リーガ1 2013-14
リーガ1 2013-14は、1909-10シーズンに創設されてから96シーズン目のリーガ1(ルーマニアサッカー1部リーグ)である。2013年7月19日から2014年5月21日まで実施された。大会名はスポンサーであるベルゲンビアーの名を冠し、リーガ1・ベルゲンビアー(英語: Liga I Bergenbier)。
シーズン | 2013-14 |
---|---|
優勝 |
FCステアウア・ブカレスト (25回目) |
降格 |
FCヴァスルイ ACSポリ・ティミショアラ AFCサジェアタ・ナヴォダリ ASCコロナ2010ブラショヴ |
UCL 2014-15出場 | FCステアウア・ブカレスト |
UEL 2014-15出場 |
FCアストラ・ジュルジュ FCペトロルル・プロイェシュティ CFRクルジュ |
得点王 |
リビウ・アンタル (15得点) |
← 2012-13 2014-15 → |
全18クラブがホーム・アンド・アウェーを1回、2回戦総当たり戦(各チーム34試合)を実施して順位を決定した。
概要
編集2013-14シーズンは、2012-13シーズンのルーマニア2部リーグからFCボトシャニ、AFCサジェアタ・ナヴォダリ、ASCコロナ2010ブラショヴ、ACSポリ・ティミショアラの4チームが昇格した。
2012-13シーズン8位のFCラピド・ブカレスト、同12位のFCウニヴェルシタテア・クルジュは降格圏外だったが、2013-14シーズンのライセンスを取得できなかったため、一時は両チームの2部リーグ降格が発表された[1]。しかし、ウニヴェルシタテア・クルジュがスポーツ仲裁裁判所(TAS)に提訴し、2013年7月3日、Uクルジュのリーガ1残留が確定した。
また、ルーマニアサッカー連盟は同15位のCSコンコルディア・キアジナとラピド・ブカレストが2013-14シーズンの最後の1チームを決めるためのプレーオフを実施すると発表した。プレーオフは2013年7月13日に実施され、延長戦の末、ラピド・ブカレストが2-1で勝利した。しかし、この決定を不服としたコンコルディア・キアジナがTASに提訴し、2013年8月2日、コンコルディア・キアジナのリーガ1残留とラピド・ブカレストの2部リーグ降格が決定した[2]。すでに消化されていた2試合は無効試合となり、試合結果は破棄された。
この結果、ルーマニアの首都ブカレストのクラブはFCステアウア・ブカレストとFCディナモ・ブカレストの2クラブとなった。リーガ1に所属するブカレストのクラブが2つだけになるのは1952シーズン以来、61シーズンぶりの出来事である。
結果
編集FCステアウア・ブカレストが2シーズン連続、通算25回目の優勝を果たした。ステアウア・ブカレストはUEFAチャンピオンズリーグ 2014-15予選2回戦出場権、クパ・ロムニエイで優勝した2位のFCアストラ・ジュルジュはUEFAヨーロッパリーグ 2014-15予選3回戦出場権、3位のFCペトロルル・プロイェシュティは同予選2回戦出場権を獲得した。4位のFCディナモ・ブカレスト、5位のFCヴァスルイはUEFAライセンスを取得できなかったため、6位のCFRクルジュが繰り上げで同予選2回戦出場権を獲得した[3]。
16位のACSポリ・ティミショアラ、17位のAFCサジェアタ・ナヴォダリ、18位のASCコロナ2010ブラショヴは2部リーグに降格する。また、5位のヴァスルイも財政的な理由により、2014-15シーズンのライセンスが発行されなかったため、2部リーグに降格する[4]。これに伴い、自動降格圏の15位に終わったFCブラショヴはヴァスルイの代わりにリーガ1に残留することが決定した。
FCヴァスルイのリビウ・アンタルが15得点で得点王に輝いた。
2013-14シーズン所属クラブ
編集クラブ | 所在地 | 前年成績 |
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FCステアウア・ブカレスト | ブカレスト | リーガ1優勝 |
CSパンドゥリイ・トゥルグ・ジウ | トゥルグ・ジウ | 同2位 |
FCペトロルル・プロイェシュティ | プロイェシュティ | 同3位 |
FCアストラ・ジュルジュ | ジュルジュ | 同4位 |
FCヴァスルイ | ヴァスルイ | 同5位 |
FCディナモ・ブカレスト | ブカレスト | 同6位 |
FCブラショヴ | ブラショヴ | 同7位 |
CFRクルジュ | クルジュ=ナポカ | 同9位 |
CSガズ・メタン・メディアシュ | メディアシュ | 同10位 |
FCオツェルル・ガラツィ | ガラツィ | 同11位 |
FCウニヴェルシタテア・クルジュ | クルジュ=ナポカ | 同12位 |
FCヴィトルル・コンスタンツァ | キアジナ | 同13位 |
FCチェアラゥル・ピアトラ・ネアムツ | ピアトラ・ネアムツ | 同14位 |
