ランブリングアレー(欧字名:Rambling Alley2016年3月24日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2021年中山牝馬ステークス

ランブリングアレー
第16回ヴィクトリアマイル出走時
(2021年5月16日)
欧字表記 Rambling Alley[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2016年3月24日(8歳)[1]
登録日 2018年7月26日
抹消日 2022年3月23日[2]
ディープインパクト[1]
ブルーミングアレー[1]
母の父 シンボリクリスエス[1]
生国 日本の旗 日本北海道千歳市[1]
生産者 社台ファーム[1]
馬主 (有)社台レースホース[1]
調教師 友道康夫栗東[1]
競走成績
生涯成績 20戦6勝[1]
獲得賞金 2億1412万5000円[1]
勝ち鞍
GIII 中山牝馬S 2021年
Listed カシオペアS 2021年
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馬名の意味は、「田園や森林などを散策すること」+「小径」。

戦績 編集

デビュー前 編集

2016年3月24日、社台ファームで誕生。一口馬主法人「社台サラブレッドクラブ」から総額5,000万円(1口125万円×40口)で募集された。その後、栗東の友道康夫厩舎に入厩する。

2歳(2018年) 編集

10月6日、2歳新馬戦(京都芝1600m)でデビュー。中団から直線で抜け出しアルポルトの追い込みをアタマ差凌いでデビュー戦を勝利で飾る。2戦目、白菊賞はいったんは先頭に立つもラヴズオンリーユーに交わされ2着に敗れた。

3歳(2019年) 編集

3歳初戦は重賞のフラワーカップに挑戦、勝ったコントラチェックに2馬身半差の3着に入る。続く忘れな草賞は4着に敗れた。その後は左前脚に骨瘤を発症し、休養に入る。6か月半の休養明けとなった3歳以上1勝クラスは勝ち馬から2馬身半差の2着と好走、しかし、次走の3歳以上1勝クラスは10着と初めての二桁着順に沈んだ。

4歳(2020年) 編集

4歳初戦となった日田特別はスタートからハナを切るとそのまま後続に1馬身1/4差をつけ逃げ切り2勝目を飾る。昇級初戦、四国新聞杯は2番手追走から先頭に立つもマルシュロレーヌに差し切られ2着となる。続く糺の森特別は単勝1.6倍の断然人気に応え2馬身半差の完勝、3勝目を挙げた。次走、垂水ステークスは好位から抜け出し2着ショウナンバルディに1馬身半差をつけ1着、連勝でオープン昇級を果たした[3]。1番人気推された小倉記念は4コーナーで早め先頭に立ったが6着に敗れた。続くカシオペアステークスは好位でレースを進め、直線で先頭に立つと内から脚を伸ばしてきたボッケリーニに半馬身差をつけ快勝した。その後ターコイズステークスに出走し7着に終わった。

5歳(2021年) 編集

5歳初戦の愛知杯は道中中団から直線で間を割って伸びたものの外からマジックキャッスルにクビ差捕らえられ惜しくも2着に敗れた。続く中山牝馬ステークスは不良馬場で行われ中団後方で脚を溜めると、直線では大外から追い込み逃げ粘るロザムールをハナ差差し切って勝利。重賞初制覇を飾った[4]。初のGI出走となったヴィクトリアマイルは10番人気と低評価だったが勝ったグランアレグリアには4馬身離されたものの横一線の激戦となった2着争いをクビ差前に出て2着に入った[5]。その後は休養に入り、エリザベス女王杯を目標に向けてオールカマーで復帰したが、直線で伸びを欠き7着に敗れる。続くエリザベス女王杯は中団からやや捲り気味に前に上がったが直線で力尽き9着に終わった。

6歳(2022年) 編集

6歳初戦として、小倉大賞典(GIII)に出走。レースでは中団前方から外へ持ち出し、勝ち馬アリーヴォにかわされてからもしぶとく食い下がり、2着に踏ん張った[6]。3月13日の金鯱賞ではジャックドールの9着に終わった。レース後の3月16日に所有する社台サラブレッドクラブにより現役を引退して繁殖入りすることが発表された[7]。3月23日付で競走馬登録を抹消、引退後は故郷の社台ファームで繁殖牝馬となる[2]

