リヴァイアサンのセカイ

リヴァイアサンのセカイ』はチャーによる日本のライトノベルである。挿絵は千田衛人が担当した。

リヴァイアサンのセカイ
ジャンル 伝綺
小説
著者 チャー
イラスト 千田衛人
出版社 スクウェア・エニックス
掲載サイト ガンガンONLINE
レーベル ガンガンノベルズ
発売日 2011年3月22日
連載期間 2010年11月11日 - 2011年1月13日
巻数 全1巻(本編1巻)
話数 3話
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル
ポータル 文学

概要 編集

同人サークル「機械式少女」のチャーの商業作品としての処女作である。2010年11月よりガンガンONLINEにて全3話が連載された。

2011年3月には全3話が単行本としてリリースされる。

売上次第で続編が出る可能性があることが著者であるチャーより示唆されていたが、続編は現在に至るまで出ていない。

出版元であるスクウェア・エニックスのゲーム「ファイナルファンタジーシリーズ」に出てくるリヴァイアサンとは無関係。

あらすじ 編集

舞台は、フランスが革命直後で、中国では秦が統一をしようとしている架空の世界での日本。鎖国を解いてすぐの日本で、吸血鬼による死者30名を数える事件、津山事件が起きた。

それによって、日本政府は吸血鬼と対等に戦える人間、ピースメイカーの育成を始めた。

倉田零時は、ピースメイカー候補の一人として、在日中のフランスのピースメイカー、リニアの護衛を任される。

リヴァイアサン、吸血鬼、ピースメイカー………。

そして運命は、彼らを果てしなく続く戦いのセカイへと導いていくことになる。

登場人物 編集

倉田零時(くらた れいじ)
本作のメインとなる人物。
軽妙な性格だが、非常事態にすぐ臨戦状態に移れる野性的勘と冷静さをもつ。
現代のヒーローであるピースメイカーになりたいと願っている。
豊富な知識やその身体能力の高さでピースメイカーの候補とされている。
マリー・アンペール
本作のメインヒロインの吸血鬼。種族はロード。
怪力に加えて、ある程度の格闘の心得を持つ。
人間を敵視するが心根は優しい少女。
リニア・フレデリク・ルイ・ヴィエス・ド・カラバ
フランスのピースメイカー。
甲冑を着た騎士然とした女性。
とある時に出会った浅草の揚げ饅頭が好物。
電気を操る剣のアーティファクト「クーロン」を持つ。
アンヌ・ラボアジェ
マリーのメイド吸血鬼。種族はオリジナル。
傷ついた身体を回復させる能力を持つ。
主人であるマリーにオタク知識を教育したり、おしおきと称して痴漢したりと、マリーに執心している一面を持つ。
魯班(ろはん)
メガネ系吸血鬼。種族はセカンド。
豊富な知識を駆使して相手を追い詰めていく頭脳派。
同胞を殺したリニアに復讐心を燃やしている。
本名は公輸盤(こうしゅばん)。魯の国の出身。

設定 編集

リヴァイアサン
吸血鬼たちが恐れている、セカイを支配している怪物の別称。
トマス・ホッブズの著書リヴァイアサンに由来する。
吸血鬼
マリーをはじめとする、高い身体能力を有している種族。
大きく分けて3種類存在する。
オリジナル
人間にはない能力「魔法」を持つ吸血鬼。
各々が人間以上の怪力を持つ。
ロード
オリジナルの中でも、人間を吸血鬼にする能力を持つ吸血鬼。
その多くがトップクラスの怪力を有する。
セカンド
ロードによって吸血鬼になった元人間。
人間以上の膂力を得るがオリジナルほどではなく、魔法も持たない。
ピースメイカー
吸血鬼と戦うために育成された超人。
その身体能力は吸血鬼を大幅に上回る。
アーティファクト
ピースメイカーが吸血鬼と戦うための兵器。
対吸血鬼の武器として圧倒的な力を有している。

既刊一覧 編集

外部リンク 編集