CSコンコルディア・キアジナ | キアジナ | 同15位 |
FCボトシャニ | ボトシャニ | 2部Seria I優勝 |
AFCサジェアタ・ナヴォダリ | コンスタンツァ | 同2位 |
ASCコロナ2010ブラショヴ | ブラショヴ | 2部Seria II優勝 |
ACSポリ・ティミショアラ | ティミショアラ | 同2位 |
- 2012-13シーズンの成績順。8位のFCラピド・ブカレスト、16位のCSトゥルヌ・セヴェリン、17位のCSMストゥデンツェスク・ヤシ、18位のACFグロリア・ビストリツァの4チームは2部リーグに降格した。
順位表
編集順位1 | クラブ | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 勝点 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | FCステアウア・ブカレスト (C) | 34 | 22 | 11 | 1 | 71 | 20 | +51 | 77 | UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15予選2回戦 |
2 | FCアストラ・ジュルジュ | 34 | 22 | 6 | 6 | 70 | 28 | +42 | 72 | UEFAヨーロッパリーグ 2014-15予選3回戦2 |
3 | FCペトロルル・プロイェシュティ | 34 | 18 | 14 | 2 | 53 | 20 | +33 | 68 | UEFAヨーロッパリーグ 2014-15予選2回戦 |
4 | FCディナモ・ブカレスト | 34 | 17 | 8 | 9 | 52 | 34 | +18 | 59 | |
5 | FCヴァスルイ | 34 | 15 | 6 | 13 | 38 | 32 | +6 | 513 | 2部降格 |
6 | CFRクルジュ | 34 | 13 | 12 | 9 | 44 | 33 | +11 | 51 | UEFAヨーロッパリーグ 2014-15予選2回戦 |
7 | CSパンドゥリイ・トゥルグ・ジウ | 34 | 14 | 8 | 12 | 59 | 39 | +20 | 50 | |
8 | FCボトシャニ | 34 | 12 | 7 | 15 | 36 | 52 | -16 | 43 | |
9 | FCチェアラゥル・ピアトラ・ネアムツ | 34 | 10 | 11 | 13 | 27 | 31 | -4 | 41 | |
10 | FCオツェルル・ガラツィ | 34 | 12 | 5 | 17 | 43 | 52 | +9 | 41 | |
11 | FCウニヴェルシタテア・クルジュ | 34 | 11 | 7 | 16 | 29 | 46 | -17 | 40 | |
12 | FCヴィトルル・コンスタンツァ | 34 | 10 | 10 | 14 | 29 | 50 | -21 | 40 | |
13 | CSガズ・メタン・メディアシュ | 34 | 10 | 9 | 15 | 32 | 38 | -6 | 39 | |
14 | CSコンコルディア・キアジナ | 34 | 10 | 9 | 15 | 34 | 47 | -13 | 39 | |
15 | FCブラショヴ | 34 | 9 | 11 | 14 | 32 | 40 | -8 | 38 | |
16 | ACSポリ・ティミショアラ | 34 | 10 | 8 | 16 | 26 | 42 | -16 | 38 | 2部降格 |
17 | AFCサジェアタ・ナヴォダリ | 34 | 10 | 8 | 16 | 32 | 54 | -22 | 38 | |
18 | ASCコロナ2010ブラショヴ | 34 | 2 | 8 | 24 | 20 | 69 | -49 | 14 |
1 順位決定方法は、1.勝ち点、2.当該チーム間の対戦成績(勝ち点、得失点差、総得点)、3.得失点差、4.総得点。
2 クパ・ロムニエイ 2013-14優勝。
3 FCヴァスルイは債務問題で勝ち点8を剥奪されたが、2013年11月8日にルーマニアサッカー連盟の上訴委員会によって処分を撤回された[5][6][7]。
対戦表
編集- 上記以外にFCヴァスルイ対FCラピド・ブカレスト(2-1)、ラピド・ブカレスト対FCヴィトルル・コンスタンツァ(1-1)の2試合が実施されたが、シーズン中にラピド・ブカレストの2部リーグ降格が決定したため、無効試合となり、新たにCSコンコルディア・キアジナとの試合が組まれた。そのため、この2チームは1試合多い35試合を消化した。
得点ランキング
編集順位 | 選手 | クラブ | 得点 |
---|---|---|---|
1 | リビウ・アンタル | FCヴァスルイ | 15 |
2 | コンスタンティン・ブデスク | FCアストラ・ジュルジュ | 13 |