競走成績 編集

以下の内容は、JBISサーチ[8]およびnetkeiba.com[9]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2018.10.06 京都 2歳新馬 芝1600m(良) 13 5 6 007.80(3人) 01着 R1:37.3(33.9) -0.0 0浜中俊 54 (アルポルト) 458
0000.11.25 京都 白菊賞 500万下 芝1600m(良) 9 2 2 005.90(3人) 02着 R1:33.9(34.3) -0.3 0浜中俊 54 ラヴズオンリーユー 464
2019.03.16 中山 フラワーC GIII 芝1800m(良) 13 7 10 017.30(5人) 03着 R1:47.8(34.4) -0.4 0浜中俊 54 コントラチェック 470
0000.04.07 阪神 忘れな草賞 L 芝2000m(良) 9 6 6 003.90(2人) 04着 R2:01.2(35.5) -0.6 0浜中俊 54 ラヴズオンリーユー 466
0000.10.26 京都 3歳上1勝クラス 芝2000m(重) 9 8 9 003.50(2人) 02着 R2:02.5(35.9) -0.4 0藤岡康太 53 プライドランド 468
0000.11.16 京都 3歳上1勝クラス 芝1600m(良) 18 5 10 003.10(2人) 10着 R1:34.9(35.7) -0.9 0藤岡康太 54 ハッシュゴーゴー 470
2020.02.09 小倉 日田特別 1勝 芝1800m(良) 11 2 2 002.70(1人) 01着 R1:47.5(35.4) -0.2 0吉田隼人 54 (イルーシヴゴールド) 460
0000.03.29 阪神 四国新聞杯 2勝 芝2000m(稍) 9 7 7 003.40(2人) 02着 R2:01.5(35.6) -0.1 0吉田隼人 55 マルシュロレーヌ 464
0000.05.03 京都 糺の森特別 2勝 芝1800m(良) 9 4 4 001.60(1人) 01着 R1:46.0(34.3) -0.4 0武豊 55 (ハローユニコーン) 472
0000.06.21 阪神 垂水S 3勝 芝2000m(良) 16 6 11 003.00(1人) 01着 R1:59.1(35.8) -0.3 0福永祐一 55 ショウナンバルディ 466
0000.08.16 小倉 小倉記念 GIII 芝2000m(良) 14 8 14 002.70(1人) 06着 R1:58.2(35.8) -0.7 0武豊 53 アールスター 458
0000.11.01 京都 カシオペアS L 芝1800m(良) 18 2 3 004.40(2人) 01着 R1:46.1(34.5) -0.1 0吉田隼人 54 ボッケリーニ 478
0000.12.19 中山 ターコイズS GIII 芝1600m(良) 16 7 14 005.00(2人) 07着 R1:35.1(35.8) -0.5 0吉田隼人 55 スマイルカナ 470
2021.01.16 中京 愛知杯 GIII 芝2000m(良) 18 7 14 010.10(6人) 02着 R1:58.7(35.4) -0.0 0福永祐一 54 マジックキャッスル 480
0000.03.13 中山 中山牝馬S GIII 芝1800m(不) 16 7 13 011.10(7人) 01着 R1:54.8(39.2) -0.0 0武豊 55 (ロザムール) 474
0000.05.16 東京 ヴィクトリアM GI 芝1600m(良) 18 4 8 075.2(10人) 02着 R1:31.7(33.2) -0.7 0吉田隼人 55 グランアレグリア 466
0000.09.26 中山 オールカマー GII 芝2200m(良) 16 3 6 007.10(4人) 07着 R2:12.5(35.4) -0.6 0戸崎圭太 54 ウインマリリン 474
0000.11.14 阪神 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(良) 17 3 6 012.30(6人) 09着 R2:12.8(36.9) -0.7 0吉田隼人 56 アカイイト 478
2022.02.20 小倉 小倉大賞典 GIII 芝1800m(稍) 16 6 12 006.10(3人) 02着 R1:49.5(35.8) -0.3 0藤岡康太 55.5 アリーヴォ 482
0000.03.13 中京 金鯱賞 GII 芝2000m(良) 13 8 12 037.8(10人) 09着 R1:58.2(37.8) -1.0 0藤岡康太 54 ジャックドール 478

繁殖成績 編集

馬名 生年 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 ランブリングアレーの2023 2023年 鹿毛 マインドユアビスケッツ (デビュー前)
  • 2024年2月12日現在

血統表 編集

ランブリングアレー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

ディープインパクト
2002 鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ウインドインハーヘア
1991 鹿毛
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere

ブルーミングアレー
2007 鹿毛
*シンボリクリスエス
1999 黒鹿毛
Kris S. Roberto
Sharp Queen
Tee Kay Gold Meridian
Tri Argo
母の母
*プリンセスオリビア
Princess Olivia
1995 栗毛
Lycius Mr. Prospector
Lypatia
Dance Image Sadler's Wells
Diamond Spring
母系(F-No.) プリンセスオリビア系(FN:17-b) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason 4×5=9.38%、Lyphard 4×5=9.38%、Northern Dancer5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [10]
  2. ^ ランブリングアレーの血統データ”. 競馬ラボ. 2021年8月30日閲覧。
  3. ^ [10]
  4. ^ [10]


脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ランブリングアレー|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2021年11月16日閲覧。
  2. ^ a b ランブリングアレーが競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2022年3月23日). 2022年3月23日閲覧。
  3. ^ 【垂水S】(阪神) ランブリングアレーが抜け出して人気に応える | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年11月16日閲覧。
  4. ^ 【中山牝馬S】ランブリングアレー&武豊が不良馬場を大外一気で差し切りV”. サンスポZBAT!競馬 (2021年3月13日). 2021年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月16日閲覧。
  5. ^ 【ヴィクトリアマイル】ランブリングアレー価値ある2着に友道師「勝ったも同然でしょ」エ女王杯でG1初制覇目指す!:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2021年11月16日閲覧。
  6. ^ “ランブリングアレー2着踏ん張る、藤岡康騎手「いいリズムでいい競馬」/小倉大賞典”. https://p.nikkansports.com/goku-uma/m/news/article.zpl?topic_id=1&id=202202200001303&year=2022&month=2&day=20 2022年2月24日閲覧。 
  7. ^ 21年の中山牝馬S覇者ランブリングアレーが引退、繁殖入り 社台サラブレッドクラブが発表”. ヤフー競馬 (2022年3月16日). 2022年3月16日閲覧。
  8. ^ "競走成績:全競走成績|ランブリングアレー". JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2021年9月26日閲覧
  9. ^ "ランブリングアレーの競走成績". netkeiba. ネットドリーマーズ. 2021年9月26日閲覧
  10. ^ a b c ランブリングアレー 5代血統表2021年11月14日閲覧

外部リンク 編集