リン・ワシントン(Lynn Washington, 1978年4月3日[1] - )は、アメリカ合衆国の元バスケットボール選手カリフォルニア州出身。ポジションはスモールフォワードパワーフォワード。身長200cm、体重102kg、足のサイズ32cm。ニックネームは「ジェネラル・リン」(ジェネラルは「将軍」と言う意味)。

リン・ワシントン
Lynn Washington
引退
ポジション SF/PF
基本情報
愛称 "ジェネラル・リン"
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1978-04-03) 1978年4月3日(46歳)
出身地 アメリカ合衆国カリフォルニア州
身長(現役時) 200cm (6 ft 7 in)
体重(現役時) 102kg (225 lb)
永久欠番 大阪エヴェッサ  44 
選手経歴
2000-2004
2004-2005
2005-2012
新潟アルビレックス
タピオラン・ホンカ
大阪エヴェッサ

来歴 編集

9歳の頃にバスケットボールを始める。父親は陸上競技の選手であった。[要出典]

サンノゼ市立大学からインディアナ大学へ編入し[2]、卒業後の2000年新潟アルビレックス入団。日本リーグ連覇に貢献し、2001-02シーズンにはチームメイトの平岡富士貴庄司和広とともにベスト5に選ばれる。

2004年に退団後、フィンランドリーグのタピオラン・ホンカを経て、2005年に再来日し大阪エヴェッサに入団。背番号44。チームをbjリーグ初代王者に導き、初代MVPを獲得した。

2006-07シーズンも連覇に貢献しベストファイブに選ばれる。

2007-08シーズンは主将に就任。しかし、11月18日守口市民体育館で行われた東京アパッチ戦で全治4ヶ月の重傷を負う。人生で初となる手術を受けた後、堺市金岡公園体育館で行われたライジング福岡戦で復帰する。手術前のダイナミックなプレーこそ取りもどせなかったものの、プレーオフでMVPを獲得し、大阪エヴェッサの3連覇に大きく貢献する。

2008年オフに選手が大幅に入れ替わり、チーム発足時からの所属選手はワシントンと波多野和也の2人のみになっていた。2008-09シーズンはチームの連覇はストップしたが、自身は2度目のbjリーグベスト5に選出される。2009年オフには波多野も埼玉ブロンコスへ移籍したため、発足時から在籍する選手はワシントンただ一人となった。同年9月、エヴェッサと契約を延長した[3]

2011年1月、チームの地元、大阪で開催されたbjリーグオールスターゲームでMVPを受賞。

2011年10月15日、住吉スポーツセンターで行われた高松ファイブアローズ戦でbjリーグの選手として初めて通算5000得点を達成した[4]

2012年1月、さいたまスーパーアリーナで開催されたbjリーグオールスターゲームで2年連続MVPを受賞。

2012年2月23日、妻が前年11月に乾燥大麻を密輸したとして逮捕され[5]、そして、リン自身も、3月13日、大麻取締法違反容疑で逮捕された[6]。同月30日、不起訴処分[7]。翌月9日、大阪エヴェッサはワシントンの引退を発表した[8]。6月8日、大阪エヴェッサはワシントンの功績を讃えるため、大阪所属時につけていた背番号44番を永久欠番に指定した[9]

人物 編集

趣味は「小説を読むこと」。母国から月に2~3冊のペースで取り寄せているという。好きな作家はジョン・グリシャムとティム・ラヘイ。好きな食べ物はお好み焼きである。また、大阪の事を「昔住んでたサンノゼみたいだ」とコメントしている。[要出典]

好きなNBAプレイヤーはマジック・ジョンソンである[要出典]

成績 編集

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

bjリーグレギュラーシーズン 編集

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
bjリーグ 2005-06 大阪 36 36 33.19 .505 .301 .802 11.00 3.64 0.75 0.58 2.92 20.39
bjリーグ 2006-07 大阪 36 34 35.17 .495 .312 .844 10.78 3.11 0.92 0.58 2.31 22.22
bjリーグ 2007-08 大阪 14 14 32.79 .526 .333 .771 8.42 2.71 0.86 0.21 1.79 21.71
bjリーグ 2008-09 大阪 52 52 36.98 .506 .374 .795 12.87 3.31 1.23 0.81 2.69 25.90
bjリーグ 2009-10 大阪 48 46 30.08 .482 .319 .743 9.38 2.79 1.29 0.98 1.88 20.13
bjリーグ 2010-11 大阪 43 41 31.49 .460 .326 .738 9.91 3.02 0.84 0.28 2.42 19.65
bjリーグ 2011-12 大阪 34 29 31.38 17.88
キャリア 263 252

脚注 編集

  1. ^ Lynn Washington - Asia basketball.com(2022年11月11日閲覧)
  2. ^ Lynn Washington Signs National Letter of Intent”. インディアナ大学 (1998年4月14日). 2013年5月26日閲覧。
  3. ^ リン・ワシントン選手との選手契約基本合意のお知らせ”. 大阪エヴェッサ (2009年9月8日). 2013年5月26日閲覧。
  4. ^ Former Evessa star Washington claims he is ‘blackballed’ despite exoneration”. ジャパンタイムズ (2012年9月29日). 2013年5月26日閲覧。
  5. ^ 二宮清純 (2012年3月15日). “bjリーグ情報 : bjリーグ、薬物問題対策委員会を設置”. スポーツコミュニケーションズ. 2013年5月26日閲覧。
  6. ^ 大阪エヴェッサ リン・ワシントン選手逮捕を受けて”. 新潟アルビレックスBB (2012年3月15日). 2013年5月26日閲覧。
  7. ^ 大阪リン・ワシントン選手の不起訴処分に関するお知らせ”. 新潟アルビレックスBB (2013年4月2日). 2013年5月26日閲覧。
  8. ^ 朝日新聞 2012年4月10日朝刊14版 20ページ
  9. ^ 大阪エヴェッサ永久欠番のお知らせ大阪エヴェッサ公式サイト2012年6月8日

関連項目 編集

外部リンク 編集