Valentin Lemnaru | FCウニヴェルシタテア・クルジュ | ||
4 | エリック・デ・オリベイラ・ペレイラ1 | CSパンドゥリイ・トゥルグ・ジウ | 11 |
Szabolcs Székely | ACSポリ・ティミショアラ |
1 エリック・ペレイラは冬の移籍市場でアル・アハリ・ジッダに移籍。
ハットトリック
編集選手 | クラブ | 対戦相手 | 達成日 |
---|---|---|---|
コンスタンティン・ブデスク | FCアストラ・ジュルジュ | FCヴィトルル・コンスタンツァ | 2013年7月21日 |
デリック・チュカ・オグブ | CFRクルジュ | FCオツェルル・ガラツィ | 2013年10月7日 |
記録
編集- 2013-14シーズン最初のゴールはSzabolcs Székely(ACSポリ・ティミショアラ)がFCディナモ・ブカレスト戦(2013年7月19日)で記録。
- 2013-14シーズンの最速ゴールはコンスタンティン・ブデスク(FCアストラ・ジュルジュ)がFCディナモ・ブカレスト戦(2013年10月20日)で記録した試合開始15秒[8]。
月間最優秀選手賞
編集月 | 選手 | クラブ |
---|---|---|
7月[9] | コンスタンティン・ブデスク | FCアストラ・ジュルジュ |
8月[10] | ||
9月[11] | エリック・ペレイラ | CSパンドゥリイ・トゥルグ・ジウ |
10月[12] | ||
11月[13] | Valentin Lemnaru | FCウニヴェルシタテア・クルジュ |
12月[14] | ハムザ・ユネス | FCペトロルル・プロイェシュティ |
3月[15] | アレクサンドル・キプチュ | FCステアウア・ブカレスト |
4月[16] | コスミン・マテイ | FCディナモ・ブカレスト |
5月[17] | チプリアン・デアク | CFRクルジュ |
クパ・ロムニエイ 2013-14
編集クパ・ロムニエイ 2013-14は、1933-34シーズンに創設されてから76シーズン目のクパ・ロムニエイ(ルーマニア・カップ)である。準決勝で2012-13シーズン優勝のFCペトロルル・プロイェシュティに勝利したFCアストラ・ジュルジュと、クパ・ロムニエイ最多優勝記録(21回)を保持しているFCステアウア・ブカレストが決勝に進出した。
FCアストラ・ジュルジュがPK戦の末、FCステアウア・ブカレストに勝利し、初優勝を果たした。優勝したFCアストラ・ジュルジュはUEFAヨーロッパリーグ 2014-15予選3回戦出場権を獲得した。
決勝
編集欧州での成績
編集シーズン | 大会 | 出場クラブ | ラウンド | 対戦相手 | ホーム | アウェー | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2013-14 | UEFAチャンピオンズリーグ | ステアウア・ブカレスト | 予選2回戦 | バルダール | 3-0 | 2-1 | 5-1 |
予選3回戦 | ディナモ・トビリシ | 1-1 | 2-0 | 3-1 | |||
プレーオフ | レギア・ワルシャワ | 1-1 | 2-2 | 3-3 (a) | |||
グループE | シャルケ | 0-0 | 0-3 | 4位 | |||
チェルシー | 0-4 | 0-1 | |||||
バーゼル | 1-1 | 1-1 | |||||
2013-14 | UEFAヨーロッパリーグ | パンドゥリイ・トゥルグ・ジウ | 予選2回戦 | レバディア | 4-0 | 0-0 | 4-0 |
予選3回戦 | ハポエル・テルアビブ | 1-1 | 2-1 | 3-2 | |||
プレーオフ | ブラガ | 0-1 | 2-0 (aet) | 2-1 | |||
グループE | ドニプロ | 0-1 | 1-4 | 4位 | |||
パソス・デ・フェレイラ | 0-0 | 1-1 | |||||
フィオレンティーナ | 1-2 | 0-3 | |||||
ペトロルル・プロイェシュティ | 予選2回戦 | バイキングル | 3-0 | 4-0 | 7-0 | ||
予選3回戦 | フィテッセ | 1-1 | 2-1 | 3-2 | |||
プレーオフ | スウォンジー・シティ | 2-1 | 1-5 | 3-6 | |||
アストラ・ジュルジュ | 予選1回戦 | ドムジャレ | 2-0 | 1-0 | 3-0 | ||
予選2回戦 | オモニア | 1-1 | 2-1 | 3-2 | |||
予選3回戦 | トレンチーン | 2-2 | 3-1 | 5-3 | |||
プレーオフ | マッカビ・ハイファ | 1-1 | 0-2 | 1-3 |
2013-14シーズン所属の日本人選手
編集脚注
