リプリー』(The Talented Mr. Ripley)は、1999年アメリカ合衆国犯罪映画。監督はアンソニー・ミンゲラ、出演はマット・デイモングウィネス・パルトロージュード・ロウケイト・ブランシェットフィリップ・シーモア・ホフマンなど。原作は1960年フランスイタリア合作映画『太陽がいっぱい』と同一であるパトリシア・ハイスミス同名小説英語版だが、より原作に忠実なプロットとなっている。主人公トム・リプリーのその後を描いた作品として『リプリーズ・ゲーム』などが映画化されている。

リプリー
The Talented Mr. Ripley
監督 アンソニー・ミンゲラ
脚本 アンソニー・ミンゲラ
原作 パトリシア・ハイスミス
太陽がいっぱい英語版
製作 ウィリアム・ホーバーグ英語版
トム・スターンバーグ
製作総指揮 シドニー・ポラック
出演者 マット・デイモン
グウィネス・パルトロー
ジュード・ロウ
ケイト・ブランシェット
フィリップ・シーモア・ホフマン
音楽 ガブリエル・ヤレド
撮影 ジョン・シール
編集 ウォルター・マーチ
配給 アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
日本の旗 松竹
公開 アメリカ合衆国の旗 1999年12月25日
日本の旗 2000年8月5日
上映時間 140分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $40,000,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $81,298,265[1]
世界の旗 $128,798,265[1]
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第72回アカデミー賞脚色賞助演男優賞(ジュード・ロウ)、作曲賞美術賞衣裳デザイン賞にノミネートされている。

ストーリー編集

1950年代のニューヨーク。貧しく孤独な青年トム・リプリーは、ピアノ弾きの代役として出向いたパーティで、借りて着ていたジャケットのために、大富豪のグリーンリーフに息子のディッキーと同じプリンストン大学の卒業生と間違われる。とっさにディッキーの友人を装ったトムは、グリーンリーフにすっかり気に入られ、地中海で遊び呆けているディッキーを連れ戻すように依頼される。これをチャンスと思ったトムは、ジャズが好きというディッキーと話を合わせるためにジャズに関する知識を猛勉強し、イタリアに向かう。 イタリアに着いたトムは、大学の友人を装いディッキーに近づく。父親に依頼されて自分を連れ帰ろうとしているトムに、はじめは反発していたディッキーだったが、トムがジャズに詳しいことを知ると、周りにいないタイプの人間という物珍しさもあり、トムを連れ回して遊ぶようになる。豪華で贅沢なバカンスを共に過ごすうちに、傲慢で身勝手だが魅力的なディッキーにトムは憧れ以上の愛情を抱き始める。しかし、トムの物珍しさにも飽きたディッキーは徐々にトムの存在が疎ましくなる。そして遂にディッキーから激しい罵りの言葉で別れを告げられたトムは発作的にディッキーを殺してしまう。

ホテルに戻ったトムはフロント係にディッキーと間違われたことから、ディッキーになりすますことを思いつく。トムとディッキーの二重生活を巧みにこなし、悠々自適な生活を続けるトムだったが、ディッキーの旧友フレディが現れ、トムを怪しんだことから、フレディを事故に見せかけ殺害する。

一方、ニューヨークからの船でディッキーのフリをして知り合った名家の令嬢メレディスと再会したトムは、彼女をエスコートしていた青年ピーターと知り合い、愛し合うようになる。その後、ディッキーの恋人マージに怪しまれつつも、何とか切り抜け、まんまと財産をものにしたトムは、ピーターと船旅に出る。しかし、その船でトムはメレディスと出会ってしまう。いまだにトムをディッキーと信じているメレディスとキスしているところをピーターに見られる。嘘をつき続けることに苦しむトムは愛するピーターをも手にかける。

キャスト編集

役名 俳優 日本語吹替
ソフト版 テレビ朝日
トム・リプリー マット・デイモン 石田彰 水島裕
マージ・シャーウッド グウィネス・パルトロー 渡辺美佐 日野由利加
ディッキー・グリーンリーフ ジュード・ロウ 大場真人 平田広明
メレディス・ローグ ケイト・ブランシェット 沢海陽子 塩田朋子
フレディ・マイルズ フィリップ・シーモア・ホフマン 井上智之 坂口候一
ピーター・スミス=キングスレー ジャック・ダヴェンポート 遠藤純一 宮本充
ハーバート・グリーンリーフ ジェームズ・レブホーン 大木民夫 稲垣隆史
ロヴェリーニ警部 セルジオ・ルビーニ英語版 原康義
アルヴィン・マッキャロン フィリップ・ベイカー・ホール 小関一
ジョーン セリア・ウェストン

スタッフ編集

作品の評価編集

映画批評家によるレビュー編集

Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「マット・デイモンの不安にさせる演技がアンソニー・ミンゲラ監督の艶やかな演出と好対照をなす、ダークなツイストを効かせており、『リプリー』は長く尾を引くサスペンススリラーとなっている。」であり、134件の評論のうち高評価は84%にあたる112件で、平均点は10点満点中7.3点となっている[2]Metacriticによれば、35件の評論のうち、高評価は31件、賛否混在は2件、低評価は2件で、平均点は100点満点中76点となっている[3]

受賞歴編集

出典編集

  1. ^ a b c The Talented Mr. Ripley (1999)”. Box Office Mojo. 2010年7月31日閲覧。
  2. ^ The Talented Mr. Ripley (1999)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年2月23日閲覧。
  3. ^ The Talented Mr. Ripley Reviews” (英語). Metacritic. 2021年2月23日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集