド(約154センチメートル)と小柄であった。
ラブレー | |
---|---|
欧字表記 | Rabelais |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 栗毛 |
生誕 | 1900年 |
死没 | 1928年11月 |
父 | St.Simon |
母 | Satirical |
母の父 | Satiety |
生国 |
![]() |
競走成績 | |
生涯成績 | 11戦6勝 |
競走馬時代編集
生涯成績は11戦6勝2着2回3着1回。おもな勝ち鞍はグッドウッドカップ、プリンスオブウェールズステークス(同名競走とは別)。
現役時代はプリンスオブウェールズステークス、ナショナルブリーダーズプロデュースステークスを含む5連勝を挙げ、大レースはグッドウッドカップに勝っている。イギリスクラシック三冠馬ロックサンドと同世代であり、クラシック戦線はそのロックサンドに負け続け、2000ギニーで3着、エプソムダービーで4着と善戦以上のことはできなかった。
種牡馬時代編集
引退後いったんロシアに売却されるも、日露戦争で売却契約が破談となり、1904年にフランスに700ギニーで売却された(1905年、800ギニーの記述もあり)。種牡馬成績はダーバー(エプソムダービー、ノアイユ賞)、ビリビ(凱旋門賞、ロワイヤルオーク賞、フランスリーディングサイアー)、後継種牡馬となったリアルト、アヴレサック(イタリアリーディングサイアー11回)など多数の優秀馬を送り出し大成功した。フランス種牡馬リーディング1位は1909,1919,1926年の3度。フランスを中心に活躍していたことからセントサイモンの悲劇にはあまり影響されず、アヴルサックの末裔リボーを通じて現在もメールラインを伸ばしている。リアルトの父系子孫であるワイルドリスクも、現在は衰退してしまったとはいえ一時大きな勢力を持っていた。
なおダーバーはフランス産馬として2頭目のエプソムダービー制覇を成し遂げた馬であり、前年導入されたジャージー規則に抵触する血が母系に入っていたことからイギリスでは半血扱いされていた。
血統表編集
ラブレーの血統セントサイモン系・14号族(14-a) / Harkaway4×5=9.38% Ion4×5 Pocahontas4×5 | (血統表の出典) | |||
父 St.Simon 1881 鹿毛 |
父の父 Galopin1872 黒鹿毛 |
Vedette | Voltigeur | |
Mrs.Ridgway | ||||
Flying Duchess | The Flying Dutchman | |||
Merope | ||||
父の母 St.Angela1865 鹿毛 |
King Tom | Harkaway | ||
Pocahontas | ||||
Adeline | Ion | |||
Little Fairy | ||||
母 Satirical 1891 栗毛 |
Satiety 1885 栗毛 |
Isonomy | Sterling | |
Isola Bella | ||||
Wifey | Cremorne | |||
Lady Mary | ||||
母の母 Chaff1880 栗毛 |
Wild Oats | Wild Dayrell | ||
The Golden Horn | ||||
Celerrima | Stockwell | |||
Slander F-No.14-a |