ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』(ルイス・ウェイン しょうがいあいしたつまとネコ、The Electrical Life of Louis Wain)は、2021年イギリス伝記映画

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ
The Electrical Life of Louis Wain
監督 ウィル・シャープ
脚本 サイモン・スティーヴンソン
ウィル・シャープ
原案 サイモン・スティーヴンソン
製作 ガイ・ヒーリー
エド・クラーク
アダム・アクランド
リア・クラーク
製作総指揮 ロン・ハルパーン
ディディエ・ルプファー
ダン・マクレイ
ジュリア・オー
オリー・マッデン
ダニエル・バトセック
ベネディクト・カンバーバッチ
サイモン・スティーヴンソン
出演者 ベネディクト・カンバーバッチ
クレア・フォイ
音楽 アーサー・シャープ
撮影 エリック・アレクサンダー・ウィルソン
編集 セリーナ・マッカーサー
製作会社 スタジオカナル
配給 イギリスの旗 スタジオカナル
日本の旗 キノフィルムズ
公開 イギリスの旗 2022年1月1日
日本の旗 2022年12月1日[1][2]
上映時間 111分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
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19世紀末から20世紀にかけて、をモチーフにしたイラストで人気を集めたイギリスの画家ルイス・ウェインの生涯を描く。ベネディクト・カンバーバッチ主演兼・製作総指揮。

ストーリー 編集

1881年のイギリス。変わり者の青年ルイス・ウェインは、亡くなった父親に代わって5人の妹と母親を養うために、新聞などにイラストを描く仕事に付いていた。ウェイン家の風変わりな母親は家事もしない女性で、しっかり者の年長の妹キャロラインは苦しい家計の中、幼い妹たちの教育のために家庭教師を雇った。やって来たエミリーは、雇用先の「覗き見」がしたくて家庭教師になり、思い出のために故郷の石をいくつも持ち歩く奇妙な女性だった。

エミリーと恋仲になるルイス。紳士階級のルイスと下層階級で10才年上のエミリーの仲は町の大スキャンダルになった。それでも結婚し、郊外に家を借りて暮らしを始める二人。ある日、子猫を拾ったルイスたちは、ピーターと名付けて飼い始めた。当時は猫をペットとして飼う習慣がなく、魔術の同類と蔑まれていたが、ルイスはピーターをモデルに滑稽で可愛い猫のイラストを描き、大評判となった。

ルイスとエミリーは深く愛し合っていたが、エミリーは乳がんを患い、3年足らずで亡くなった。喪失感を埋めるために大量の猫の絵を描くルイス。絵本も何冊も出版されたが、変わり者で経済観念のないルイスは版権を得ておらず、生活は貧しいままだった。ルイスの猫の絵を最初に掲載し、友人でもあるイラスト新聞社の社主サー・ウィリアムの援助で豪華な別荘を安く貸り、結婚できずに困窮していた妹たちや母親を呼び寄せるルイス。だが、幼い頃から不安定だった末妹のマリーは、統合失調症で精神病院に収容された。精神的な不安定さはルイスにも見られ、騒がしい家族との生活の中で増幅して行った。

愛猫ピーターに死なれ泣き暮らす中で、逆に創作意欲に駆られたルイスは、アメリカでも猫好きを増やそうと渡米を決意した。家族の干渉から逃れるように1907年にニューヨークに渡り、絵は好評を博したが、経済観念がないために更に貧しくなって帰国するルイス。1914年には恩人のサー・ウィリアムが病に倒れ、ウェイン家は別荘からも追い出された。

ルイスの絵の人気は衰えなかったが、その画風には精神病の影響が強く見られるようになった。1924年、絵も描けず錯乱して暴れるルイスを、妹たちは貧困者用の精神病院に入れた。しかし、ルイスの絵を愛する多くの人々の協力で、ルイスは良い病院に転院し、1939年に亡くなるまで猫たちと共に穏やかな日々を送った。

キャスト 編集

出典 編集

外部リンク 編集