編集- ^ “OFICIAL Rapid, "U" Cluj şi Severin nu au primit licenţa şi aşteaptă decizia CEx! Doar Oţelul a scăpat de emoţii”. Prosport.ro (2013年5月10日). 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Rapid, retrogradată de TAS în Liga 2! Concordia Chiajna revine în primul eşalon”. GSP.ro (2013年8月2日). 2014年7月21日閲覧。
- ^ “ADIO Europa League! Comisia de Apel a respins cererea clubului Dinamo pentru licenta europeana!”. Sport.ro (2014年5月28日). 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Oficial! Cine nu a primit licenţa pentru sezonul viitor, cine a primit-o la Apel » Ce se întîmplă cu echipele din Liga B”. GSP.ro (2014年5月3日). 2014年7月21日閲覧。
- ^ “FOTO Decizie incredibilă împotriva Vasluiului » Moldovenii au fost depunctaţi cu 8 puncte de Comisii: "Sîntem fraierii de serviciu!"”. GSP.ro (2013年10月3日). 2014年7月21日閲覧。
- ^ “LPF a aplicat depunctarea Vasluiului » Moldovenii încep derby-ul cu Steaua de pe loc retrogradabil”. GSP.ro (2013年10月5日). 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Vaslui a scăpat de depunctare! » Iată documentul oficial! Reacţiile lui Porumboiu şi Codoban”. GSP.ro (2013年11月8日). 2014年7月21日閲覧。
- ^ “VIDEO Budescu, golul sfarsitului de saptamana - A inscris de la jumatatea terenului contra lui Dinamo”. Hotnews.ro (2013年10月21日). 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Jucătorul lunii iulie 2013”. Digisport.ro. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Jucătorul lunii august 2013”. Digisport.ro. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Jucătorul lunii septembrie 2013”. Digisport.ro. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Jucătorul lunii octombrie 2013”. Digisport.ro. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Jucătorul lunii noiembrie 2013”. Digisport.ro. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Jucătorul lunii decembrie 2013”. Digisport.ro. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Jucătorul lunii martie 2013”. Digisport.ro. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Jucătorul lunii aprilie 2013”. Digisport.ro. 2014年7月21日閲覧。
- ^ “Jucătorul lunii mai 2013”. Digisport.ro. 2014年7月21日閲覧。