ラーメーシュワラム

インドの都市

ラーメーシュワラムタミル語: இராமேசுவரம்英語: Rameswaram または Rameshwaram, Ramisseram)は、インド南部のタミル・ナードゥ州ラーマナータプラム県の都市である。ラーメーシュヴァラム (Rameshvaram) とも呼ばれる。

ラーメーシュワラム
இராமேசுவரம்
Rameswaram
タミル・ナードゥ州の位置を示したインドの地図
ラーメーシュワラムの位置
ラーメーシュワラム
ラーメーシュワラムの位置
タミル・ナードゥ州 とインド内)
座標: 北緯9度17分 東経79度18分 / 北緯9.28度 東経79.3度 / 9.28; 79.3
インドの旗 インド
タミル・ナードゥ州
行政区 ラーマナータプラム県
人口
密度
37,968 (2001年現在)
716/km2
公用語 タミル語
標準時 IST (UTC+5:30)
面積
海抜
53 km2
10 m
公式サイト municipality.tn.gov.in/rameswaram/

歴史 編集

この地は、古代インドの叙事詩ラーマーヤナ』において、ラーマ王子(ヴィシュヌ神の化身とされる)がラーヴァナにさらわれた妻シーターを助けにランカー島へ渡る際に橋をかけた場所、とされている。

14世紀初頭、ハルジー朝の遠征軍を率いていた武将マリク・カーフールがラーメーシュワラムにまで到達し、彼は遠征における勝利と君主アラー・ウッディーン・ハルジーを称えるため、モスクを建てたという。

1520年までには、ヴィジャヤナガル王国の支配下となり、その後はマドゥライ・ナーヤカ朝カルナータカ太守などに支配が移り、1795年に最終的にイギリス東インド会社の支配下となった。

1994年より、ラーメーシュワラムには基礎自治体 (Municipality) が置かれている。

地理 編集

 
パーンバン島英語版周辺の地図

タミル・ナードゥ州南東のラーマナータプラム県のさらに南東部、大陸上ではなく沖合いに2 kmほど離れたパーンバン島英語版に位置している。

パーンバン島はマンナール湾に突き出た半島の先端部に位置しており、そのさらに沖合い約50 kmには、隣国スリランカマンナール島が存在する。パーンバン島はラーメーシュワラム島とも呼ばれており、インド本土とはパーンバン橋で接続されている。ラーメーシュワラムはチェンナイマドゥライからの鉄道路線の終端の一つでもある。

ラーメーシュワラムはスリランカに最も近い都市であり、地形的にもアダムスブリッジと呼ばれるインドとスリランカを結ぶ浅瀬により結ばれている。そのため町は、越境した漁師へのスリランカ海軍の攻撃、大型船のための浚渫計画、カッチャティーブ英語版の領有権問題、スリランカ内戦によるタミル人難民といった話題で取り上げられてきた[1]

市域は53 km22001年時点の人口は37,968人[2]。 観光業と漁業が主要産業である。

宗教 編集

ラーメーシュワラムはインドにおけるヒンドゥー教の聖地の一つであり、チャール・ダーム英語版における4巡礼地の一つである。町の中心部にはシヴァ神を奉るラーマナータスワーミー寺院英語版があり、ラーメーシュワラムはシヴァ派ヴィシュヌ派の双方において巡礼地となっている[3][4]

脚注 編集

参考文献 編集

外部リンク 編集